男女混合5人組バンド“フレンズ”が6月29日(土)、全国ツアー「青春チャレンジツアー」のファイナル公演“青春チャレンジツアー~ひろせの生まれた街でひろせのワガママを聞いてもらう日~"を東京・新宿BLAZEで開催した。
「青春チャレンジツアー」は、フレンズの各メンバーが青春を過ごした場所を巡る全5公演のツアー。最終日は、ひろせひろせ(MC/Key)の地元・新宿で行われ、質の高いポップネスをたたえた楽曲、メンバーの個性を活かしたステージが繰り広げられた。
オープニングは「パーティーしよう!」。ヒップホップのテイストを反映したサウンド、華やかな解放感に溢れたメロディが響き渡り、フロアは一気にパーティー・モードに。
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「東京都渋谷区神泉から来ました、フレンズです!」(ひろせ)という挨拶を挟み、6月26日にリリースされたニューシングル収録曲「楽しもう」(篠原涼子主演映画『今日も嫌がらせ弁当』の主題歌)も披露され、ハッピーな空間を生み出した。
楽しそうに手を挙げ、一緒に歌うオーディエンスの姿も印象的だ。
「今日のライブは自分がセットリストや構成を決めさせてもらいました。みなさんが知ってる曲もけっこうやると思います」(ひろせ)というMCの後は、新曲「iをyou」(ドラマ『きのう何食べた?』エンディングテーマ)、
極上の夏ソング「常夏ヴァカンス」、さらに「NIGHT TOWN」「夜明けのメモリー」といった夜を想起させるシックなミディアムチューンも。フレンズの幅広い音楽性、
多彩な表現力をたたえたバンドサウンド、えみそん(Vo)の表情豊かなボーカルの魅力を体感できるシーンが続いた。
ライブ中盤では、ひろせが考案した“ベース・コーナー”も。これは長島涼平(Ba)、えみそん、ひろせがバックステージで「fisherman」のベースを順番に演奏し、
“涼平さんが弾いているのはどれ?”を拍手の大きさで観客に当ててもらうというもの。見事に長島が選ばれたものの、ひろせが「ここでサブタイトル(“ひろせの生まれた街でひろせのワガママを聞いてもらう日”)が効いてくるんですよ」とお願いし、えみそんがベースを演奏、ひろせがボーカルを取るというレアな編成の「fisherman」が披露された。
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この後は今回の“青春チャレンジツアー”の思い出についてトーク。池袋公演(えみそん/3部制のライブ。メドレー形式でフレンズのすべての楽曲を演奏)、長崎公演(三浦太郎/代表曲、人気曲を中心にした構成。
三浦が「長崎は今日も雨だった」「でんでらりゅうぱ」を弾き語り)、北浦和公演(長島/今回のツアー最多の20曲を演奏)、松本公演(関口塁/関口がボーカル、えみそんがドラムで「夜にダンス」を披露)と
メンバーそれぞれの地元で繰り広げられたツアーを振り返った。ここからライブは後半へ。「タイミング~Timing~ フレンズcover ver.」(※オリジナルはブラックビスケッツ)、「塩と砂糖」などのアッパーチューンをつなげ、
フロアの熱気をさらに引き上げる。本編ラストは「Love,ya!」。「今日集まってくれたみなさんに贈ります。一緒に歌ってください」(ひろせ)という言葉に導かれ、心地よいシンガロングが生まれた。
アンコールも見どころたっぷり。まずは「Everything」(MISIA)のカバー。じつはこの曲、えみそんがカラオケで歌っているのをひろせが聴き、「震えるほどすごくて、“一緒に曲を作ろうよ”と言ったんですよ」という思い出のナンバー。
ピアノ1本のアレンジでえみそんが歌い上げると、大きな拍手と歓声が巻き起こった。さらに6月28日に誕生日を迎えた三浦を祝うサプライズも。「ハッピーバースデー」をえみそんが歌い、長島がケーキ、関口がプレゼントを持ち込むと、会場は祝福ムードに包まれた。
ラストはフレンズの代表曲であり、バンド結成のきっかけとなった「ベッドサイドミュージック」。しなやかなバンドグルーヴ、洗練されたメロディがゆったりと広がり、ライブはエンディングを迎えた。
フレンズはこの後、「夏びらき MUSIC FESTIVAL2019」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」などのフェスに出演。11月からは秋ワンマンツアー「シチュエーション・コメディseason4」を全国6か所で開催する。
結成4年目を迎えたフレンズはここから、さらに多くの音楽ファンを魅了することになりそうだ。