MISIAが、7/20(土)21(日)の2日間にわたり、福島県いわき市・三崎公園野外音楽堂にて「Misia Candle Night Reiwa」のファイナル公演を開催した。“Misia Candle Night”とは、人と人とのつながりの大切さ、東日本大震災をきっかけに、キャンドルを灯し物質的社会から少し距離をおいたところで、私達の幸せをもう一度見直すきっかけになればという想いのもと、2012年からスタートしたライヴシリーズ。愛と平和への祈りをこめた数千個のキャンドルがステージ一面に敷き詰められ、キャンドルの光が揺らめく幻想的な会場に、MISIAの優しい歌声が響き渡るというスペシャルな空間を体験することができるライヴとなっている。
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今回開催の地となったのは、福島県いわき市。“Misia Candle Night”が東北の地で開催されるのは初めてのことだ。
会場いっぱいを埋め尽くした観客たちは、入場時に一人一人に配布されたキャンドルを手に握りしめ、MISIAの登場を待ち望んでいた。
虫の声が響き、木々たちの放つ静けさとキャンドルの灯が会場の雰囲気をより一層引き立てるなか、ステージにMISIAが登場。バンドとストリングスによる演奏からスタートした本編は、「あなたにスマイル:)」で幕開け。曲タイトルの通り、幕開けと同時に会場全体が一気に笑顔と熱気でいっぱいになり、「Misia Candle Night Reiwaへようこそ!令和になってはじめてとなるライヴのファイナルをこの地で迎えることができて、本当に嬉しいです!」というMISIAが呼びかけると、観客は一斉にキャンドルを高く掲げ、大きな声でステージへと声援を送っていた。その後、ライヴで披露されることは非常にめずらしい「花/鳥/月/風」や、比嘉栄昇(BEGIN)が提供した楽曲「Birthday Cake」などの懐かしのナンバーや、「逢いたくていま」「忘れない日々」などMISIAの代表バラードナンバーが披露されると、会場を照らしていた夕日が暮れ、一気に幻想的な雰囲気へと変化していく。ライヴの中盤には、スペシャルゲストとして加藤登紀子が登場!ファイナルに相応しい突然のサプライズに観客は大興奮!「時には昔の話を」をMISIAとともにパフォーマンスするとともに、ソロでは「愛の讃歌」を披露し、加藤登紀子による愛のメッセージで会場を優しく包み込んだ。
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途中MCでは、震災のあったこの地でのライヴに込めたMISIAの特別な想いを語る一幕も。福島に訪れ、たくさんのいのちのメッセージを感じたというMISIAが涙ながらに懸命に想いを伝えると、客席からもすすり泣く声が。「私になにができるのか」と自身に問い続けながら”歌で寄り添いたい”という想いで書き上げたという、東日本大震災復興応援メッセージソング「明日へ」をパフォーマンス。
2012年から続くこのライヴシリーズが、令和初として福島で開催されることに込められた想いを観客は改めて感じ、MISIAの想いに応えるべく、これまで以上に大きな拍手と歓声で感謝を伝えていた。
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キャンドルの炎は吹き消す時に願いが叶うといわれることから、最後はMISIAと観客がそれぞれの願いを手元のキャンドルに込め、一斉に炎を吹き消すのがこのライヴの特徴。最後に披露された大ヒット曲「アイノカタチ (feat.HIDE GReeeeN)」のパフォーマンスが終わるとMISIAは再びステージにゲストの加藤登紀子を呼び込み、会場にいるすべての人とともに平和への祈りを捧げながらキャンドルをそっと吹き消し、約2時間にわたるライヴは幕を閉じた。