(写真提供:©rockin'on japan)
8月6日、国営ひたち海浜公園にて、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016が開催された。時刻は正午を回り太陽は最高高度、会場の気温は33°Cをマーク。
そんな灼熱のGRASS STAGEに登場したmiwaは長いフリルがほどこされた白のトップスに花柄のパンツを合わせた涼しげな衣装で演奏を開始する前から早くも会場を虜にする。
一曲目はmiwa夏の定番ソングとなっている『ミラクル』を披露。サビでは歌詞に合わせたキラキラの手振りと恋を表すハートのハンドサインでコーラス隊が会場を盛り上げていく。そして間奏ではタオルを大きく振り回す。一曲目からボルテージMAXである。
画像 2/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 3/15(写真提供:©rockin'on japan)
「こんにちは!miwaです。みなさん楽しんでますか?」
挨拶を挟んですぐに披露されたのは、こちらもまた夏の大定番ソング『君に出会えたから』。
「せーの!もっと!」
オーディエンスのタオル回しをmiwaも煽っていく。シンガロングと「イェー!」という元気な掛け声で会場の熱量はどんどん高まっていき、やがて芝生の広場は一面を埋め尽くすカラフルなタオルの大舞踏場へと姿を変えていく。この光景はmiwaの楽曲の軽やかで幸福な世界観そのものだ。まさにこの瞬間「一番熱い夏」が始まった。
画像 4/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 5/15(写真提供:©rockin'on japan)
「今日はみなさん盛り上がってますか?ストレスは溜まってるか!?そのストレス発散したいか!?じゃあこの曲でしょ!『ストレスフリー』!!」
miwaはギターをいったん置き、タオルを手にしてステージを左右に駆け回る!ハイパーポップチューンを歌いながら縦横無尽にステージを駆け回るmiwaと、負けじとタオルを回す会場の楽しみ合戦のような状態、この瞬間リミッター解放!
曲が終わり、絶好調のオーディエンスに向けてmiwaがROCK IN JAPAN FESTIVALでの軌跡を語る。
画像 6/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 7/15(写真提供:©rockin'on japan)
「改めましてmiwaです。今年で7回めのロックインジャパンフェスです!ありがとうございます!私はSEASIDE STAGEから始まって、一個一個ステージを移動してきて、このGRASS STAGEに辿り着いて3回目です!今日は新曲持ってきました!マンドリン弾きます。新曲は女の子が素敵な恋を見つけるために努力をするというストーリーなんですけど、今日は女の子いっぱい来てますね?女の子に男の子は優しくしてあげてください!そしたらもしかしたら今日ここで素敵な出会いがあるかも!そんな気持ちでお送りしたいと思います。『Princess』。」
miwaが自身のブログでサウンド的に夏に聴いてほしいと伝えている通り、真夏の大空の下で聴くのにもってこいの楽曲だ。カントリー調の心地よいリズムに会場は終始リラックスムード。間奏で不規則に繰り出されるハンズクラップに観客が必死で合わせようとする姿はなんとも和やかな光景であった。
画像 8/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 9/15(写真提供:©rockin'on japan)
そして、次に披露されたのは『あなたがここにいて抱きしめることができるなら』。
ステージには青色のライトが灯され、ステージ横からはスモークが焚かれる。そのときちょうど南西からの風が会場を吹き抜け、高まったオーディエンスの熱気をクールダウンしていく。観客が動きを止め歌に聴き入る中、miwaは力強い歌声で自身屈指のバラード曲を歌いきった。
「さあ、ここからはロックインジャパンフェスらしく、ロック曲をやりたいと思います!ロックインジャパンいけんのか!」
次の曲『chAngE』は分厚いビートにmiwaの伸びやかな歌声が重なり、オリジナルなグルーブを生む唯一無二のロックナンバーだ。オーディエンスも必死にタオルを回しmiwaの気迫に応えていく。立て続けに披露された『again×again』もmiwaはときにシャウトに近い声を繰り出しながら完璧に歌いこなす。
ポップミュージックからバラード、ロックまで音楽の境界線を軽やかに超えmiwaの世界観を立ち上げていくその演奏にもはや死角はない。日本を代表する歌姫の佇まいがそこにはあった。
画像 10/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 11/15(写真提供:©rockin'on japan)
「今日はみなさん本当にどうもありがとうございました。最後に聴いてください。」
miwaだけがステージに残り、アコースティック一本の弾語りで演奏を始めたのは『ヒカリへ』。晴天に響き渡るmiwaの歌声、会場はノスタルジーに包まれていく。2番からは会場のハンズクラップが重なり最後の一曲を全員一体となってつくりあげた。
「運命だって引き寄せて輝き続けたいよ 奇跡だって起こせるって信じたい」
真夏のひたちなかで観客はmiwaと奏でる奇跡の一時を過ごした。
(取材/文:樋熊涼)
画像 12/15(写真提供:©rockin'on japan)
画像 13/15(写真提供:©rockin'on japan)
8月6日 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016 GRASS STAGE
miwa セットリスト
M1.ミラクル
M2.君に出会えたから
M3.ストレスフリー
M4.Princess
M5.あなたがここにいて抱きしめることができるなら
M6.chAngE
M7.again×again
M8.ヒカリヘ
画像 14/15(写真提供:©rockin'on japan)