2021年12月28日から31日まで、幕張メッセで開催された株式会社ロッキング・オン・ジャパン主催・企画制作の国内最大の年越しフェス「COUNTDOWN JAPAN 21/22」に28日、ロックバンドのマカロニえんぴつが出演した。
「COUNTDOWN JAPAN 21/22」は、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、例年とは大きく異なる形で開催されている。
The Beatlesの『Hey Bulldog』に合わせてのいつもの入場かと思いきや、今日ははっとり(Vo/Gu)が自身が表紙になっている雑誌・ROCKIN'ON JAPANを手に満面の笑みで現れた。「ジャパーン!」はっとりの掛け声から、1曲目『愛のレンタル』がスタート。
マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 2/7 マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 3/7
2曲目はサビからの転調がクセになる『裸の旅人』。続く『恋人ごっこ』は、力強いベースになめらかなギターが重なって生まれるリズムとテンションが魅力。これらの曲からはマカロニえんぴつならではの世界観が溢れ出す。やはり生で聴くと格別だ。
「はいどうも!マカロニえんぴつです。のっけから盛り上がる感じがしない曲から始まって、相変わらずライブうまくないけど、今年のライブ納めなので好きな曲を演りたかったんです。でも、どう転んでもライブって最高で楽しいって感じて帰ってもらえるようにと思ってます!」はっとりのMCに続いて披露されたのは『なんでもないよ、』。長谷川のキーボードにはっとりのボーカル、そして高野のベースがゆっくりと重なり合う。徐々にテンションが上がる優しいメッセージソングが、オーディエンスの心を静かに確実に揺さぶっていった。
ドラムサウンドにキーボードが重なって始まる『メレンゲ』。ベースのイントロにグッと引き寄せられるように始まる『愛の手』では、ギターの深い音が余韻を残す。「今年に置いて行ってしまいそうなもの。言い残した愛の言葉。いろいろあると思うけど、残しておいたりポケットに入れたままのものを、今日は引っ張り出したいと思います」そんなはっとりの言葉から始まったのは『ブルーベリー・ナイツ』。この曲を生み出した彼らの優しさと激しさの詰まった、切なくもポップなこの曲では会場中のあちこちから拳が上がった。
アカペラからのリズミカルな演奏が心地よい『はしりがき』では「あんたとなら走れるぜ!」とはっとりがシャウト。「俺の居場所は間違いなくここだと思った1年でした。知ってはいたんだけど、自分が立ちたかっただけじゃなくて、あなたが立たせてくれた。俺が歌う意味、そしてマカロニえんぴつが走る意味。2020年と2021年、正直疲れたけどさ。でも、また一緒に走ってください」はっとりが今年を振り返り、来年への思いを告げると、ステージはいよいよラスト1曲を残すのみとなった。
マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 4/7 マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 5/7
彼らが今年最後に選んだ曲は『ヤングアダルト』。まるでこの1年を振り返って生まれたような歌詞に、ステージ上のメンバーも会場にいるオーディエンスも多くのことを感じたのではないだろうか。マカロニえんぴつの2021年は、こうして締めくくられたが、それは同時に来年へのスタートラインのようにも感じられた。
(Text:バッキー☆大坂)
12月28日 COUNTDOWN JAPAN 21/22
マカロニえんぴつ セットリスト
M01:愛のレンタル
M02:裸の旅人
M03:恋人ごっこ
M04:なんでもないよ、
M05:メレンゲ
M06:愛の手
M07:ブルーベリー・ナイツ
M08:はしりがき
M09:ヤングアダルト
マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 6/7 マカロニえんぴつ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 7/7