デビュー７年目を迎えたシンガーソングライターのchayが5月24日（金）に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで弾き語りワンマンライブ「chay’s room vol.12～One mic, One guitar～」の東京公演を開催した。本公演は、chayの部屋に遊びにきたようなリラックスした空間をコンセプトにしたアコースティックライブで、第１回目は2016年9月に開催。通算12回目となる今回は福岡、大阪、東京と3箇所に規模を拡大し、春という季節を詰め込んだニューシングル「大切な色彩」と同じく“春”をテーマに選曲。アコースティックギターに、キーボードやループマシンなどの楽器を駆使し、たった一人でバンドのような音を作って観客を楽しませた。

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自分の部屋から運び込んだというスタンドランプや掛け時計、オブジェやレコードプレイヤーなどが置かれたステージに、花柄のノースリーヴワンピースで登場したchayは、爽やかなラブソング「あなたに恋をしてみました」でライブをスタートさせた。アコギを抱えてソファーに座ったままでの歌唱だが、場内では１曲目からクラップと合唱が沸き起こり、弾き語りライブとは思えない盛り上がりとなった。

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MCでは、「最後の春を楽しめるように春ソングを選んできました」と選曲の理由を説明。「春といえばいろんなことが始まる季節です。個人的には恋が始まる季節なんじゃないかと思います」と語り、CMソングとしてヒットした「恋のはじまりはいつも突然に」を軽やかに歌いあげ、自身の夢に対する情熱を込めた「ずっと きっと 叶う」では見事な口笛も披露。さらに、「幸せという壮大なテーマに挑戦した」という「それでしあわせ」を丁寧に歌うと、ファンのことを思って書いたという「You」では、聴き手の心の底に溜まった嫌なことや辛いことを吹き飛ばすような熱唱をみせた。

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　そして、開演前に集めた会場アンケート用紙を手に、「みんなの春の思い出」や「chayへのメッセージ」を読み上げるコーナーでより親密な雰囲気を作り上げ、弾き語りライブならではのカバーコーナーに突入。「大好きな春ソング」だという槇原敬之「遠く遠く」をスピッツ「春の歌」をアコギの弾き語りでカバー。さらに、ザ・ポリス「Every Breath You Take」のカバーでは、アウトロでループマシーンを使い、アコースティックギターのアルペジオとコーラスを録音し、ドリーミーなサウンドスケープを実現。さらに、エド・シーランの「Shape of You」では、アコギをかき鳴らし、ボディを叩いてリズムループを走らせ、キーボードによる印象的なフレーズやコーラスも追加。１曲で一人７役をこなした演奏に観客もクラップで参加し、フロアはこの日一番の盛り上がりを見せた。そして、4月24日にリリースされた12thシングルの表題曲「大切な色彩」ではアコギを使ってシャッフルビートを作り、観客のクラップに合わせて歌唱。「青春をテーマに、過ぎていく一瞬一瞬の時間の大切さを描いた」というアップテンポナンバーに続いて、彼女がメジャーデビューを夢見て路上ライブを行なっていたインディーズ時代から歌っていた「Together」で、28歳になった今のchayと自身の青春時代を鮮やかに交錯させて本編の幕は閉じた。

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アンコールでは、ライブTシャツにデニムのラフなカッコで登場。ニューシングルのカップリングに収録されたポップナンバー「With」をピアノの弾き語りで披露。「大切な親友との別れをテーマにした」という曲を優しく歌い、温かいムードの中で締めくくられた。なお、chayは矢口監督の最新作『ダンスウィズミー』にミュージシャン役として出演する。

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