昨年も大盛況となったLUNA SEAのクリスマスライブ。
ファンの期待に応え、今年は規模を拡大して12月23日(金)、24日(土)の2DAYSで開催された。冬晴れの下、多くのSLAVEたちがさいたまスーパーアリーナへと足を運ぶその姿はサンタコスチュームからLUNA SEAコスプレまで様々。満員御礼となった場内に静かに流れ始めるSEとともに、聖夜の夜にふさわしい、LUNA SEAのクリスマスライブ「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit-」が幕を開けた。
SEが鳴り止み、シンと静まりかえる中、RYUICHIが「White Christmas」を歌い出す。そして登場するLUNA SEAメンバー!
クリスマスの夜に相応しい壮大なナンバーの「Anthem of Light」からスタートすると場内は一気に総立ち!続く「Dejavu」では両手を振り上げSLAVEたちも歌声に合わせて大合唱!「いくぞーー!!」RYUICHIの雄叫びに呼応するあっという間にSLAVEたちが一体となる!
「みんな元気ですかー!?メリークリスマス!!」
12月23日と24日、記念すべきこの2日間を大切な日だと語るRYUICHI。
これまでどの会場でどんな曲をやってきたのか、過去を振り返りながらメンバーと意見を交わし、この日のために選曲したのだと話す姿は本当に嬉しそうだ。
「ケガをしなければ何をやってもいいです!WOWWOW見ている人たちは暴れないように(笑)」ジョークを交えながらもオーディエンスを気に掛ける。「めちゃくちゃ久しぶりだもんね!みんな待たせたな!」そういいながらRYUICHIが発表したのは来年5月29日、日本武道館で開催される結成記念ライブ。なんと「俺たちのアイディア」なる子たちを現在育てているというRYUICHIの意味深な発言からは新作の予感・・・!?
「SUGIちゃん、この前X JAPANのライブでみんなの声を録音していたよね。LUNA SEAも何か新しいことチャレンジしようよ。」笑顔で言い放つやる気満々のRYUICHIの言葉に期待が膨らんでいく。
LUNA SEAの行く末を語るトークも気になるところだが、今回のライブスケールも凄まじいものがある。今年リリースされた「Limit」、そしてそのカップリング曲「I’ll Stay With You」など新しい楽曲を披露すると同時に「END OF SORROW」など過去のヒット曲も飛び出すこのライブ感溢れる演出は感無量!「MOON」ではバックスクリーンに月を映し出し、LUNA SEAの世界観そのものを見せてくれた。
LUNA SEAの真価はRYUICHIの歌声だけではない。個性豊かなメンバーを見れば一目瞭然だ。真矢のドラムソロでは場内から圧巻の「真矢」コールが炸裂!
真矢の「いくぜ」コールとファイヤーで場内はヒートアップ!真矢に続きJが参戦し、さらに熱を上げていく。
腹の底から叫ぶSLAVEたちの勢いはもう止まらない!!
お馴染みのメンバー紹介では「SUGIちゃんの衣装の方がキラキラしているよね」とRYUICHIがSUGIZOの衣装に茶々を入れ場内の笑いを誘う。そんなメンバー同士のやり取りが拝めるのもライブだからこそ。
「LUNA SEA全員から心を込めて」まるでクリスマスプレゼントを渡すかのようにRYUICHIの言葉とともに流れ出したのは「I for You」。1998年にリリースされた曲にも関わらず、今も色褪せることなく聞けてしまう彼らの音楽はただただスゴイの一言。
「今年最後のライブだからさ、やっぱ全部吐き出したいよね。日常から抜け出して、思いっきりステージにぶつけてください!」
ライブは時間を忘れられる唯一無二のもの。だからこそイヤなことを忘れて弾けてほしい!そんなRYUICHIの願いを聞き入れるかのようにSLAVEのボルテージもMAX最高潮!!
