有観客では2019年の20周年ツアー以来2年ぶりとなるコブクロの全国ツアー「KOBUKURO LIVE TOUR 2021 Star Made」。7月16日(金)千葉 森のホール21(松戸市文化会館)からスタートした同ツアーが、11月6日(土)大阪・フェスティバルホールで感動のファイナルを迎えた。今回のツアーは8月4日にリリースされた5年ぶりとなる10枚目のニューアルバム『Star Made』の新曲を中心に、コブクロの代表曲やストリート時代からの懐かしい曲を織り交ぜたステージ。力強さと温かみを持ち合わせた小渕と黒田の圧倒的なハーモニーで包み込む圧巻のライブを繰り広げられた。
「KOBUKURO LIVE TOUR 2021 Star Made」大阪公演の様子(※提供写真) 画像 2/4 「KOBUKURO LIVE TOUR 2021 Star Made」大阪公演の様子(※提供写真) 画像 3/4
幕が上がってメンバーがバンドと共に姿を表すと盛大な拍手が広がり、ライブを待ちかねていた観客は早くも総立ちの状態に。アルバムと同じく『Star Song』からスタートして、『晴々』『ONE TIMES ONE』と続いた序盤。「大阪のみんな、一緒に心の中で歌おう!」と小渕が呼びかけ、黒田は「カモン!」と発して鼓舞するように力強く拳を突き上げる。今はコロナ禍で声が出せない状況だが、観客も手を挙げ手拍子して一体化し、明るく爽快な雰囲気で盛り上がっていった。
MCで小渕は、「無事に大阪でファイナルまでたどり着くことができました! 来てくれて本当にありがとう!」とみんなに感謝し、ツアーができた喜びを笑顔で伝える。そんなライブ前半のハイライトは『卒業』。ピアノとストリングスをバックに気持ちが込められた黒田の歌声が響き渡り、息を飲んで聴き入っていた観客から長く続く大きな拍手が送られた。
中盤には、ストリート時代からのコブクロのラブソングの原点『赤い糸』、その続編として新たにできた『露光』を2曲続けて歌う。小渕が「長く歌ってきたからこそ生まれた奇跡」と嬉しそうに話していたのも印象的だ。
『風をみつめて』から後半に入り、エレクトロポップ調の『両忘』は異色の雰囲気で引き込む。さらに『灯ル祈リ』は黒田が渾身のボーカルで熱唱。最後は二人がアカペラで歌う圧巻の展開で魅了し、鳴り止まないスタンディングオベーションに包まれた。その後は一転、黒田がここまでの小渕のMCを振り返りツッコミを入れていくコブクロらしい笑えるトークタイムに。また、今回のツアーに足を運べなかったファンのために、10月28日(木)の有明ガーデンシアターで収録されたライブ映像が、11月27日(土)に配信されることもアナウンスされた。
そして、『コンパス』から熱いロックモードで畳み掛けて、高揚感溢れる『大阪SOUL』で本編を終える。
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アンコールでは「またいつか大きな声で、みんなで歌おう! それまでこの轍を繋げて行ってください」と小渕が切実な思いを伝えて『轍』を。さらに、「僕らのことを絵本のように歌った曲」と言う『Always(laughing with you.)』を歌って、「明日からもどうか頑張って!」とファンにエールを送る。黒田が「間違えた…」と歌い直すハプニングもあったが、温かみがある曲調とも相まってアットホームな雰囲気で大団円となった。
ライブを終えて、小渕は「『Star Made』完結!」と歓喜の声を上げる。一段と大きな拍手に包まれる中で、「またツアーするから! またライブで会いましょう!」と力強く約束した。