オンラインならではの演出や映像を体験できる、有料配信ライブ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』。7日目となる9月25日の出演はE-girlsとスダンナユズユリー、Happinessの3組。彼女たちのキレのあるパフォーマンスが緻密なカメラワークと演出で、普段のライブとは違う形で届けられる機会となった。
まずはE-girlsが「Go! Go! Let's Go!」のイントロで登場。メンバー11名がステージを広く使って直立し、パフォーマンスが始まると一人一人が映し出される。炎と共に全員がシンクロする場面は圧巻だった。
彼女たちが『LIVE×ONLINE』のステージに立つのは2回目。今回のコンセプトは「E-girlsの歴史を感じられるライブ」だ。中止になってしまった『E-girls PERFECT LIVE 2011▷2020』とは違った角度で楽しめるものにするべく、メンバーで話し合って内容を作り上げたという。
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続くエスニックな4つ打ちの「Show Time」では一線に並ぶ陣形をすり抜ける様にして映像が展開し、緊張感を与える。エンディングは藤井夏恋をセンターにして曲が終わり「Just a little」へ。イントロで鷲尾伶菜が「『LIVE×ONLINE』をご覧の皆さん、こんばんは。E-girlsです!今日は私たちと最高の1日にしましょう!」と呼びかけ、全員が笑顔で手を振った。
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映像スイッチングが光った「Highschool♡love」、ボンボンを使った振付けがキュートな「Saturday Night ~ロックな夜に魔法をかけて~」、フォトフレーム風の演出による「HARAJUKU TIME BOMB」と趣向を凝らしながら、アッパーな楽曲を並べていく。「Easy come, Easy go」はライブ初披露だ。9曲目「My way」のダンスホールレゲエな雰囲気から暗転すると、ここからはスダンナユズユリーの出番。
武部柚那が「ここから私たちと一緒にもっと熱くなって行きましょう!」と煽り「LOOK AT ME NOW」でスタート。3連符中心にリズムを刻みながら、クールにマイクを繋ぐ。グリーンのレーザーもアクセントに。続く「MekkaWa」では可愛らしさを見せ、前曲とのギャップにときめいた。
続いてMC。プライベートでも仲が良いという3人が楽しそうにおしゃべり。スダンナユズユリーとしてLIVE×ONLINEの初ステージを踏んだ感謝を伝えてから「聴いてくださった人の勇気やパワーになれるように精一杯歌いたいと思います」と武部が語り「TEN MADE TOBASO」をパフォーマンスした。背景に映った空の映像も楽曲を彩る。「LIVE×ONLINE IMAGINATION」 画像 4/6
ここでE-girlsが帰ってくる。シックな導入部から明るいサビに変化する「Pain, pain」を挟み、藤井と鷲尾、武部がベッドに腰掛ける演出から「好きですか?」を3人だけで作り上げる。さらに「悲しい歌ではなく、背中を押してもらえる曲」と前置きしてから「So many stars」を切なく、そして力強く披露した。
ドローンによる演出があってから、Happinessが『LIVE×ONLINE』に初登場。「自分たちらしくクールに見せる」というコンセプトのもと、まずはリーダーのMIYUUがソロパフォーマンスで先行してから、1曲目の「Ordinary Girls」がスタートした。パフォーマーのシンクロに続いて、川本璃と藤井がボーカルを取る。2曲目以降も「Ain't No Limit」「Sexy Young Beautiful」と大人っぽいステージを披露。川本は「画面越しでありますが、みなさんとお会いすることができて嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです」とMCして、最後は「Chao Chao」で締め、初陣をスタイリッシュに演じ切った。
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前夜に行われたというZoomミーティングの映像が流れて、カジュアルに衣装チェンジしたE-girlsが再登場。「All Day Long Lady」は先ほどの映像の話題ともリンクする選曲になっていたかと思えば、次の「ごめんなさいのKissing You」ではキュートに魅せる。後半戦は明るく楽しめる曲が次々と投下された。「おどるポンポコリン」「Y.M.C.A」とカバーも含まれており、広い世代が楽しめる楽曲となっている。Zoom参加しているファンクラブ会員の映像が背後に映し出される企画も。
そして2年前の全国ツアー『E-girls LIVE TOUR 2018 ~E.G. 11~』でもカバーしたEXILEの「VICTORY」が今日ハイライトだった。メンバーの多くも在籍したEXPG STUDIOの生徒と映像で共演すると同時に、2日後に迫ったEXILEの19周年も祝福。この光景は彼女たちの、これまでの歩みと明るい未来を感じさせた。
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本編最後は「Making Life」で激しくタオルを振り、キレのあるダンスと陣形の変化を上手く魅せた「Love☆Queen」でフィニッシュ。全員が深々とお辞儀をして映像が移り変わる。
アンコールは、各々アレンジした揃いのTシャツ姿で、最新シングルから「別世界」を披露。世界中の視聴者からのコメントを全員で読んで、嬉しさを滲ませる。坂東希は「バタバタでしたけど楽しかったですね。みんなの楽しそうな顔を見れてよかった」とMC。リーダーの佐藤晴美は「お腹すきました(笑)。ガンガン踊ってますね。攻めです。最初から滝汗なんですよ」と語った。すべてのグループでパフォーマンスした須田アンナは「衣装の早着替えが大変でした。リハーサルを重ねて無事に成功して良かったです」とコメント。
ラスト2曲は「Follow Me」、「うれしい!たのしい!大好き!」を明るく披露し、手を振って大団円へ。最後は出演者が全員揃って、アクリルパネルにサインした。それぞれの言葉からはやりきった充実感を感じさせる。こうして3組による『LIVE×ONLINE IMAGINATION』7日目は幕を閉じた。