2022.01.19 公開
【ライブレポート】NUMBER GIRL、魂をぶつけ合う4人に狂喜!CDJで大人の本気を見せつける<COUNTDOWN JAPAN 21/22>

NUMBER GIRL<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真)  画像 1/5

2021年12月28日から31日まで、幕張メッセで開催された株式会社ロッキング・オン・ジャパン主催・企画制作の国内最大の年越しフェス「COUNTDOWN JAPAN 21/22」に30日、4人組ロックバンドのNUMBER GIRLが出演した。

COUNTDOWN JAPAN 21/22」は、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、例年とは大きく異なる形で開催されている。

バンド名が映し出されたステージ。ゆっくりと歩みを進めたボーカル・ギターの向井秀徳は真っ赤なギターを中央で受け取ると、集まったファンを前に「幕張。時には女とまぐわり!」とロックバンド・ZAZEN BOYSとしてCDJに出演してきたこれまでと同じフレーズをシャウト。「福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLです」と続けると『ZEGEN VS UNDERCOVER』、『EIGHT BEATER』と続け会場が狂喜した。

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MCでは「ガラガラガラガラ」とうがいの音も会場に響かせた向井。「ごくん」と飲み込むと客席からは笑い声が。何事もなかったように「福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLです」とあいさつすると、「焼酎貴族トライアングル」とつぶやき『CIBICCOさん』のイントロがスタート。地の底からわき上がるような向井の声は、じわじわと迫ってくるような迫力があった。

『透明少女』『排水管』では田渕ひさ子のギターがするどく突き刺さる。向井が仁王立ちで歌った『TATTOOあり』では、血が噴き出しているような田渕のギター、オドロしさをあおる中尾憲太郎のベースなどステージから放出される熱に圧倒され、立ち尽くす人の姿もあった。

骨太なサウンドで会場を飲み込む演奏とは一転。MCになると再び「ガラガラガラガラ」とうがいを始め、客席をざわつかせる向井。演奏を始めるような仕草でドラマチックに弦を2度奏でると「あった」とポツリ。ポカンとした観客に「あったよ。チューニングが合ったよ。やった」とボケ、笑いを誘っていた。

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「福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLです」。この日、4度目のバンド紹介をした後は、アヒト・イナザワのドラムがさく裂する『タッチ』へ。音が駆け巡るステージでは、4人の魂がぶつかり合っていた。

約35分間のライブの最後に披露した『I don’t know』では凶暴な轟音で制圧。ハガネの振動をファンの身体に刻んだ。

演奏後は向井がメンバーを紹介。拍手の中で「福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLです。幕張。時には女とまぐわり!」と最初と同じあいさつで一礼。不織布マスクを付けた向井は何ごともなかったような顔をして舞台を後にした。

2022年NUMBER GIRLは、「オレは鳴らしますよ、ウエストのうどんのようにしなやかに。」と題した向井秀徳アコースティック&エレクトリックライブが決定。2月20日の京都・紫明会館を皮切りに、福岡、東京、沖縄の4公演を開催する。

(Text:Ayano Nishimura)


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