EXILE TETSUYAが8月27日、文部科学省選定を受けた中学校のダンス教育教材『中学校の現代的なリズムのダンス授業 〜レクチャームービー〜』を9月1日に発売することを受けて、自身が所属するLDH JAPANの公式YouTubeチャンネルにて完成発表を行った。
『中学校の現代的なリズムのダンス授業 〜レクチャームービー〜』は、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科にてダンス教育の現状と問題点を研究したTETSUYAが、平成20年以降、ダンスが必修科目となっている中学校の教材として使用することを目的に、長野県教育委員会の協力を得て製作。文部科学省が定める「教育映像等審査制度」に申請し、『文部科学省選定(2文科初第 450号)』として令和2年6月18日に認定を受けた。
TETSUYAは、同作品を作ったきっかけについて、「早稲田大学大学院でダンスについて研究していた頃に、ダンス授業について中学校の教員の方々にアンケートを取ったところ、回答した方の100%が『ダンスの授業で困ったことがある』と回答していた。一方で、生徒たちからは『ダンスの授業は楽しい』という声があった。先生たちは『自分自身が踊れない』『基礎を教えられない』『評価の基準が難しい』との悩みを抱えていて、生徒たちは発表の場があることや基本ステップを学べること、映像を用いた授業に楽しみを見出していた。その解決策として、このような映像教材と授業デザインを提案したいと考えた」と説明。「見終わった後には、全員がダンサーになっているような教材になれば嬉しい」と夢を明かした。
本作品には、TETSUYAの後輩であるEXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹、GENERATIONS from EXILE TRIBEの中務 裕太、小森隼も参加している。TETSUYAは、参加した後輩たちについて、「中学生の皆さんにとって、より身近に感じられる存在だと思う。ダンスに対して熱い想いを抱いているメンバーたちなので、今回の作品にも喜んで参加してくれた」と語った。
教材に使用される楽曲は、EXILE SHOKICHI、DOBERMAN INFINITYのP-CHOとSWAY、LDHアーティストの楽曲を多数手がけるトラックメイカーのNAKKIDが共同で制作。TETSUYAは「以前から、ダンスから楽曲を生み出すことができないかと考えていた。今回、僕らの仲間で一緒に夢を形にできたのが嬉しかった。僕のダンスへの想いがたくさん詰まった楽曲」と、音楽面でも自信を見せた。
今回のプロジェクトに協力した長野県の阿部 守一知事は「TETSUYAさんには何度も長野県を訪問いただき、先生たちの悩みをしっかりと聞いていただき、ようやく完成に結びついた。県としても教育委員会と連携して、子供たちがダンスを学ぶためのツールとして広めていきたい」とコメント。長野県教育委員会の原山 隆一教育長は「TETSUYAさんと意見交換会をさせていただいた際、教育への想いを熱く語る姿勢に胸を打たれました。TETSUYAさんは子どもたちにとって何が豊かな学びとなるのか、そして先生たちにとって何が助けになるのかを最優先に考えていた。この教材を使った授業では、主体的かつ対話的に学ぶ生徒たちと先生の姿があった」と、教材を使った授業に期待を寄せた。
発表会の後半では、教材を使った授業に協力した長野市立 裾花中学校の生徒からのサプライズメッセージも。生徒たちは「最初は難しいと思ったけれど、わかりやすく教えてもらったおかげでできるようになって楽しかった」と笑顔を見せた。
新型コロナウイルスの影響で、体育の授業でも接触が少ないカリキュラムが求められている今、『中学校の現代的なリズムのダンス授業 〜レクチャームービー〜』に対する教育現場の期待は大きいという。TETSUYA曰く「教員の皆さんがダンサーになる必要がない映像教材」は、中学校のダンス教育に新しい風を吹かせそうだ。
なお、『中学校の現代的なリズムのダンス授業 〜レクチャームービー〜』は9月1日より、LDH JAPANのオンラインショップ『EXILE TRIBE STATION』などで、一般の方も購入可能だ。