アーティストの伊藤千晃が、7月から始まった全国ライブツアーの最終公演をKT Zepp Yokohamaで行い、無事に完走した。
「Chiaki Ito Zepp Tour 2021 -sheer hearts-」は、今年6月に発売したミニアルバム「sheer」をひっさげて7月から本日まで、全国4会場8公演を実施。
今回のツアーは、今までの普通が普通でなくなる日々の中、「見えてるようで見えていない薄く膜がかった世界で、孤独に想う瞬間も、心の内側から湧き出す充実感で満たそう」というコンセプトを基に全国を奔走してきた。
ツアーのオープニングで伊藤は、「この日を待ってました!」とステージに出て会場を見渡すと、「今日はみなさんがこんな状況の中でも会場に来てくれていて眺めがきれいですね。声を出せない分、拍手して盛り上がったり、音楽を聴きながら体をゆらしたりして楽しんでくれたら嬉しいです。」とファンに呼びかけライブはスタート。
ライブ会場は通常はスタンディングのところを、座席を置き、一席ごと間隔をとり、観客も拍手やペンライトを振ったりして感染対策を十分に行いながら実施。ミニアルバム「sheer」の楽曲を中心に、ソロデビュー曲の「New Beginning」や「Merry Go Round」など全15曲を披露。
そして、アンコールの最後には、コロナ禍で声も出せないながらも懸命に応援してくれたファンへの思いを自ら綴った新曲「From now on」を披露。伊藤は、「今回のツアーを通して感じた思いを詞に込めました。今日はみんなが目の前でマスクをした姿なのですが、今までは笑顔を見ることができたし、笑い声が会場で聞こえるのが当たり前だったがそれが当たり前じゃなくなった。
こうした大変な状況でもステージに立たせてもらえるからそれを歌で返したい」と新曲に込めた思いを語った。新曲「From now on」はファンクラブサイト『CHEERSTIME』内で期間限定で聴くことができる。
さらに、今回のツアーの中で自身のオフィシャルアプリのリリースも発表。
会員と直接やり取りする機能を備えるなど楽しいコンテンツとなっているが、伊藤は、「普段SNSとか苦手でなかなか活用できなかったが、ファンクラブなら素を出せるかなと思って、家にいる時でももっと気軽に更新できるかなと思いました。みんなにもっと喜んでもらえると思います」と自信を見せた。
そして、公演の最後に伊藤は、「私は、こうしてステージに立つことも好きですが、ファンのみんなに立たせてもらっていると改めて感じました。コロナの状況で今後もエンタメ業界やライブなどどうなるかわからないですが、みんなと一緒に前を向いて歩いていきたい。」とファンへの感謝を述べて幕を閉じた。
これまで、ファッションブランドなど多才な活躍を見せてきた伊藤千晃だが、今後もアーティストとしての活動もますます見逃せない。