Charaのデビュー28周年記念日&モバイルサイト5周年を記念したイベント「Culture Festival! BUNKASAI-Chara‘s 28th & Charamoba 5th Anniversary-」が文化学園20階B201で開催された。2部制で行われた今回のイベントは、第1部は誰でも参加でき、第2部はチャラモバ会員限定イベントとなっている。
第1部、会場に足を踏み入れると、Charaが実際に着用した衣装と、雑誌『装苑』に掲載された愛娘SUMIREとの記事の展示が出迎える。周辺には、Charaと親交の深いお店がズラリと並ぶ。BEAMSのショップには、Charaと実妹・綿引光子の共著による絵本「LITTLE HEARTBEAT」が置かれ、綿引光子の姿もあった。ステージの背面の壁全面にライブ映像が映し出され、訪れた人は思い思いに、ライブ映像を観たり、ヴィンテージ古着や花やラグを手に取ったり、オリジナルのチャイを飲んだり──まさにCharaならではのガーリーな「BUNKASAI」を楽しんでいた。
「Culture Festival! BUNKASAI-Chara‘s 28th & Charamoba 5th Anniversary-」Photo by 北島明 画像 2/3
第2部は、Charaの尊敬するミュージシャンの1人でもある愛息のHIMIがギター、WONKの荒田洸がドラムという布陣でスタート。ふたりが曲を奏でる中、アコギを持ってCharaが現れ、照れ臭そうな表情でステージから伸びたランウェイを歩く。ファッションショーのような登場に、「BUNKASAI」感が高まる。アフロヘアーや白い天使のようなドレス姿を披露する等、何度か衣装替えをしつつ、ボーカル&アコースティックギター&ベース&キーボードと複数のパートを担当。マルチプレイヤーぶりを発揮した。このライブは荒田が初めて人前で歌った場だったが、HIMIとの甘くソウルフルなハーモニーが極上。若手アーティストとのコラボレーションに積極的なCharaと荒田のコラボレーションは今後加速していきそうだ。
中盤は、ファンにはお馴染みの盟友・平岡恵子を司会にしたトークタイム。ファンとの撮影会が行われた後、長年付き合いのあるアーティスト仲間等から送られた28周年へのお祝いメッセージが読み上げられた。そして、平岡とCharaによるスウィートサイケな課外ユニット・jOnOが楽曲“PLUM”を披露。jOnOは10月2日に初音源“Merry Pretender”を配信する。
「Culture Festival! BUNKASAI-Chara‘s 28th & Charamoba 5th Anniversary-」Photo by 北島明 画像 3/3
セットチェンジの間に演奏する曲としてCharaが選んだのは“大切をきずくもの”。19年前、HIMIが生まれた時に作った曲だが、そのHIMIがエレキギターを弾き、Charaとデュエットするような形で披露された。自宅でもよく一緒にセッションしているそう。HIMIの歌声は艶やかなソウル系で、Charaの歌との相性は抜群だった。最後は、Charaがキーボード、HIMIがベース、平岡がエレキギター、荒田がドラムという布陣で“みえるわ”が披露された。
Charaらしさが溢れた空間で行われた一日限りの「BUNKASAI」。感覚と感情に素直に突き動かされ、音楽と愛を追求し続けてきたChara。デビュー29年目も様々な活動が予定されており、さらに唯一無二の存在感が高まる予感に満ちていた。
(文・小松香里)