3月29日、パンク・ロックの祭典、PUNKSPRING2015が幕張メッセで行われた。
ライブ開始前からざわめく場内。目の前のステージを見て「すげぇ!超近い!ヤバイ!」と意気揚々とした若者達が待ちわびる中、オンタイムで照明が落ちる。『monolougue』のエモーショナルなサウンドに合わせて、いきなり場内クラップから開始したのは、今若手バンドの中でも注目度120%のMY FIRST STORY。金髪に黒のジャケット&パンツ姿のHiro(Vo)が「かかってこいよ!パンクスプリング!!」と叫び、マイクを高々と掲げると会場からは大きな歓声が沸き上がった。
小柄な身体からは想像がつかないHiroのハイトーンボイスに共鳴するNob(Ba)、Sho(Gu)、Teru(Gu)、Masack(Dr)のスピーディーなサウンド、そして激しく光狂うライトアップに脳内ドーパミンが一気に溢れ出していく。「幕張メッセ!ここにいる全員、俺に力を貸してくれますか!?」手を挙げろ!という叫びに合わせてオーディエンスがハンズアップするやいなや、場内はあっという間に肩車&ダイブの嵐。MY FIRST STORYの支持者はとにかくパワフルで熱いロック魂を持った奴らばかり!!『虚言NEUROSE』『The Story Is My Life』『最終回STORY』を歌い上げていくステージに向かって次から次に若者達がダイブという名の雪崩を巻き起こしていく。 「こんにちは!MY FIRST STORYです!楽しんでますか!?このフェスを楽しみたいという気持ちは心の底から皆さんと同じです!つい5年前まではオレ等もそっち側の人間で、好きなアーティストや外タレのライブを聞いてました!5年後、今度はこっち側のステージに立てるとは思ってもみなかった!この機会を与えてもらえて嬉しいです。本当にこのフェスを楽しみにしていました!ラスト2曲、力を貸し手くれませんか!?後ろの方までしっかり見えてるよ!1日楽しんで、しっかり帰りませんか!?みんなの力が必要なんだよ!!!」
ここ数年の間で怒濤の活躍を見せているMY FIRST STORYが5年前の自分達と今現在における自分達の存在意義について改めてこのパンクスプリングを通じて振り返る。そんなHiroの魂の叫びが行動となり・・・、ステージを飛び越え、オーディエンスの真上に降臨!!シャウトにハイタッチ、目の前で繰り広げられるこのメチャクチャ最高に美味しいシチュエーションはファンならずとも一気にテンションが上がる。
(取材/文:(C)izumi)
「届いてますか!パンクスプリング!?」Hiroが語る言葉には女も男も国籍すらも関係ない。この時、この瞬間の気持ちが大切なのだ。至る所で肩車にダイブ&クラップを巻き起こすヤングパワーに負けず劣らず、最後の最後まで全身全霊でオーディエンスに立ち向かう!!
「こんなステージに立てるなんて夢にも思っていませんでした!こんなに沢山の人に来てもらえて感謝しています!みんな一緒に手を挙げてくれるかな!?皆さんに少しでも届いたでしょうか!?」今日、この場にいる人たちに感謝をしたい。そんな想いを真正面からダイレクトに届けるライブに感無量。これからの時代を担う、新しい風を吹き込んでくれるMY FIRST STORYの活躍はまだ始まったばかりだ!
PUNKSPRING2015
MY FIRST STORY セットリスト
M1.monolougue
M2.虚言NEUROSE
M3.The Story Is My Life
M4.最終回STORY
M5.SECOND LIMIT
M6.不可逆リプレイス
また、この日はアパレルブランドZephyren(ゼファレン)ブースにHiroがサプライズで登場!
時代のリアルを生きてきた経験を礎に、「ストリートを生きる証」を創造するロックファン御用達のファッションはHiroもライブで着用するほどの人気。この日は多くのファンに囲まれながら、満面の笑みで記念撮影が行われた。