1999年5月3日。
出身地である兵庫県姫路市にて結成され、大阪でこの5人が初めてステージに上がった日である。
あれから20周年を迎えた同じ日に同じメンバーでステージに立ち、感謝の言葉をファンに伝えた。
煌びやかなステージに憧れて、毎年のようにデビューしては消えるこの厳しい業界で、一体どれだけのアーティストが20周年を迎えることが出来るのだろうか?ましてや結成時と同じメンバーで活動を続けられるということが、どれだけ奇跡的な事なのであろうか?
例外なくサイコ・ル・シェイムにとってもこの20年の道のりは平坦なものではなかった。
過去にはバンド解散の危機を迎え一度はその活動を止めた時期もあったが、
復活を果たしを迎えた。
そして2019年5月3日。
20周年企画第一章「Psycho le Cému 20th Birthday Party〜ぼくらの成人式〜」と題され品川インターシティホールにて行われた結成20年目のバンド成人式。
全席SOLDOUTしたこの記念日には、初めてサイコ・ル・シェイムを見るというファンからファン歴20年という猛者まで、多くのファンがその記念日を祝うべく集結した。
鏡開きや一人一人と乾杯、デビュー前後の秘蔵写真を振り返ってのメンバートーク、そしてアコースティックライブ、6shot撮影など、彼等らしい笑いに包まれた和やかな成人式が執り行われたが、その中でも特筆すべきは
「私とサイコ・ル・シェイム」と題され、今回多くのファンから送られた作文より一通をバンドのリーダーLidaが代読した場面。
この日会場にいる全てのファンから共感と感動を得たその内容を少しだけ紹介しよう。
1539回。
これはiPodに入っている「REMEMBERANCE」の再生回数の数字だ。
思えば私の重要な人生の節目には、いつもこの曲が寄り添っていた。
~中略~
私には、20年続けてこられたことが何か一つでもあるだろうか。
3歳から始めたピアノは大学進学と同時にやめてしまったし、大好きな今の仕事も20年には到底満たない。
1年前に契約したパーソナルジムはここ半年くらい行ってないし、ダイエットなんて文字通り3日坊主だ。
だから、サイコ・ル・シェイムを好きで、「REMEMBRANCE」を聴き続けたこと、これしかないのだ。
今この場には、何人もこの曲に支えられて生きてきた人たちがいる。
想いや濃淡はそれぞれだけど、同じようにこの曲と人生をリンクさせてきた仲間たちだ。
「夢は幻じゃなくて」
この言葉には、多くの人の人生を変えて、支えて、ずっと響き続ける力がある。
やっと20年、まだまだ20年、これからも、サイコルシェイムの夢を一緒に叶えていきたい。
この日、イベント最後の挨拶でseek(Bass)は「今日みんなと撮った写真は大切な家族写真のようです」と語った。
20周年の結成記念日という節目を迎え、成人式の家族写真は文字通りサイコ•ル•シェイムの代表曲でもある【REMEMBRANCE】(思い出)となり、これからも多くのファンの人生に影響を与えていくのだろう。
そしてまた楽曲の再生回数をさらに伸ばしていくに違いない。
サイコ・ル・シェイムは5月12日、20周年企画の第二章として彼等にとって特別な会場でもある
「中野サンプラザ」にて令和最初のワンマンライブを行う。
「中野サンプラザ公演への想い」メンバーインタビュー映像
https://youtu.be/gcMBLwNo6EU