9月2日に到着する松尾太陽のソロデビュー作『うたうたい』の収録内容が、このたび明らかになった。リード曲を新進気鋭のVaundyが手掛けているほか、大塚愛、堂島孝平、She Her Her Hersら実力派クリエイターたちが作品を提供し、松尾自身が人生で初めて制作した楽曲もブラッシュアップして収録。朝から夜へと移り行く空のように、色とりどりの景色を見せる全6曲が集まった。
松尾の音楽ルーツでもある“City Pops”をテーマとしたミニアルバムを幕開けるのは、大塚愛の手による「mellow.P」。ポップでキュートなパーティチューンだが、歌詞には現在の社会情勢と通じるような不安感も漂い、タイトル通りメロウな歌声とマッチして絶妙な浮遊感で楽しませてくれる。続く「The Brand New Way」はこれぞ“City Popsの王道!”と言いたくなるような、爽快なドライブチューン。City Popsで育った松尾の活き活きとしたボーカルがなんとも心地よく、作曲・堂島孝平&作詞・浅田信一というヒットメイカーのタッグも熱い。3曲目の「掌」は、昨年行われたソロライブ『Utautai』で初披露されたナンバーで、松尾本人が初めて作詞・曲を手掛けたもの。今回、大幅に歌詞が書き換えられ、大阪から上京してきた自身の経験をベースに、悩みながらも新たな道を踏み出そうとする人々へ向けた優しく、力強い応援ソングに仕上がっている。
また、現役大学生マルチアーティストのVaundyが提供したリード曲「Sorrow」は、洋楽由来のCity PopsをさらにJ-POP流に咀嚼した“Neo City Pops”に。朝の目覚めを思わせるよう爽やかなサウンドに乗せ、悲しみを乗り越えてなお手を差し伸べる強さを持った主人公像は、松尾太陽自身と重なるものがある。一転、夜空を描き出すのがShe Her Her Hersによる「Libra」で、抑揚をおさえたリズムで松尾のクール&セクシーな一面を引き出すことに成功。ちなみにタイトルは彼の星座である天秤座のことであり、それを踏まえて歌詞を読むと、より奥深いメッセージに触れることができるだろう。
新たな一歩を踏み出すにあたっての不安と期待を率直に綴りつつ、山口寛雄の手によるスタイリッシュかつ温かな音像でシーンに挨拶する「Hello」で締めくくられる全6曲。いずれも松尾太陽というキャラクターとリンクしながら、それぞれのクリエイターとのハイブリッドな化学反応を発揮している。裏を返せば、それだけ柔軟で多彩な引き出しを彼が備えているということ。ボーカリストとして、さらなる高みを目指す松尾太陽の大いなる意志が込められたデビュー作を、心して待ちたい。
松尾太陽 関連リンク:
HP https://matsuo-takashi.jp/
松尾太陽・Twitter @takashi_m0923