のんが無観客配信ライブ、“NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)“ を5月4日(祝・火)に開催した。
のんの無観客ライブは、昨年2月29日、自身が主宰する音楽フェス"NON KAIWA FES vol.2"が最初。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、いち早く無観客形式に切り替え、後日MTVにて放送した。同年、5月5日にはギタリストのひぐちけいと共に無観客配信ライブ・シリーズ“NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)“がスタート。以来、ユウ(チリヌルヲワカ)、柴田隆浩(忘れらんねえよ)、大友良英やSachiko Mらをゲストに迎え、ほぼ月に1回ペースで開催。2月には東京と岩手で二元中継した東日本⼤震災復興応援コンサートも開催。この日の"のん おうちで観るライブ"は1周年を迎え、通算10回目となる記念ライブということもあって、第1部と第2部に分けた特別編成で行われた。
“NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)“第1部 ライブの様子 Photo by 南賢太郎(FOCUS STUDIO) 画像 2/4
第1部「アコースティックでまったり配信」は、メンバーになかむらしょーこ(ベース)、ナガシマタカト(パーカッション)が入ってのアコースティック・スタイルの4人編成。
ひぐちけいのアコースティック・ギターがじゃらんと鳴り、パーカッションのナガシマタカトの1・2・3のカウントが入って、第1部は「わたしは部屋充」で幕を開けた。
"のん おうちで観るライブ"は、毎回披露されるのんの衣装にも注目が集まる。この日は第1回のおうちライブで着用したウェスタン・ルックの衣装を踏襲。1周年記念オリジナルTシャツに、レザー製フリンジのサスペンダー。チェックと花柄のマキシ・スカート。耳元にはビーズで作った花をモチーフにした三角形のイヤリング。配信画面には『今日も可愛い!』『イヤリング欲しい!』と視聴者からのコメントが並ぶ。メンバーもオリジナルTシャツにスカーフを巻いて、ウェスタン・ルックの世界観を共有。
“NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)“第1部 ライブの様子 Photo by 南賢太郎(FOCUS STUDIO) 画像 3/4
『あなたのおうちがライブ会場だ!をテーマに1年間、10回ライブやってまいりました!第1部は、まったり思い出話に花を咲かせながら送らせていただきます!!』と、のんからの開会宣言に続いては「I LIKE YOU」。2017年にリリースしたのんのデビューEP「オヒロメ・パック」に収められたRCサクセションのカバー曲だ。デビューEP収録版と違って、しっとりしたボーカルを聴かせるアコースティック・アレンジで演奏される。
ここで、画面にはこれまでの"おうちで観るライブ"の画像が映し出され、ひぐちけいと共に振り返るトーク・コーナーに。"のん おうちで観るライブ"シリーズは、ふたりのまったりトークも人気のひとつ。ひとしきり、話しも盛り上がったあとは、"おうちで観るライブ"で生まれたのん作詞/ひぐちけい作曲のオリジナル曲「僕は君の太陽」へ。これまではのんとひぐちのギターだけで歌ってきたこの曲にパーカッションとベースが加わることで、グッと引き締まった。演奏が終わると、その出来に『カッコいいね〜!!!』と顔を見合わせたほど。
4曲目は矢野顕子が忌野清志郎をイメージして、のんに書き下ろした「わたしはベイベー」。2019年に日比谷野外音楽堂で行われた忌野清志郎トリビュート・ライブでは、矢野と共演も果たした想い出深い曲だ。原曲のピアノ・アレンジと違ってアコースティック編成にタイムラインでは『雰囲気が変わってイイ!!』『このヴァージョンで音源化希望!』と絶賛のコメントが並ぶ。
“NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)“第1部 ライブの様子 Photo by 南賢太郎(FOCUS STUDIO) 画像 4/4
この日のライブのPAエンジニアを努めたのは数々のミュージシャンのライブやレコーディングに関わってきた名匠、DUB MASTER X。そんなDUB MASTER Xの作り出すサウンドが遺憾なく発揮されたのが5曲目の「エイリアンズ」。ナガシマタカトがカホンを始め次々に繰り出すパーカッション群、なかむらしょーこが刻むアップライト・ベース、ひぐちけいの奏でるアコースティック・ギター。そして、直立姿勢でスタンドマイクに向かって囁くように歌う透明感あるのんのヴォイス。そんな4人が紡ぎ出す音と声を溶け合わせ、あたかも静謐な教会の中で聴いているかのような奥行きと響きを感じさせるDUB MASTER Xの技は圧巻。「エイリアンズ」は間違いなく、この日のハイライトとなった。
ここで"のん おうちで観るライブ"恒例企画、のん☓ひぐちけいのバトル・コーナーに。これまでの"おうちで観るライブ"でのエピソードをクイズ形式で互いに出題し勝敗を競うもの。過去の対戦成績ではのんの敗けが続き、圧倒的に分が悪いがこの日は両者、3勝3敗のドロ―。最終ジャッジはタイムラインの書き込みから判断し、ひぐちけいの勝ち。またしても、のんの敗けとなった。
ラスト・ナンバーはファースト・アルバム収録の真島昌利書き下ろし曲「さぁいこう」。アコースティック編成ながら、原曲の持つロックン・ロール魂を受け継いだ豪快な演奏を聴かせる。サビの「さぁいこう!」では画面の向こうのオーディエンスも一緒に拳を振り上げる姿が目に浮かぶ。
全6曲の演奏を終えてのエンディングは恒例のもぐもぐタイム。この日のスナックは"のん おうちで観るライブ"vol.1でも出されたポテトチップス等が各メンバーの前に出され、締めのお喋りトーク。そして前日、誕生日だったパーカッションのナガシマタカトへ、のんからバースデイ・ケーキのサプライズがあり、ひとしきり、まったりしながら"トーク多め"の"おうちで観るライブ vol.8"第1部が終了。
この模様は、2021年5月14日(金)23時59分まで見逃し視聴ができる。チケットは5月11日(火)23時59分まで購入可。詳細は下段参照。
<のんおうちで観るライブvol.8 /第1部「アコースティックでまったり配信」セットリスト>
日時:2021年5月4日(祝/火)17:00
01.わたしは部屋充
02. I LIKE YOU
03.僕は君の太陽
04.わたしはベイベー
05.エイリアンズ
06.さぁいこう
出演;
のん、ひぐちけい、
なかむらしょーこ(ベース)、ナガシマタカト(パーカッション)
※のん衣装協力:TENDER PERSON
見逃し視聴期間:2021年5月14日(金)23時59分まで
配信チケット価格(第1部・第2部各):3,000円(税込)
チケット販売期間:5月11日(火)23時59分まで
チケット購入URL:
第1部「アコースティックでまったり配信」
ZAIKO:https://speedylive-non.zaiko.io/_item/339275
第2部「バンド久しぶりだよ。クールにパワフルに。配信」
ZAIKO:https://speedylive-non.zaiko.io/_item/339277
<のんオフィシャルサイト>
https://nondesu.jp/