8月31日の清水文化会館マリナート大ホール(静岡県)を皮切りに、全国14ヶ所18公演をまわった宇野実彩子(AAA)の二度目となるソロツアー『UNO MISAKO LIVE TOUR 2019 -Honey Story-』が、10月23日幕張メッセイベントホール(千葉県)でファイナルを迎えた。平日にも関わらず、会場は3階席までペンライトで埋め尽くされており、各地から駆け付けたファンの熱気に包まれていた。
宇野実彩子 Photo by 小境勝巳、高橋定敬、内野秀之 画像 2/7
全身白の衣装で宇野がステージに登場すると、「盛り上がっていくよー!」と観客に呼びかけ『dream girl』で勢いよくライブをスタートさせた。続けて『Lock on』でダンスを見せた後、『HORIZON』、『負けない心』と2曲連続でAAAの曲を歌い、『負けない心』ではステージ中央に立ち大きなピンク色の翼が描かれた映像を背に力強く歌い上げ、ファンからは懐かしい曲に大きな歓声があがった。
秋らしいチェックのワンピースとお揃いのベレー帽に衣装チェンジし、『ヨルソラ』、『めずらしい夜』、『ココア』を歌い、大切な友人を思って書いた曲だという『マイフレンド』を、ギターを手に披露した。
ダンスブロックでは一転、濡らしたロングヘアーに背中がざっくりとあいた全身黒いタイトな衣装で登場し、『LOST』、『Black Cherry』、『Just a game.』をセクシー且つ激しく大胆なダンスで観客を魅了し、その大人の女性の色気に誰もが息をのんだ。
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そこからパステルカラーのカラフルなロングドレスに着替えると、『Honey Story』ではSNSで振付けのレクチャー動画もアップされている<#彼に見せたい猫ダンス>をファンと一緒に踊り、続けて『Summer Mermaid』もポップに歌い上げた。
『Jewel』では、会場後方から現れるサプライズに興奮する客席の間を走り抜けてステージへと向かった。実彩子の<335>をデザインしたデニムのジャケットは、2年前の『AAA DOME TOUR 2017 -WAY OF GLORY-』で着用した衣装だという。そして、ソロデビュー曲の『どうして恋してこんな』、『ララバイ』、『mint』を歌い、本編最後は初めて両親を想って書いたという『咲いた春と共にあなたへ贈る言葉』で締めくくった。
アンコールでは、宇野自身も好きな曲だというAAAの『ダイジナコト』を宇野バージョンで届け、「みんなも一緒に歌って!」という宇野の声に会場は一体感に包まれた。
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MCでは、「また忘れられない景色が増えました。夢だったソロでのアリーナ公演を4公演もできたのは、ここにいる皆さんが会いに来てくれたから。この夢のようなステージを一緒に作りあげてくれたから、今こうしてここに立てています」と、感謝の気持ちを述べた。また、ツアーファイナルのこの日はAAAの最新シングル『BAD LOVE』の発売日でもあり、「なんと57枚目のシングルになるらしいですね。皆さんのおかげです、ありがとうございます」とコメントした。
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そして、アンコール2曲目はツアー中にできたという新曲『サヨナラを選んだ私』。「この曲は、歌詞を書き上げるまでにとても時間がかかりました。今までいろんな素敵な出会いがあって、それと同じくらいいろんな別れを経験して。そんな別れを通して、わざと心に蓋をして気付かないフリをしていた気持ちと向き合って書きました。その気持ちは未だに思い出にもできず、過去とも呼べずにいますが、この歌を歌うことで、今日よりも明日は少し強くなれていると思います」と話し、ギターを抱えて歌い始めた宇野は、込み上げる思いに最後はこらえきれず涙を流した。
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ラストは『#one_love_pop』でタオルを回して明るい笑顔を取り戻した宇野は歌い終わると、「ここにいる皆さんに一番に聞いてほしい嬉しいニュースがあります!」と言って、11月1日に新曲『サヨナラを選んだ私』のデジタルリリースが決定したことと、早くも来年にソロでのスペシャルイベントツアーを開催することを発表した。詳細はまだ明かされていないが、ソロデビューから約1年半という月日でアリーナ公演を大成功に収めた宇野実彩子の新たな挑戦に期待せずにはいられない。