photo by 青木カズロー
9月18日、氣志團が主催のロックフェス「氣志團万博2016」が千葉県、袖ケ浦海浜公園で開催され、氣志團万博2日目のYASSAI STAGEに10-FEETが出演した。
雨がすっかりとあがりフロアが温かくなったYASSAI STAGE。まるで10-FEETの為に用意されたかの様なステージにファンは期待を躍らせる。そこに制服姿のメンバーが登場。Vo.のTAKUMAの「10-FEETのライブ始めますー!」の掛け声と同時に一曲、『VIBES BY VIBES』からライブがスタート。
一曲目の終わりには、TAKUMAが「ありがとうございました!10-FEETでした!また来年。ありがとう!」と言ってメンバーがステージを離れるシーンがあり、フロアに笑いが起きた。
そしてアンコールを誰もしてしていないのに、「アンコール始めます!」とTAKUMAが叫び2曲目に移る。10−FEETの定番と言えばこの曲『goes on』だ。曲中の「goes on!goes on!goes on!」の掛け声はメンバー、オーディエンスとも渾身の叫びを見せた。
そしてなんと、2曲目の終わりにも「今日はありがとうございましたー!また2017年に会いましょう!」と言って再度メンバーがステージを下がった。すると今度はフロアからアンコールの声が上がり、その勢いに乗りメンバーがまたステージに帰ってくるという流れで盛り上がった。
ここでTAKUMAのMCがあり、「毎年、氣志團万博ださせてもらって嬉しいです」更に「皆の楽しみ方、出演している色んなバンドによって違うと思うけど、出演しているバンドは皆思っています!皆が笑顔で帰ってくれますようにと!10-FEETのお客さんとかそうじゃないとか関係ねー!全員で遊ぶぞー!」と、TAKUMAが熱い想いをフロアに向けた。
ここで次の曲に移るその時、なんと氣志團のメンバーがステージに乱入!「勝手にライブやってんじゃねーよ!やるんならショバ代払えやっ!」と綾小路 翔がTAKUMAに突っかかる。ここで綾小路が、「その場で跳ねろっ!」とカツアゲを要求するし、TAKUMAは千葉のお土産用に持って来た2000円しかなく、それに飽きれたかのようにステージを下がる氣志團メンバー。最後に綾小路が「お前はずっと跳ねてろ!」とっ言い放つ。
その後も言われた通り、TAKUMAはひたすらその場で跳ね続け、フロアから笑いの声が聞こえた。そして跳ね続けながら次の曲、『super stomper』、『1sec.』を続けて勢いよく演奏。
ここでもTAKUMAがまた熱いMCをかます。「ピリオドのその向こうへ行こうか!」「忘れたいけど忘れられへん事、忘れたくないけど忘れなあかん事。その!向こうへ!」と魂の叫びから始まったのが、『その向こうへ』。歌詞に込めている気持ちがダイレクトに伝わるパフォーマンスは圧巻の一言。
次の曲の前にTAKUMAが、「やっぱり音楽ってすごいな。言葉足らずでも、音楽に乗せて演奏して、皆で騒いだらこんなにええ空間になるんやな。」と、今までのバンド人生を振り返るかのようにしみじみとコメントした。そしてTAKUMAのアカペラから始まったのが『アンテナラスト』だ。その歌詞からはこれまでの20年間の彼らのストーリーが刻まれているように感じた一曲であった。
そして最後の曲はラストに相応しいアップチューン、『RIVER』。オーディエンスの中で涙を流す程気持ちが高ぶっている人を見かけたが、その気持ちが分かる程この曲からは伝わるものがあった。そして拍手喝采の中、彼らの伝説のステージは幕を閉じた。
(取材/文:中谷憲都)
氣志團万博2016
10-FEET セットリスト
M1.VIBES BY VIBES
M2.goes on
M3.super stomper
M4.1sec.
M5.その向こうへ
M6.アンテナラスト
M7.RIVER