12月16日、全国20箇所21公演をまわった『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR 2016~Round A Ground~』の最終公演が行われた。『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR 2016~Round A Ground Tokyo Final~supported by MUSICA』と題して、前日15日にはUVERworldと、そしてこの日はクリープハイプとの対バンライブが実現した。
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クリープハイプが盛り上げた会場の熱とSKY-HIを待つ高揚感が混ざり合う中、FLYERS(SKY-HIファンの総称)は手拍子で登場の瞬間を待ちわびる。そんな中スポットライトに照らされSKY-HIがステージに姿を現す。掛け声と共にSUPER FLYERSがそのサウンドを響き渡らせる。
「さあ、Round A Groundファイナル始めようか!」
大歓声が起こる中『逆転ファンファーレ』からライブはスタート。続いてダンサーも加えて『Ms.Liberty』へと繋いでいく。マイクスタンドを持ちオーディエンスの声援に応えながら緩急自在にラップを刻み込んでいく。強烈なスタートダッシュを決めた所で『スマイルドロップ』を投入。あっという間にそこはSKY-HIの世界。スーパーフライヤーズとのチームワークも抜群にSKY-HIという名のエンターテイメントに会場は酔いしれた。
「初めましての人は初めまして、いつもありがとうの人はいつもありがとう、SKY-HIです!この機会を作ってくれたMUSICAと参加してくれたクリープハイプに大きな拍手を!」と挨拶と共に感謝の気持ちを伝えると温かな拍手が会場を包み込んだ。
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「いろんな人がいる中で俺が何で戦ってこれたのか?その武器を少しだけお見せしようと思います・・・とことんラップするぜ!」と宣言し、まずは『As A Sugar』のフレーズを刻み込み最後に「俺たちは弱くない、もう何も・・・」とマイクを客席へ向けると「怖くない!」と返され怒濤のラップメドレーは始まった。
『Welcome to the dungeon』『Enter the dungeon』でオーディエンスの心をしっかり掴み『Tyrant Island』『Tuun
up』では高速ラップを決め会場を盛り上げる。そして「かかってこいよ豊洲!」と荒々しく攻撃的な『F-3』と変幻自在の圧巻のラップメドレーを魅せた。
「全身全霊を使って君たち全員のことを引き続き・・・エスコートするぜ!」
軽快なクラップ音を響かせ『Limo』を披露。そのまま「3、2、1、HEY!」とオーディエンスと共に叫び『Count down』へと繋いでいく。会場一体のパフォーマンスに思わず「最高!」と呟くSKY-HI。
「声を聞かせろ!」と『Seaside Bound』で全身の力を振り絞って歌いきるその姿に喝采の拍手と声援が送られた。
「フライヤーズ準備はいいか!スーパーフライヤーズ準備はいいか!行けるか!ひっくり返しに来たぜ!」
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ギターを手にしたSKY-HIがここで12月14日にリリースされたばかりの新曲『Double Down』を披露する。本人が経験してきた悔しい思いや辛い苦悩、逆境などを全てひっくり返して乗り越えてきたという、まさにSKY-HI本人の生き様のような力強い楽曲に会場は熱狂の渦に巻き込まれた。
「・・・1つ言っておこうか。撮るなとは言わないけど周りの人の迷惑になってるから気をつけろよ。隣でフラッシュとか、良い気分になる人はいないからさ。」と、ここでライブ中のマナーについて語り始めた。
「俺は別に何だっていいんだよ。撮りたければ撮ればいいと思うんだけど、君の隣にも君と同じくらい、それ以上に楽しみにしてる人がいる事を忘れないでくれ。全ての人に愛を持って接しましょう。何でかっていったら俺がこんなにも君たちのことを愛しているからだ。」と注意喚起と共に思いを伝えると、その思いに呼応するように拍手が沸き上がった。
「大げさじゃなく命かけてやりたいと思っているよ。今日死んだら今日のライブのために生きて来たんだって思うようにする。何故なら君たちが生きている今日も、その今日に触れ合えた事も、そしてこういう日がもう一度来るなんて事は確実じゃないから。だからこそ、今日来てくれた君たちのために命をかけて歌いたいと思います。」
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ここから楽器をキーボードに変え『Luce』『クロノグラフ』が歌われる。別れの辛さや悲しさと共にそこに生まれてくる愛。1音1音その音が完全に消えゆくその瞬間まで丁寧奏でられていく。そしてそこから溢れ出す思い。先程の盛り上がりから一転、オーディエンスはその思いに静かに耳を傾けた。
「最後はハッピーに終わろうと思うんですがついてきてくれますか?これから先も命をかけてお相手しますからついてきてくれますか?日本武道館のその先もずっとついてきてくれますか?」と問いかけると大きな歓声で応えるオーディエンス。そして全てを幸せに包み込む『ナナイロホリデー』が歌唱される。
あっという間のラストナンバーは『カミツレベルベット』。SKY-HIの持つ優しい愛でが会場を包み込んでいく。その思いがピークに達した瞬間「全てのミュージシャンに!全てのバンドマンに!全てのラッパーに!全てのDJに!全てのダンサーに!全ての音楽を愛するオマエらに!愛と感謝とリスペクトを込めて!Round A Ground終了!ありがとう!」と、SKY-HIがそのありったけの思いを込めて叫び、歓喜の大歓声が会場を包む中『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR 2016~Round A Ground~』は幕を閉じた。
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いよいよ来年に日本武道館公演が決定したSKY-HI。今年3月の『SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~』の最終公演で「日本武道館公演がゴールじゃなく通過点でなければやる意味が無い」と話した通り、満を持して迎える日本武道館公演で一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?そして日本武道館のその先のSKY-HIに期待が高まるステージとなった。
なおSKY-HIは、2017年1月18日に 3rd Album 『OLIVE』のリリース、3月からはホールツアーが開始される。
(取材/文:山岸一之)
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12月16日 『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR 2016~Round A Ground Tokyo Final~supported by MUSICA』
SKY-HI セットリスト
M1.逆転ファンファーレ
M2.Ms.Liberty
M3.スマイルドロップ
M4.ラップメドレー
As A Sugar
Welcome to the dungeon
Enter the dungeon
Tyrant Island
Tuun up
F-3
M5.Limo ~Count down(メドレー)
M6.Seaside Bound
M7.Double Down
M8.Luce
M9.クロノグラフ
M10.ナナイロホリデー
M11カミツレベルベット
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