Photo:釘野孝宏
9月17日、18日の2日間、氣志團が主催する野外フェスティバル『氣志團万博 2016』が袖ケ浦海浜公園で開催され、初日となる17日にゴールデンボンバーが出演した。
勢い良くステージに駆け込んでくると、そのまま『元カレ殺ス』からゴールデンボンバーステージはスタート。豪快にヘッドバンギングを繰り出すオーディエンス。ギターソロで喜矢武がセンターに立つと歌広場が隣で黄色い声援を贈り会場の笑いを誘いながらも、そのサウンドでオーディエンスを魅了していく。「元カレ殺ス! 」の叫びを会場いっぱいに響き渡らせ、勢いそのままに『まさし』へと繋いでいく。「まさし!」の掛け声が響き渡った後には「頭振れー!」と鬼龍院が叫び激しくヘッドバンギングを決める攻撃的な展開。
曲中にはメンバーがそれぞれ「まさしコール」を受けながら喜矢武はポージングを決め、歌広場は水を一気に飲み干して何故かドヤ顔を決める。樽美酒も水を飲み干すかと思いや口に含んだ水を吹き出し、鬼龍院はセンターステージへダッシュし口に含んだ水を客席に向かって吹きかけるなど、カッコ良く魅せながらも、いつ何が起きるか油断できないのがゴールデンボンバーのステージの魅力の一つだ。
「今年も氣志團万博に出演できて心の底から嬉しいです。ありがとうございます!」と鬼龍院がその喜びを語る。そして鬼龍院が自己紹介の後「せーの、キス・ミー!」と問いかけるがほとんどの人が応えないという定番の流れの後、喜矢武は「皆、ちゃんとトイレに行ったかー?そんな僕はトイレに行き忘れたので今、おしっこを我慢しております!」と宣言。
Photo:釘野孝宏
歌広場は地元がすぐ近くという事もありハイテンション。しかし最後に「全然関係ないけど中学の皆、そろそろ俺を同窓会に誘ってくれ!」と悲しい叫びをぶちまけ会場の笑いを誘った。樽美酒は「おちん◯ーん」と高らかに響かせた後に「今日僕はこの会場にバイクで来ました。しかも2ケツで来ました。皆さんバイクの2ケツ、オススメですよ!」とアピール。
Photo:釘野孝宏
何やらしっかりと伏線が張られたような気がしたところで『抱きしめてシュヴァルツ』が始まる。ギターソロパートで喜矢武は小便小僧のように股間から水を放出。そんな中、バイク(?)に乗ってTバック一丁の姿で登場する樽美酒。よく見ると座る所がお尻の形をしており、まさに2つのケツが並ぶ「2ケツ」状態。花道を爆走し高々とお尻を突き上げる樽美酒、その姿は笑いを超えて どこか神々しささえ感じられるのは気のせいだろうか?
一方、まだ放水が止まらない喜矢武はついには客席に向けて発射。するとそこには、怖そうなお兄さんが。水を浴びせられた事に怒りステージへ上がり喜矢武に掴みかかろうとするが、喜矢武の止まらない放水で応戦するという混乱と爆笑の展開の中フィニッシュ。
驚愕の演出で魅せた後は再び激しい展開に。「万博!頭を飛ばすぞ!」という歌広場の叫びと共に激しいサウンドに合わせた高速ヘッドバンギングで脳内をかき乱す『欲望の歌』が始まる。鬼龍院が「ついて来られないだろ!?」と煽れば歌広場が「まだまだ頭、行くぞ!」と激を飛ばしヘッドバンギングを要求し続ける。
Photo:釘野孝宏
休む間もなく『†ザ・V系っぽい曲†』で激しいサウンドを畳み掛ける。度重なるヘッドバンギングで乱れに乱れた脳内で叫ぶ魂の咆哮「ゴールデンボンバー演奏しろ!」コールが会場いっぱいに響き渡る。そして喜矢武、歌広場、樽美酒のトリプルギターに鬼龍院のバイオリンが加わり4人が並んで立ち尽くすその姿は演奏しているとかしていないとかいう事は関係なく圧倒的な迫力であった。
「ラスト行けますかー!踊ってください!」
最後はゴールデンボンバー最強のキラーチューン『女々しくて』。定番から自由奔放と変幻自在に展開されるゴールデンボンバーのステージに誰もが自然と歓喜の声をあげる。最後は4人がしっかりポージングを決め、驚愕の演出と激しいサウンドとヘッドバンギングで今年も氣志團万博に金爆旋風を巻き起こし、ゴールデンボンバーステージは大盛況の中、幕を閉じた。
(取材/文:山岸一之)
ゴールデンボンバー セットリスト:
M1.元カレ殺ス
M2.まさし
M3.抱きしめてシュヴァルツ
M4.欲望の歌
M5.†ザ・V系っぽい曲†
M6.女々しくて