2月5日に行われた前回の試合からわずか11日後の開催となったROUND.4。前回からの準備期間が短かっただけに、どのチームも一体どこまで完成度を上げてくることができたのか? 期待と不安が入り混じる中、試合開始の幕が上がった。
前試合で見事1位となったavex ROYALBRATS(以下aRB)は、2戦続けてオープニングパフォーマンスを披露し会場のボルテージを上げる。
この日はレギュラージャッジの坂見誠二、黒須洋嗣に加え、ゲストジャッジにはダンサーからSTEZO、エンターテイナーからクリスタル・ケイが参加した。
5番目に登場したaRBは、これまでの彼らのイメージからは想像し難い学生服を衣装にまとい、背中にはスクールバッグ、足元には上履きというスタイル。さらに女性ダンサーたちは黒髪ウィッグにメガネという“ナード”な出で立ちだ。
今回のパフォーマンスで惹きつけられたポイントのひとつがトラック。Def Techの名曲「My Way」を今作のためだけにアレンジしたもので、これはディレクターRIEHATAの青春時代の思い出の曲だという。このトラックを制作するにあたってDef TechのMicro本人にオファーをし、共作&共演が実現し仕上げたというスペシャルな1曲だ。
Leo(※提供写真) 画像 3/4
この日の主役はLeo。出演メンバー全員が学生に扮してストーリー仕立てに展開されていく。それはまるでハイスクールミュージカルを観ているかのようだった。衣装は学生服、なのに振り付けはaRBらしさを存分に味わえる最高のクオリティ。このギャップがたまらなく、観る者を魅了する。そしてLeoの表情一つひとつが感情の機微を見事に表しているようで、物語の世界観にぐっと引き込む。もちろんダンススキルは言うまでもなく、要所要所で「さすが!」と唸らされる場面が。またショー中盤で女性ダンサーたちが黒髪ウィッグとメガネを脱ぎ捨て、長かったスカート丈も短く変化した様子にも個人的には注目した。
パフォーマンスが終わると、ディレクターのRIEHATAが作品に込めた思いを語った。
「コンセプトはザ・学生の青春。今日の主役のLeoは現役の大学生で、彼がダンスをやりながら高校受験や大学受験をしてきたのをずっと見守ってきた。途中でダンスを辞めたりというブランクもあったが、メンバーの励ましなどもあってダンスに戻ったり勉強に集中したりしながら、その中でもちろん恋愛もしてきた。そういうかけがえのない全ての時間を両立しようと一生懸命葛藤していた学生時代のLeoの姿を作品にできたらと思った。そしてやるからにはちゃんと意味のある、メッセージのあるものを作らないと、と考え、今作では脚本も歌詞も書いた。きっとダンスを犠牲にしながらバイトをしたり頑張っている学生ってたくさんいると思うけれど、何を選んでも自分が頑張れば輝くことに繋がるということを、今日Leoくんが証明してくれたと思う」。
そう話すRIEHATAの言葉に目頭を熱くするLeoの姿があった。
そしていよいよ審査員投票の時。ジャッジポイントは合計60ポイントと辛口な結果に。
ジャッジの坂見氏は「毎回のショーでコレオとクリエイションに優れていて、一般のお客さんに向けて一番楽しませるテクニックがあるのがこのチーム。もともと彼らが持っているSWAGのかっこよさと、一般受けするショー構成とのバランスが整った時に、もっとパーフェクトになるのだろうと思う」とコメント。
この時点での結果は8位。しかしそこからオーディエンスポイント20ポイントが加算され合計80ポイントを獲得し、第5位につける結果となった。またトータルの勝ち点では得失点差で上回っており、現時点でも総合1位の座を守り抜いた。
第2戦、3戦と立て続けに優勝を飾ってきたaRBだったが、ずっと独走状態が続くとは限らない。これがリアルであり、D.LEAGUEのおもしろさなのかもしれないが。
次戦ROUND5は3月3日(水)に開催される。ジャッジに迎合することはまず考えられないaRBだけに、果たしてどんなものを打ち出してくるのか。まだまだ挑戦は続く。
「avex ROYALBRATS」 概要
チーム名:「avex ROYALBRATS(読み:エイベックス ロイヤルブラッツ)」
ディレクター:RIEHATA(読み:リエハタ)
公式サイト:https://home.dleague.co.jp/teams/tah0/
Instagram:https://www.instagram.com/avex_royalbrats/
Twitter:https://twitter.com/avex_ROYALBRATS
YouTube:https://www.youtube.com/c/aRB_JAPAN
TikTok:https://vt.tiktok.com/ZSwtKkkv/