8月2日、日本最大のロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015』に登場したのは、メロディック・ハードコアからスラッシュメタル、ダンス、エレクトロニカなど多彩な音楽性は縦横無尽!メンバー全員がヴォーカル担当、予測不可能 なエキセントリックサウンドに能面という型破りなグローバルバンド『FACT』。
今年9月から行うワンマンツアー 「FACT"KTHEAT"JAPAN TOUR2015」をもって解散することを発表したことでも話題になっている彼らがROCK IN JAPAN FESTIVALでここぞとばかりに暴れてくれた!ステージ上では演奏が始まる前からメンバーによるサウンドチェックが行われ、暑い中待ちわびているオーディエンスの心を刺激する嬉しい「サービス」で既に場内はお祭りムード!
FACTと言えば能面のイメージが強いが、現在はメンバー全員素顔をさらし、Hiro(vo.)、 Kazuki(gt./vo.)、Takahiro(gt./vo.)、Tomohiro(ba./vo.)、Eiji(dr.)、 Adam(gt./vo.)がタンクトップやTシャツなどラフな格好で登場した。
『slip of the lip』から始まる演奏に合わせて早々に鳴り響くオーディエンスのコールとハンズクラップ!それを見てHiroが親指を立ててGoodサイン!あぁ、この音を聞きたい!と心から思える最高のバンドが目の前にいると思うと感極まりない。
ガッチリと場内のハートを掴んで鳴り響くのは贅沢過ぎるトリプルギターと変幻自在の歌声!他のバンドには真似できない唯一無二が今、このSOUND OF FORESTを制覇しているのだ。中盤ではHiroがリズムに合わせて太鼓を叩き、ガッツポーズ!世界で活躍をするハイレベルな重低音サウンドがこれでも かというほどに胸に熱く突き刺さる!
「ロッキンジャパンーー!!あちぃね!」とムードメーカーのAdamが叫べば「みんな見てくれて嬉しいよ!!俺たち今年でロッキンジャパンが最後なんだよ!後悔はしたくないんだよ!だから、絶対後悔すんじゃねーぞ!」と Hiroが場内を唸らせる。
「everybody say!!!」まるで雪崩れのようなデスボイスと大地を揺らすジャンピング、そして高速クラップの嵐!「ステージに上がっている人だけが特別なんじゃなく て、みんな特別!この景色を一生焼き付けたい!」叫ぶメンバーの言葉を体現するかのようにありったけの力で前へ前へと暴れ狂う。
『purple eyes』ではタオルがぶっ飛び、水が巻き散る、この猛然たる光景は忘れようにも忘れられない強烈過ぎる最強のステージ!Hiroのハイトーン・クリーンボイスと超絶エレクトロロックが融合した「音」にノックダウン!!気持ち良過ぎるほどの快感にオーディエンスも大満足!
結成から16年目、日本だけでなく、世界に愛されてきたFACT。解散が惜しまれる彼らの活躍を最後の最後まで見届けていきたい。
(取材/文/写真:(c)izumi)
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 FACT セットリスト】
M1.slip of the lip
M2.tonight
M3.the shadow of envy
M4.ape
M5.the way down
M6.wait
M7.miles away
M8.purple eyes
M9.a fact of life