5月12日に開催された RHYMESTER Presents人間交差点2019。このフェスは毎年お台場の特設会場で開催されており、今年で5周年を迎える。フェスは午前中からスタートし、今年はKREVAや岡村靖幸をはじめRHYMESTERがつながりを持つ総勢13組のアーティストが出演。そんなフェスの大トリを飾ったのは、もちろん首謀者であるRHYMESTERだ。
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日もとっぷりと暮れたお台場特設会場。頭上にはゆりかもめが通過し、名物の観覧車がイルミネーションを放ちはじめる中、爆音で鳴り響いた1曲目は『待ってろ今から本気出す』。曲名に相応しい、これからがいよいよ本気のRHYMESTERメンバー3人が満を持してステージに登場した。「人間交差点2019!みんなまだ騒ぐ元気はあるかー!」宇多丸の掛け声から、フェスは文字通りクライマックスに向かって突っ走った。
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続く2曲目にはこの夏にリリース予定という新曲『予定は未定で。』を初披露。毎年常に新曲を引っ提げつつ楽しませてくれるところがニクイ。「今年もトリに選ばれました!出番が少ない分、めちゃめちゃ元気です!」先日まで大腸憩室炎で緊急入院を迫られていたとは思えない、元気すぎる宇多丸に会場からは大歓声が。「むしろ人生で今が一番調子がいい!」とまで言い放たれたら、手放しでノリまくるしかない!
次の曲は、そんなハイテンションな空気にピッタリの『梯子酒』。曲の後半には、朝から会場に出没し、すでにかなり酔いが廻っている玉袋筋太郎が乱入。ステージ上だけでなく、会場全体がそんなシチュエーションに盛り上がった。これを機にステージ上にはバラエティ豊かなゲストが次々に登場する。宇多丸がパーソナリティーを務めるラジオ番組「アフター6ジャンクション」のテーマ『After 6』では、番組パートナーを務めるアナウンサー陣から宇垣美里、宇内梨沙、山本匠晃がステージに登壇。慣れないながらもサビのフレーズを一斉に盛り上げた。
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しかし、この日のステージの真骨頂はここから。「これからがクライマックス。本物見せてやろうぜ」と宇多丸がシャウトすると『K.U.F.U.』がスタート。曲の展開とともにヒップホップ・クラシックの様々なビートへと代わりHUNGER、KOHEI JAPAN、TARO SOULにFNCY、そしてラスボスR-指定と、この日のフェスに出演したメンバーのみならず、遊びに来ていたラッパーたちもこぞってステージに集結。HIP HOPアーティストたちの夢の饗宴が繰り広げられた。
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さらにこのフェスのテーマ曲でもある『人間交差点』でとことんヒートアップすると、ミドルチューン『ちょうどいい』をHOME GROWNのバンドセッションで夜空に響かせクールダウン。そして残されたとっておきのラスト1曲は、RHYMESTERの初期のアンセム『B-BOYイズム』。おなじみのイントロが大音量で響くと会場中が大絶叫。ステージには盟友の竹内朋康がおもむろにギターを抱えて参戦し、岡村靖幸のダンサーとしても出演したB-BOY、KATSUまで踊り出る。ファンクなバンドサウンドが鳴り響き、思いもよらぬ超レアなセッションが展開。怒涛のサプライズに会場中が大満足の熱すぎるクライマックスとなった。
(取材・文 バッキー☆大坂)
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RHYMESTER Presents人間交差点2019 / RHYMESTER セットリスト
M1.待ってろ今から本気出す
M2.予定は未定で。 ※新曲
M3.梯子酒(ゲスト・玉袋筋太郎)
M4.After 6(ゲスト・宇垣美里、宇内梨沙、山本匠晃)
M5.K.U.F.U.〜廻シ蹴リ
feat.HUNGER,KOHEI JAPAN,TARO SOUL,FNCY,R-指定
M6.人間交差点
M7.ちょうどいい feat.HOME GROWN
M8.B-BOYイズム feat.HOME GROWN,竹内朋康,KATSU