2019.10.30 公開
ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!

ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 1/7

ラッパーの晋平太が2019年10月29日、東京・渋谷区の株式会社ハッシャダイにて、ティーンズの夢や不安を社会につなげ未来をよりよいものにすることを目指す「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」(TOKYO MXテレビ)の「ハッシャダイ3回目授業」を行い、20名以上の若者たちにラップを教えた。

「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」は、10代の若者たちが抱える不満や不安、夢や希望などを、「若者たち自身の“君のことば”でぶっちゃけてもらおう」というコンセプトのもと、ラッパーとして活躍する晋平太をアンバサダーに迎え、都内の学校を訪問する体験授業を通して、若者たちに“君のことば”を表現する場を提供していくプロジェクト。7月に始動し、これまでに、晋平太が明星学苑中学校(府中市)、南多摩中学校(八王子市)、東村山西高校(東村山市)を訪れ、中高生たちがラップにのせて目標や夢を発表する授業などを行ってきた。

ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 2/7

また、プロジェクトでは、学校との取り組み以外にも、出張授業を開催することで多様な若者たちに想いを表現する場所を提供している。「選択格差」のない社会の実現を目指すエシカルカンパニー・ハッシャダイのオフィスを利用して開催されたこの日の授業には、ハッシャダイが実施している、学歴や地方格差によって可能性に気付けない若者に、東京での職・食・住を無償で提供するヤンキーインターンシップの生徒たちが参加した。

「ハッシャダイ授業」では、1回目に自己紹介ラップを制作し、2回目に自己紹介ラップを深堀りしてストーリーにブラッシュアップ。3回目となる今回の授業で、受講生たちが、完成させたラップを披露した。

授業が始まると、晋平太は、「今日は“自分のストーリーをラップで話そう”というテーマの第3回目で、最後の授業となります。自分の気持ちを世の中にぶっちゃけて頂けたらと思います。少しでもみんなが変わって、自分で人生を選択する機会になればいいなと思います」と想いを伝えた。

ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 3/7

ラップを利用した発声練習を全員で行った後、いよいよ、発表の時間がスタート。晋平太が「1番最初に歌ってくれるやつ」と呼び掛けると、受講生の1人が挙手。晋平太は「1番手のプレッシャーの中、よく手を挙げてくれました」と声を弾ませ、受講生が、サッカーに熱中した後、目標を見つけられずニートをしていたというこれまでの人生をラップで歌い始めた。ラップの中で、受講生は、「何もしないで終わるこのままじゃ」と不安を言葉にし、結果を出して勝ってきたサッカー時代を呼び起こし、“結果を残して勝つ”という意志を歌い上げた。

ラップを終えた受講生に、晋平太が「今の気持ちは?」と声を掛けると、受講生は満面の笑みで「気持ちいい!」と絶叫。その声に促され、受講生たちが次々と名乗りをあげ、それぞれのラップを発表していった。

高校を中退した後、ヤンキーインターンシップを見つけたという17歳の男性は、「今はまだやりたいことないけど、卒業するときは笑顔で終わるぞ。ここでやるぜ、チューズ・ザ・ライフ!」と気持ちを言葉に。晋平太は「やりたいことがない人は、それを歌えばいい。やりたいことがないということは、どんな可能性も広がっているということ。それに、17歳なんて、やりたいことがなくて当たり前」とエール。

ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 4/7 ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 5/7

ラップの発表はまだまだ続き、ある受講生は岩手で生まれ育った少年時代を、別の受講生は柔道の県大会で優勝した後にケガをした経験を語った。ほか、ニート生活の間に悩んだという受講生は「絶対するぜ! 親に恩返し」という言葉でラップを締めた。

受講生たちの剥き出しの言葉が歌われるたびに、晋平太は「そういうこと、ラップにしなかったら人に言わないでしょ」、「大事なのは正解がないということ。中身を比べるためにラップをしているわけじゃないから。自分が納得したら、それが正解だから」、「普段言わないことを言葉にでき、それをみんなが自然に聞いてくれることがラップのいいところではないかなと思います」と声を掛けた。人と関わることが嫌で人間関係が苦手という受講生は、ラップを終えると、「変わったのではないかなと思います。前に一歩、出られるようになったと思います」と目を輝かせていた。

ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 6/7

全員がラップの発表を終えると、晋平太は、「自分を知ってもらうことって怖いよね。でも、ずっとそのままというわけにはいかないし、自分の人生を選択して行かなければならないじゃないですか」と全員に声を掛けた。続けて、「今日、みんなの前で自分の人生を話せたことは、ひとつ前に進むことができたということ。これから先、自分の気持ちをしっかりと人に話せる人間になってほしいなと思います。今日、みんなの前でラップを発表できたので、これから先、『こっちを選んだ方が辛いけど、きっとこっちを選んだ方が成長できそうだな』というときに、大変そうな方を選択していけば、きっと成長して行けると思います」と想いを言葉にした。

ラッパー晋平太がラップで若者たちを後押しする出張授業を開催!ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト  画像 7/7

晋平太は、「一歩を踏み出せている時点で自信を持ってください。大変なことはあると思うけど、自分のことをほめて、自分のことを好きになってあげてください。自分を許せるのは自分だけだし、自分を本当に愛せるのは自分だけかもしれません。足りないことはたくさんあると思うけど、足りない方の自分をコンプレックスに思うのではなく、持っている方の自分を好きになってあげてください」と受講生たちに語りかけた。

最後は、受講生たちと一緒に記念撮影をして、3回に渡って開催された「ハッシャダイ授業」は幕を閉じた。

「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」では、2019年8月22日~12月31日の期間、「TOKYO MX × note 投稿コンテスト」を開催中。「#君のことばに救われた」をテーマに、身近にいる“君”(家族、仲間、先輩、後輩、先生、上司など)が言ってくれたことばで勇気づけられたエピソードを、ハッシュタグ「#君のことばに救われた」を付けて、メディアプラットフォーム「note」に投稿することで応募できる(結果発表は、2020年1月下旬予定)。

今後も、晋平太は様々な授業を開催。10代の若者たちのイベント「つなげる文化祭」や、TikTokなどのSNSとの連動企画も計画しており、人々の多様性をTOKYO MXテレビで伝えていく。

関連タグ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします
【あなたにオススメ記事】

関連記事