12月30日、第66回紅白歌合戦リハーサルに登場したのは、18年ぶりの紅白歌合戦の出場となり「We are X!」と題したスペシャルメドレーを歌唱する、X JAPAN。
2曲のリハーサルが終わった後、すぐさまX JAPANの囲み記者会見がはじまった。数百人を超えるマスコミの山で今年の紅白で1番の注目だったことは間違いない。あたりは18年ぶりの紅白復帰ということもあり、静寂に包まれるほどの緊張感に包まれた。X JAPANのメンバーがレッドカーペットを歩いてくる。下手からHEATH、PATA、YOSHIKI、Toshl、SUGIZOと並ぶ。しかしメンバーは一言も語らず会見が重くはじまった。
マスコミ全員が、メンバーの第一声を聞き逃さないよう耳を傾けるが、リハーサルで見た圧倒的なパフォーマンスにマスコミは飲まれているのか、フラッシュ音だけが鳴り響く。 メンバーの険しい顔がサングラス越しから手に取るように分かる。
そんななか弊社WWSチャンネルカメラマンが「Xポーズお願いします!」と和やかな声でお願いすると、数百人を超えるマスコミは一気に弊社カメラマンへ非常識な発言であるというような視線で場が凍りついた。
しかしToshlはじめYOSHIKIは互いの顔を見合ってすぐさまXポーズに応えてくれる。マスコミからは、一斉に「おー」とどよめく声。ピリピリしていた空気が一気に弊社カメラマンの第一声で穏やかになったのだ。
実はこの話には伏線がある。
弊社WWSチャンネルは、2015年、Toshl、SUGIZO、HEATHに多数の個別取材を行ってきた。その際、必ずXポーズをお願いしてきたのだ。今回の会見はWWSチャンネルが築き上げてきたメンバーとの信頼感の賜物なのだ。
場は一気に和み、そのまま記者会見がはじまった。
YOSHIKIは紅白出演に関して感想を聞かれると、「18年ぶりに帰ってきました。おかえりなさい、ただいまという感じ。タイムマシーンに乗ってきた感じかなあ。日本に来たって感じもあるし正月が来るなあという雰囲気。他と違うね」とまずはコメントした。
リハーサルでの感想を記者から聞かれると、 YOSHIKIは「(Toshlへ)いろいろな方と喋ったね。 細川たかしさんとか森進一さんとか。和気藹々と」と笑顔で答えた。
さらに、リハーサルでバックビジョンに流れたHIDE、TAIJIの映像について聞かれると、YOSHIKIは「思い出しますね。復活は7人で、HIDE、TAIJIとで復活しようと。未来へ向かっていこうと。そして20年ぶりに日本ツアーをして締めくくりとしてに相応しい場です。インパクトはあったリハーサルだと思うけど、本番に毛が入った程度のもの。『X JAPANは必ずドラマが起きる』。本番は違います。せっかく復活できたので、限度のある最大限の過激なパフォーマンスをしますよ!楽しみにしていてください」と自身満々に語る。
話すたびに、Toshlの顔を見るYOSHIKIが印象的であった。まるでToshlを困らせるような言動を楽しむようであった。記者会見中、何度Toshlが苦笑いをこぼしたのか数知れない。
最後に紅白歌合戦の楽しみ方を聞かれると、YOSHIKIは「出演している皆さんのパフォーマンスを生で見たいですね。自分たちの前が小林幸子さんなので。インパクトありますから負けないように頑張ります。いい意味でも忘れられない濃い時間帯になりますよ」とX JAPANにとって歴史的な紅白になることを予言していた。