「STORM」「TIME IS DEAD」「ROSIER」とヴィジュアルロックの真髄を爆発させてくれた。ラストの「BELIVE」を歌い終えてメンバーがステージを去るとどこからともなく歌われ出すSLAVEたちの「きよしこの夜」。
携帯ライトを片手に左右に振り翳しながら大合唱される歌声に導かれるかのように再び表れるLUNA SEAメンバー。スマホライトがキラキラと煌めく美しい光景は感動的・・・。「みんないつ練習したの!?」と突っ込みを入れながらも「いつも背中を支えてもらっている」とRYUICHIはSLAVEたちに感謝の言葉を述べた。
「みんなの美しい光と音を聞かせてもらったので僕たちからも・・・」RYUICHIがアンコール曲に選んだのは新曲「HOLY KNIGHT」。しっとりとツヤのある歌声で熱唱するロマンチックなミディアムナンバーにいつまでも酔いしれていたい、聖なる夜にピッタリのクリスマスソングだ。
そして改めて結成から振り返るLUNA SEAの面々。
「オレ、昔はしゃべらなかったじゃん。今でもしゃべっちゃダメって言う人もいるんだけどいいかな!?」とINORAN。「武道館を目標にして、東京ドームを目標にして、1回お休みしてさ・・・。真面目な話、このバンドでこの景色を見せてくれてみんなありがとう!!」心からの言葉に暖かい声援が贈られると「28年後はどうなっているかな?」とSUGIZOもトークに参戦。「まずは身体を大事にしないとね。けっこう早い曲とか多いからね。真ちゃんもキツイ?」なんてRYUICHIも楽しそうに話す。
「5人が元気に生きている限り、俺たちは必ずここに帰ってくるから」はっきりと言い切るSUGIZO。「ということでメリークリスマス!」とまとめてくれた。
だがしかし、ここで終わらないのがLUNA SEAトーク!
「真ちゃんに一つ聞きたいことがある。」とRYUICHIから真矢に質問が。
「真ちゃんしか見えない景色があるじゃん。」メンバー4人の背中越しに見えているファンの姿についてRYUICHIが真矢に尋ねると「あなたたちね、4人の背中越しの君たち(ファン)の笑顔を見てご覧なさいって!ドラムにカメラを設置してみんなに見せたいくらい!まぁ8割はオレのドアップになるだけどね!!」
30年ほど前、パンツ一丁(?)でSUGIZOと星空を見ながら「俺たち絶対に有名になろう」と語った裏話をすると「オレもいたぞ」とINORAN本人が主張。
このなんとも言えない和やかムードが今のLUNA SEAが健康そのものだということを見せてくれた。ラストのアンコール2曲は「TONIGHT」と「WISH」。今宵集まってくれたSLAVEのみんなと一緒に一つになりたい、その願いを叶えるかのように、メンバーとオーディエンス全員が手を取り合い大ジャンプ!「また必ず会おうな!」そう言いながらドラムスティックや飲みかけのペットボトル、タオルを観客席に向かって投げるメンバーたちの満足したその笑顔はきっといつまでも忘れないだろう。そして最後に残ったのは深く、深く、SLAVEたちに向かってお辞儀をするSUGIZO。拍手と声援が贈られながら、贅沢すぎる聖夜のクリスマスライブは大歓声の後、幕を閉じた。
2016年最後のライブが終わり、2017年に向けてLUNA SEAの新たな挑戦が始まろうとしている。どんな奇跡を起こしてくれるのか、期待したい。
(23日公演より)
(23日公演より)
Overture.White Christmas
- Anthem of Light
- Dejavu
- Limit
- END OF SORROW
- JESUS
- LUV U
- AURORA
- I’ll Stay With You
- MOON
- Dr Solo~Bass Solo
- BLUE TRANSPARENCY
- I for You
- STORM
- TIME IS DEAD
- ROSIER
- BELIVE
ENCORE
EN1.HOLY KNIGHT
EN2.TONIGHT
EN3.WISH