5月3日から6日にかけて、さいたまスーパーアリーナで「VIVA LA ROCK 2019」が開催されている。初日となった5月3日、夕暮れのSTAR STAGEに登場したのがTHE ORAL CIGARETTES。
オープニングでは、すっかり定番となった山中拓也(Vo,Gt)の「お手を拝借!」ナレーションが会場に響き、メンバーが荘厳なサウンドとともにスタンバイ。1曲目から飛ばすかと思いきや、ミドルナンバー『嫌い』からスタート。モニターには彼らの姿は映さず、ステージだけが白い照明に浮かび上がる中、まるでエンジンのアイドリングかのように楽曲が展開された。
続く『起死回生STORY』になると照明が一転。ステージが真っ赤なネオンのような照明に照らされ、アクセルを踏み込んだかのように、勢いのあるライブパフォーマンスが始まった。この日は珍しくメガネ姿の山中は「全員で声出せ!」と会場を煽る。
続いては人気曲の『5150』で会場中が一斉にシャウト。さらに新曲『ワガママで誤魔化さないで』『容姿端麗な嘘』とリズミカルな楽曲が続いた。「うしろまでヤバいな、おい!ちゃんと見えてるぞ」山中はゴキゲンな笑顔で盛り上げる。
「まだまだまだまだ!さぁさらに狂ってちょうだい!」山中のシャウトで『狂乱 Hey Kids!』が始まると、アリーナも本格的に熱気を帯びてくる。そして代表曲とも言える『BLACK MEMORY』へ。いよいよステージはクライマックスだ。ラストに披露されたのは『PSYCHOPATH』。病みつきになるギターフレーズが特徴的なこの曲を終えると、メンバーは次々とステージを後にした。
通常、ORALのライブと言えば、中盤で山中が何かしらのMCトークをするのだが、この日はオーディエンスを煽る掛け声以外のMCは一切なし。その分、彼らの存在感が余韻となって残るステージとなった。たまにはこんなスタイリッシュな去り方も悪くない。
(取材・文 バッキー☆大坂)
【セットリスト】
2019年5月3日 VIVA LA ROCK 2019 STAR STAGE / THE ORAL CIGARETTES
M01:嫌い
M02:起死回生STORY
M03:5150
M04:ワガママで誤魔化さないで
M05:容姿端麗な嘘
M06:狂乱 Hey Kids!
M07:BLACK MEMORY
M08:PSYCHOPATH