7月6日(土)、矢沢永吉が贈る初のフェス「ONE NIGHT SHOW 2019」が千葉・幕張メッセで開催された。
矢沢の70回目の誕生日を前に開催された同フェスは、矢沢の「一夜限りの祭りをしようぜ!」という想いに応えて、氣志團、KREVA、東京スカパラダイスオーケストラ(Guest奥田民生)、MIYAVIら豪華アーティストが集結。タイトル通りの熱い“ワン・ナイト・ショー”を作り上げた。
まもなく矢沢永吉のステージが幕を開ける。その時を待ちわびるように、会場からは「永ちゃんコール」が轟いた。紅蓮に燃え上がるステージに矢沢が登場するとオーディエンスからの大歓声が出迎える。それを待っていたかのように特効の花火と炎が上がった。いきなりのサプライズに怯むことなく、さらに増した会場のボルテージに合わせて『ワン・ナイト・ショー』を披露する矢沢。間奏では歓声の雨が降り注がれる中『Brother!』『YOU』を立て続けに熱唱。続く『SEPTEMBER MOON』では色気のある歌声でしっとりと歌い上げた。
MCで矢沢は『SEPTEMBER MOON』について「35年前に書いた曲ですが、夏の夜はこの曲ですよね」と話すと、オーディエンスから拍手が沸き起こった。さらに続けて、「俺もあと2ヶ月ちょっとで70歳になります。70過ぎてバリバリのロックシンガーは日本にはまだいません。俺がなります!ヨロシク!」と力強く宣言した。
MC明けは『SOMEBODY'S NIGHT』『ラスト・シーン』と往年の楽曲が続く。
「久しぶりのフェスです。最高だよデビューして41年。嬉しいね本当に」と噛み締めるように語る矢沢。ここで日本テレビで放送された『THE MUSIC DAY(ザ ミュージックデイ)時代』の収録が入った。番組のMCを務める嵐の櫻井翔から「長くやっていく秘訣は何ですか?」という質問に「(バンドメンバーの)こういう仲間たちとずっとやれるってことさ。これが音楽のすばらしささ」と答えると、大きな拍手が客席、ステージから沸き起こった。
そして、この日一緒にフェスを盛り上げたMIYAVI、東京スカパラダイスオーケストラを迎え、スペシャルバージョンで『止まらない Ha〜Ha』を熱唱。オーディエンスのボルテージも最高潮に達し、サビではマフラータオルを高く突き上げ、幕張メッセにウェーブが起こった。演奏を終え矢沢は全員をセンターに集め肩を組み、オーディエンスに向けて挨拶した。そして、氣志團、MIYAVI、東京スカパラダイスオーケストラ、KREVAとバトンが渡されてきた「ONE NIGHT SHOW 2019」。最後を締めくくる楽曲に選んだのは『YES MY LOVE』。矢沢の歌声に乗せて、冷めやまぬ熱が穏やかに引いていくように完全燃焼のステージは幕を下ろした。
矢沢は2019年11月より全国ツアーEIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2019『ROCK MUST GO ON』を開催。11月16日(土)の富山・富山市総合体育館から12月13日(金)、14日(土)の大阪・大阪城ホールまで、計13公演の開催が決定している。
「ONE NIGHT SHOW 2019」
矢沢永吉・セットリスト
M01:ワン・ナイト・ショー
M02:Brother!
M03:YOU
M04:SEPTEMBER MOON
M05:SOMEBODY'S NIGHT
M06:ラスト・シーン
M07:止まらない Ha〜Ha
M08:YES MY LOVE