シンガーのRaychell、ドラマーの夏芽、バイオリニストのAyasaが極上の音楽と幸福を届けたいと企画したイベント「Raychell×夏芽×Ayasa Presents 『Music Connect vol.2』」が2月13日、Zepp Haneda(東京都大田区)で開かれた。ステージではオリジナル曲のほか、邦・洋楽のカバー曲も演奏。豊かな表現力でファンを楽しませた。
MCでは初めて海外に行った時の思い出や、影響を受けたアーティストなどルーツを掘り下げる場面も。Ayasaが「演奏時の所作を学ぶため、ヴィジュアル系バンドのライブに通っていた」と明かすと、V系音楽を好きなことを公表している夏芽は「バンギャだったの!」と目を丸くして驚いていた。アンコールではゲストとして招いたシンガー・ソングライターの大塚紗英と『Can't take my eyes of you』で共演し、約2時間半で20曲を聴かせたステージを締めくくった。
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純白のロングドレスをまとった3人は冒頭、JUJUの『奇跡を望むなら…』、伊藤由奈の『Precious』などともに2006年のヒット曲を続けた。澄んだ歌声と、伸びやかなバイオリン、包み込むような温かいドラムに会場が酔いしれていた。レディーガガの『You and I』など洋楽曲をセレクトしたコーナーでは、Raychellのソウルフルな歌声に合わせ、客席からクラップが起こっていた。続けて聴かせた『Formula for happiness』はRaychellのオリジナル曲。ライブ初披露とあり、ファンはじっと聴き入っていた。
バラードが続いたステージ。ゲストとして呼び込まれたFaylanは「盛り上げていくよ!」とデビュー曲『Mind As Judgment』を熱唱。夏芽のドラムカウントから始まったロックナンバーで客席をあおった。山口百恵の『さよならの向う側』ではRaychellと美しいハーモニー響かせる場面も。「すごい人たちと一緒にステージに立つことが出来て、足ががくがくしています」と振り返ったFaylanにRaychellは「私たちとまた音楽でコネクトしてください」と呼びかけていた。
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中盤には「色々な事に挑戦したい」と3人がソロでバトンを繋いでいく。一番手を任されたAyasaは、大好きだというアニメ「呪術廻戦」の主題歌『廻廻奇譚』をドラムのmikaらとともに演奏。真っ赤に燃え上がる舞台に向かい、(Ayasaを表す)パープルやグリーンのサイリウムが客席で揺れていた。
第1回の同イベントでも歌声を披露した夏芽は、スティックをマイクに持ち替えて中央へ。何を歌うか迷ったと振り返りながら「ファンの方からリクエストがあったthe brilliant greenの『There will be love there -愛のある場所-』に即決しました」と説明し、初々しい歌声を聴かせた。「ガラッと雰囲気を変えてお届けしたい」と3人の最後に登場したRaychellは、スポットライトの下でQUEENの『Bohemian Rapsody』を熱唱。それぞれの魅力でファンを魅了した。
2人目のゲストとして呼び込まれた大塚紗英は『千本桜』で3人と共演。桜色に染まるステージで、加速するバイオリンやドラムに合わせアコースティックギターをかき鳴らし、客席を盛り上げた。Raychellが「ラスト、お前ら楽しんでいけんのか!」と声を挙げた本編の最後にはミラーボールが輝く中で『妖艶の情』を投下。会場を酔わせていた。
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アンコールではRaychellが越路吹雪の『愛の讃歌』を岩佐結里の鍵盤に合わせて熱唱。変わらない愛を熱く誓った。
同2曲目ではAyasaがバイオリンを置き、キーボードの前に。Ayasaは「人生初、手が震えている」としながらも、ベット・ミドラーの『ROSE』を歌うRaychell、リズムを刻む夏芽と3人だけで愛の世界を紡いでいく。大役を立派に務めたAyasaは「世の中の鍵盤を弾く人の偉大さを痛感しています」と声を震わせていた。
足が震えていると、泣き顔を見せたAyasaを優しく見つめたRaychellは「リハーサルからミスがなかった。今日一番の良い出来でした」と称えていた。
「みなさん大切な人はいますか」と口を開いたRaychellは「私は先日大切な人を亡くしました。つらくて寂しい思いをしました」と声を詰まらせながらも、「『でも、その人から『どんな時も歌ってこい』と言われた」と明かし、「今日はきっと聴いてくれているはず。みなさんも大切な人を思いながら聴いて」と自身のオリジナル曲『逢いたい…サヨナラ』を披露。気丈に歌い終えると「応援してくれるみなさまのために、これからも私たちの音楽を届けていきたい」と誓っていた。
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翌日がバレンタインデーということもあり、「最後は私たちから愛を届けたい」と本編に登場した大塚紗英をゲストにを再度呼び込むと『Can't take my eyes of you』で共演。
客席ではブルーやレッド、イエロー、パープルなどのサイリウムがリズムに合わせて揺れていた。
ライブに初出演したAyasaは「みなさん楽しかったですか。今日は時をさかのぼった曲、最近の曲いろいろ演奏をしました。時代を超えて音楽を通してみなさんとコネクトして、音楽の力を改めて感じました」と笑顔。夏芽は「1回目から大分経ってしまった。待っていてくれて嬉しい。『おりゃーっ』とやらないドラムを磨いていきたい」と先を見つめた。Raychellは「開催できたことを嬉しく思います。みなさんと会えたこと、大切な仲間、みなさんと音楽でつながり、この空間で1つになれた。今日はスペシャルな1日でした。これからもみなさんに音楽を届けていきたい」と思いを込めていた。
大塚は「自分も1ファンとしてこのイベントを楽しみにしていました。ライブを観に来るのも勇気が必要。でもやっぱり音楽って必要だなと感じました」と吐露。Faylanは「みなさん今日は来てくださってありがとうございました。イベントに出させてもらえること嬉しくて。Raychellさんと共演も出来た」と感激していた。
拍手を送り続けるファンに向け手を振り続けた9人は、「またボリューム3で会いましょう!」と再会を呼びかけていた。
text:Ayano Nishimura
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