2016.11.27 公開

(c) HAJIME KAMIIISAKA


1997年、Charaの5thアルバムとしてリリースされた『Junior Sweet』は、彼女の存在を広く知らしめた作品としてミリオンセラーとなった。

そしてデビュー25周年を迎えた2016年には『Junior Sweet』のリマスター盤がリリースされ、このアルバムを携えた『Junior Sweet"Intimate interlude tour』を開催。今回はその追加公演となったツアーファイナルの様子をレポートする。

場内が暗くなり、鳥のさえずりをBGMにバンドメンバーとCharaがステージに現れる。アルバム『Junior Sweet』のジャケットのイメージをさらに華やかにしたような、Charaらしい個性的なファッションに目を奪われながらの1曲目は『私はかわいい人といわれたい』。ギターを抱えるCharaが、グルービーな旋律を紡ぎだす。

「ファイナルだー!元気ぃ?みんなは親密な関係のお友達?知ってる?(ツアータイトルにも付いている)Intimateって"親密な関係"の時に使う言葉なんだよ。ここにいる人は、Charaと付き合ったことあるよ!っていうくらい親密な関係なんだからね」そう話すCharaに、Sold outになった超満員の会場から歓声があがる。


【ライブレポート】デビュー25周年を迎えたCharaが名盤『Junior Sweet』を携えたツアーを開催!大ヒットアルバムの全曲+人気曲も披露し、ツアーファイナルを盛り上げる!  画像 2/10(c) HAJIME KAMIIISAKA


【ライブレポート】デビュー25周年を迎えたCharaが名盤『Junior Sweet』を携えたツアーを開催!大ヒットアルバムの全曲+人気曲も披露し、ツアーファイナルを盛り上げる!  画像 3/10(c) HAJIME KAMIIISAKA


ドラムソロから印象的なベースのリフへ続く『勝手にきた』では「普段出さない声出して行こうよ!Woo!Aw!」とウラ声でシャウト。続く『どこへ行ったんだろう?あのバカは』では「私、ピック使えないの知ってる?」と照れながらも再びギターを抱え、イントロを自らソロでプレイ。オーディエンスに手拍子を求めて盛り上げた。

しっとりと聴かせるミディアムナンバー『タイムマシーン』では曲のタイトルどおり、誰もがこのアルバムがリリースされてからの月日に想いを馳せていたことだろう。続いてキーボードの弾き語りで『花の夢』を披露。


【ライブレポート】デビュー25周年を迎えたCharaが名盤『Junior Sweet』を携えたツアーを開催!大ヒットアルバムの全曲+人気曲も披露し、ツアーファイナルを盛り上げる!  画像 4/10(c) HAJIME KAMIIISAKA


「ちょっとどんな時に書いたか忘れちゃったけど、悲しい曲だね。何かあったんだね。みんなもそうだよね。20年いろいろあったよね?」自然体でありながらも、オーディエンスの心も震わせるMCからは、人の心を打つ彼女の魅力が改めて感じられた。次の曲もおばあちゃんに捧げたパーソナルな楽曲『愛の絆』。アルバムと同じ曲順で、オーディエンスの心に染み入るように展開していった。

アコースティックギターで、耳慣れたフレーズが流れると会場が一瞬ざわつく。そう、アルバム『Junior Sweet』1曲目の『ミルク』のイントロだ。ここからはアルバムの中でも最もポピュラーな曲が続く。シルクのベールをかぶり、南国のディーバさながらのエスニックな雰囲気を醸し出して踊るCharaの姿は、まるでインド映画のヒロインさながら。

『しましまのバンビ』に続いて、彼女の最大のヒット曲である『やさしい気持ち』が始まると、会場が一体となってこの曲のフレーズを口ずさむ。オーディエンスと一体となることで、ライブバージョンとして新しい進化を遂げているかのような盛り上がりからは、ライブならではの醍醐味が感じられた。

 

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幼少時、ある先生がCharaに伴奏を頼んだことが、音楽の楽しさを知る大きなきっかけになったというエピソードを披露するChara。「先生って大事だよね。そして音楽って人と人をつなぐってことだよ」そう話りながら、ここからは他のアルバム曲も披露。『あたしはここよ』『レモンキャンディ』『Happy Toy』といった人気曲でステージを盛り上げた。

その後もキーボードの弾き語りから始まる『Tiny Tiny Tiny』などでじっくりと聴かせ、最後はファーストアルバムから『Break These Chain』で締めくくった。

アンコールではツアーTシャツをアレンジしたワンピースを着て登場。「(アルバム『Junior Sweet』の曲を)全曲やったと思ったら、もう1曲ありまして(笑)」と子守歌として作ったという『せつないもの』を披露。

ここでも先ほどに続いて幼少期に聴いた曲の影響を受けているかも、といったこぼれ話をしつつ楽しませてくれた。また、11月16日(水)に発売されるベストアルバム発売記念ライブを2017年1月22日(日)一夜限りで開催するというサプライズ発表もあり、ツアーファイナルのラストを大いに盛り上げた。


【ライブレポート】デビュー25周年を迎えたCharaが名盤『Junior Sweet』を携えたツアーを開催!大ヒットアルバムの全曲+人気曲も披露し、ツアーファイナルを盛り上げる!  画像 7/10(c) HAJIME KAMIIISAKA


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「また来てくれる?来てね。待っているよ。本当に」そう言い残してアンコールのラストを飾ったのは『SwallowTail Butterfly 〜あいのうた〜』。こうして、アルバム『Junior Sweet』の世界はもちろん、ミュージシャン・Charaの魅力が詰まったライブは幕を閉じた。

なお、このライブの様子は12/18(水)WOWOWライブでの「Chara 25周年記念6時間スペシャル」内にて夜9:00から放送される。19年の時空を飛び越えて、名盤『Junior Sweet』の世界が描き出された瞬間を改めて楽しんでほしい。

(取材/文:バッキー☆大坂)

 

【ライブレポート】デビュー25周年を迎えたCharaが名盤『Junior Sweet』を携えたツアーを開催!大ヒットアルバムの全曲+人気曲も披露し、ツアーファイナルを盛り上げる!  画像 9/10(c) HAJIME KAMIIISAKA


【セットリスト】

M1.私はかわいい人といわれたい
M2.Junior Sweet
M3.私の名前はおバカさん
M4.勝手にきた
M5.どこに行ったんだろう?あのバカは
M6.タイムマシーン
M7.花の夢
M8.愛の絆
M9.ミルク
M10.しましまのバンビ
M11.やさしい気持ち
M12.あたしはここよ
M13.レモンキャンディ
M14.Happy Toy
M15.Tiny Tiny Tiny
M16.70%-夕暮れのうた
M17.Break These Chain

EN1.せつないもの
EN2.世界
EN3.Swallow Tail Butterfly 〜あいのうた〜


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