5月11日、12日、世界最大級のダンスミュージック・フェスティバル【EDC JAPAN 2019】が千葉・幕張で開催され2日間で8万人が来場した。
絶好のフェス日和と言える天気に恵まれた2日目の12日(日)に、LA 最大規模のHARD SUMMER FESTIVALを手がけるHARDがお届けするベースミュージックを中心としたダンスミュージックやヒップホップに特化したステージであるHARD presents cosmicBEACHステージに登場したAK-69。"AK-69 Presents STACKED"と銘打たれた今回のライブではHIP HOP界の若手からレジェンドまで、総勢17組の客演アーティストが出演するという、かつてないステージ構成で大いに会場を盛り上げ、HIP HOPシーンにおける"令和"初の伝説的ライブを魅せた。
ライブ開始の15:30。まずは盟友DJ RYOWが名古屋からMCを引き連れてのDJ PLAYで徐々に観客はヒートアップ。DJ Khaledの"All I Do Is Win"から、AK-69 "TOO MUCH MONEY OUT HERE"(Prod. by DJ Khaled)に繋いだところで、遂にAK-69が登場。会場は割れんばかりの歓声に包まれる。
外国人オーディエンスの多さから英語でのMCを挟み、親交の深いFat Joeのヒット曲"LEAN BACK〜All The Way Up"のオフィシャルAsian Remix、Fablousの"MY TIME"からコラボ曲"Oh Lord"へ。サイドマイクのG.O.T.Oが「KhaledとFat Joe、Fablousと一緒に曲やってる日本人ラッパーはAK-69しかいないだろ?このヤバさ分かってる!?」と所属レーベル『Def Jam Recordings』のフラッグを掲げながら煽り立てる。
「EDCは世界最大のダンスミュージックフェス。このステージに立てて光栄です。今日はEDM好きもHIP HOP好きも関係ないぜ。一緒に楽しもう。」と呼び込んだのは、自身の事務所Flying B所属のDJ / ProducerのACE1。"One Life feat. UVERworld REMIX"、"BRAVE feat. Toshl(X JAPAN)REMIX"を披露。いずれもAK-69がロックアーティストとコラボした楽曲をエレクトロにREMIXし、まさにジャンルの壁を破っていく。
そして、ここからは一気に客演陣が登場する。まずは"A Hundred Bottles REMIX feat. DJ TY-KOH, KOWICHI & SOCKS"で会場全体がクラップで一体となり、若手MCをフックアップした"MINAHADAKA feat. Lui Hua, OZworld a.k.a. R’kuma, Hideyoshi"では、Hideyoshiが所属するTokyo Young Visionのメンバーも登場し、ステージ上がお祭り騒ぎに。
先日、悲しくもこの世を去ってしまったNipsey Hussleに追悼の意を表した"Feelin’ Myself"を挟んで、「この世を去ってしまった大切な俺の仲間がいるんだ。そいつを連れてきていいか?」と名古屋の伝説であり盟友のTOKONA-X Tributeへ。"WHO ARE U?REMIX"では、サプライズゲストANARCHYが現れ1バース目をキック。AK-69へと繋ぎ、3バース目には般若までもが登場。圧倒的なライブパフォーマンスと、シーン最前線を走り続ける3名の共演に会場はどよめいた。続いてレジェンドZEEBRAとの"ビートモクソモネェカラキキナ"では、2人のKINGによる熱いラップのやり取りに心を震わされた。
「こっからは俺のいつものライブ。お前ら知らねぇなんて言わせなねぇぞ」と、自身の代表曲"IRON HORSE -No Mark-"へ 『地方馬がダービーを制す』というその歌詞に込められた熱さに会場はさらに盛り上がりを見せる。事前発表されていた最後の客演ゲストSWAYはなんと、"Only God Can Judge Me REMIX"で登場。この日の為に制作されたスペシャル楽曲だそうで、聴けた観客へは思いがけないプレゼントだった。
ラストはこちらも代表曲の"THE RED MAGIC"。ライブスタート時から増え続けたオーディエンス達は、まさに歌詞の通り『赤の魔法』に感染していったかのように熱が拡がり、最高潮で幕を閉じた。