2019年12月28日から2019年12月31日まで、幕張メッセで日本最大の年越しフェス『rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20 supported by Amazon Music』が開催された。31日、EARTH STAGEに4人組ロックバンド・フレデリックが登場した。
フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 2/7 フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 3/7 フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 4/7
お決まりの「フレデリック始めます」というアナウンスを合図にSEが流れる。メンバーがステージに揃うと、ドラムの高橋武の合図を受けて『飄々とエモーション』が導かれた。三原健司はステージを端から端まで歩き回り、ひとりひとりの顔を目に焼き付ける。楽曲の途中で「うおー!」とフロアが鳴ったが、健司は「ここは夢の場所なんやろ。それくらいじゃまだ実感できない」とオーディエンスを焚き付けた。E.Pの流れを再現するかのように、そのまま『シンセンス』へ。絡み合うギターとベースは色っぽく、会場を包み込む。
『逃避行』で健司がギターを手にすると、バンドの勢いはさらに加速。圧倒的なクオリティーと音楽を楽しむ心で、オーディエンスを引き込んでいく。『ナイトステップ』のイントロでは、メンバーのソロもカチリと決めた。バンドのサウンドは艶っぽく、無意識にため息が漏れるほど。MCで「俺たちの強さは、音楽で楽しませられることだから」と語っていたが、その発言に嘘偽りないパフォーマンスだった。
フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 5/7 フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 6/7
「知ってても知らなくてもいい。感じたままに帰ってください」と告げ始まったのは、『真っ赤なCAR』。スパイシーな音作りと弾むようなシンセサイザーは、観客の体温をグッとあげた。
続く『イマジネーション』では、健司が「まだまだ遊べる人、どれくらい居ますか? 新曲でも遊べますか? ここは音楽で遊ぶ場所なんでしょ?』と煽り倒す。その声に応えるように、会場は最大級の「イマジネーション!」コールで埋め尽くされた。
健司は「俺は音楽の可能性を信じています。みんなにもっと音楽を好きになってほしくて、このステージに立ってます。2019年、自分のなかの最高を越えていこうぜ!」とさらに煽る。その熱が冷めぬうちに『KITAKU BEATS』へ繋がれ、次第にラストスパートをかけていく。ステージ中央に集まり、アイコンタクトをとるのが楽しそうで、彼らの空気が客席まで伝染していることが伝わった。
フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 19/20> 画像 7/7
『オンリーワンダー』は、「何万人いようと関係ないです。ひとりの音楽好きにもっと好きになってもらいたい」と宣言しスタート。彼らの音に合わせて特大のクラップが鳴り響き、幾万の手が空を舞った。
ラストを飾ったのは、彼らのデビュー曲である『オドループ』だ。〈カスタネットがタンタン〉のところでは、クラップを聞くためにバンドが一瞬フェイドアウト。豪快な手拍子を耳にし、メンバーは満足そうに笑う。「最高の年になりました!」の一言で絞め、ステージを後にした。
COUNTDOWN JAPAN 19/20 supported by Amazon Music
EARTH STAGE 12/31(火)17:55〜
フレデリック・セットリスト
M1 飄々とエモーション
M2 シンセンス
M3 逃避行
M4 ナイトステップ
M5 真っ赤なCAR
M6 イマジネーション
M7 KITAKU BEATS
M8 オンリーワンダー
M9 オドループ