国内外の名だたるアーティストが名を連ね、選ばれたアーティストだけがそのステージに立つことを許されたbillboard classics。今年デビュー20周年を迎える倉木麻衣が、全20公演LIVEの第一弾公演として、「billboard classics 20th Anniversary Mai Kuraki premium symphonic concert 2019」を4月20日東京文化会館にて行った。
1961年に建てられた東京文化会館は建築家、前川國男の設計で建てられた本格的音楽ホールで、その音響の良さと歴史と風格を感じさせる佇まいは音楽ファンから絶大な支持を得ている。かつて日露友好記念として、日本とロシアの外務省主催のLIVEイベントの記念すべき10回目となるゲストアーティストとして倉木麻衣が選出された際には、ロシア サンクトペテルブルクが誇る名劇場、マリインスキー劇場コンサートホールにてサンクトペテルブルクのフルオーケストラとのシンフォニックLIVEを行なった倉木。今回開催された格式高い劇場での特別なLIVEは、倉木ファンのみならず音楽ファン垂涎の公演となった。
倉木麻衣のシンフォニックLIVEは、2012年「Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 1-」からシリーズ化され、大好評を得ている。倉木真骨頂のミディアムやバラードをより壮大に響かせるだけでなく、アップテンポな曲の雰囲気が生まれ変わるのもシンフォニックLIVEの見どころだ。今まで何度もタッグを組み倉木の魅力を知り尽くした藤原いくろうの指揮、編曲が今回も冴え渡り、ゲストプレイヤーが更なる彩を添えた。
今回は「Love, Day After Tomorrow」、「Secret of my heart」など、デビュー当時の代表曲に加え、第68回NHK紅白歌合戦でも披露した大ヒット曲「渡月橋 〜君 想ふ〜」、そして最新シングル曲「薔薇色の人生」などシンフォニックスタイル初披露楽曲も豊富に盛り込まれた。オリジナル曲だけでなく、倉木麻衣シンフォニックライブの定番として大好評を得ているカバー楽曲も歌声の美しさを際立たせた。
今公演のために特別に制作された豪華オリジナルドレスも荘厳な会場にふさわしく、鮮やかに会場を彩り、ステージ全体しっとりと美しい雰囲気が、見る人の心を豊かなものにしていった。
20年という長きに渡り歌い続けてきた彼女だからこそ伝えられる歌声の魅力をダイレクトに感じられた今公演。ごまかしがきかないからこそ、本当の倉木麻衣を知ることができた、最高の20周年アニバーサリーステージとなった。ここから始まる全20公演に大きな弾みをつけた、記念すべき第一公演となった。