12月28日(土)から31日(火)まで国内最大の年越しフェス「rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20 supported by Amazon Music」が幕張メッセで開催された。
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30日(月)、SUPER BEAVERが EARTH STAGEに登場した。
夕日のようなオレンジの照明を背負い、メンバーがステージに登場。ハイハットのカウントを受け、『27』が導かれた。1曲目にも関わらず盛大なクラップが沸き、幾万の手が空を切る。その光景だけで、彼らがたくさんの人から愛されていることが伝わってきた。「あなたのそばにいられるカウントダウン、始めます」と唱え、残り45分のショータイムが展開されていく。
深くブレスを吸い<あっという間に…>と『閃光』を封切ると、オーディエンスが<終わってしまうよ>と続いた。自然と巻き起こるシンガロング、煽りに呼応し熱を増していく会場。ファンはアーティストに似るというが、フロアに集まっていた全ての人が真っすぐで熱かった。
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MCで渋谷は「2020年から始めるんじゃ遅い。今から始めるんだ。俺たちは現実逃避のための音楽をやってきたつもりはない。現実と向き合うための音楽なんだ」と熱い思いを吐露。その言葉には、彼の人間性ゆえの説得力があった。イントロがチャイムを彷彿させる『青い春』、ロックンロールで観客を躍らせる『irony』と一斉手を抜かない本気のアクトが続く。「デカイステージであなたと俺たちで踊りたいんです」という渋谷の言葉に呼応するように、会場が沸き上がった。
渋谷は「EARTH STAGEに立つのは初なんです」と口火を切り、次のように続ける。「10年間、フェスに出られなかった。這い上がるようにして、ここにたどり着いた。ゴールでもないけど、歩んできた道はだてじゃなかった」と。サイケデリックな照明と共に『正攻法』でフロアを揺らすと、『秘密』ではコール&レスポンスが竜巻のように舞い上がった。渋谷の「束になってかかってくんじゃねえぞ」という声をうけ、一人一人の熱がよりヒートアップしていく。最初から小さいわけではない声が、さらに大きくなっていく様は胸に迫るものがある。
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“会いたいあなたに会えるのはあなただけ”と、強く断言する『予感』がここまで響くのは、SUPER BEAVERが音を鳴らしているからに他ならないだろう。先人を切ってインディーズバンドの道をこじ開け、会いたい自分を追求してきた彼らだからこそ、言葉がより一層説得力を持って響く。潤んだ瞳で『ありがとう』を歌い上げ、余力を残さない全力のステージングを魅せつけた。
rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20 supported by Amazon Music
EARTH STAGE 12/30(月)13:15〜
SUPER BEAVER・セットリスト
M1.27
M2.閃光
M3.青い春
M4.irony
M5.正攻法
M6.秘密
M7.予感
M8.ありがとう