今年の6月19日でデビュー5周年を迎えたMAMAMOO(ママム)。4月19日、20日、21日の3日間行われた韓国公演を皮切りに、4月27日のシンガポール、6月15日、16日の台湾を回り、最後はツアータイトル通り、『MAMAMOO 2nd Concert Tour in JAPAN: 4season Final』が、日本でツアーファイナルを迎えた。8月11日パシフィコ横浜国立大ホール、13日Zepp Osaka Baysideで開催され、最終日の大阪公演は約二時間、21曲を熱唱した。
オープニング映像で4人が紹介されると客席は一気に盛り上がった。ミニアルバム『4season 4colors project』の、それぞれのメンバーカラーを象徴する「Yellow・Blue・Red・White」4色の衣装を着て登場すると、さらに客席からは大歓声が上がった。
オープニングを飾った曲は、『Yellow flower』に収録されている「starry night」。ディープハウスを組み込んだ、落ち着いた中にも元気の良さを感じさせる曲で、YouTube視聴回数も約5千6百万を突破しているMAMAMOOのメインの一曲である。
今回のムムたち(MAMAMOOファンの呼称)は、日本からだけではなく、香港、シンガポール、中国、インドネシアなどアジアからの多数のファンがたくさん集まり、会場は多く盛り上がった。8月7日(水)に日本でリリースされたアルバム『4colors』のリード曲「gogobebe -Japanese ver.-」を歌唱すると『ゴゴベベ!』と掛け声が始まり、会場は一気に熱くなった。この曲は、発売と同時に韓国をはじめ香港、インドネシア、モンゴル、シンがポールなど11カ国のiTunes総合アルバムチャートで1位になった曲だ。「今回始めてMAMAMOOのコンサートに来てくださった方?」とムンビョルが聞くと、4割以上の方々が手を上げた。韓国、アジア圏、南米圏で人気がますます上昇しているMAMAMOOの人気を実感できる場面であった。
ライブの後半になると、日本のムム達からもたくさんのリクエストがあった、メンバー一人一人のソロステージが幕を開けた。日本でソロステージを披露したのは、今回が初めてである。アルバム『4colors』に収録されているHELLO(ソラ、ソロ曲)、SELFISH Feat. Seulgi of Red Velvet(ムンビョル、ソロ曲)、25(ファサ、ソロ曲)、Be Calm(ファサ、ソロ曲)を順番に披露した。MAMAMOOと言えば、先日韓国の授賞式MGMAでも「ボーカルアーティスト部門」で受賞するほど、韓国一の歌唱力を誇るガールズグループである。プロデューサーのキム・ドフンは以前インタビューで彼女たちについて「全員が生まれつきの動物的な感覚をもっている」と語っていた。高い歌唱力と堂々としたパフォーマンスは韓国の音楽業界での評価も高い。MAMAMOOは、デビュー当時から保持していた音楽業界からの高評価に加え、アイドル層のファンをも男女問わず獲得して、今では韓国を代表するトップグループに成長している。
アンコール一曲目では、日本語のカバー曲「涙そうそう」を披露した。2019年2月の来日公演で披露した「涙そうそう」のライブを見た多くのファンからの反響に応えるかたちで、アルバム『4colors』にも新録されることになった。MAMAMOOの4人での「涙そうそう」は、4人それぞれの特色のある声で、切ない曲の雰囲気を感情的に表現している。歌が始まると会場は一気に静かになり、涙を堪えているムム達も多数いたほどだ。アンコール最後の2曲は、MAMAMOOのデビュー曲「Mr.Ambiguous」、そしてラストには、韓国での1stアルバム『Melting」収録曲「You're the best」で盛大に締めくくった。
二度目の来日ツアーを大成功で終えたMAMAMOOの今後の日本の活動にも注目願いたい。
リリース情報
日本1stアルバム『4colors』
2019年8月7日(水)発売