今週4月12日(火)に41枚目のニューシングル「渡月橋 〜君 想ふ〜」がリリースされる倉木麻衣と、予てからゆかりがあった京都で、嵐山との大々的なコラボレーションが実現した。
京都といえば、倉木が編入後の高校時代、そして立命館大学での大学時代を過ごした思い出深い街。アーティスト活動の中で最も忙しい時期とあって学生時代はレコーディングスタジオと学校の行き来ばかりだったと振り返りつつ、その街並みに魅了され第二の故郷とも語っていた倉木。
新曲は「京都の風情を取り入れ、彩り豊かな和の一曲に仕上げたかった」という意向があり、タイトルに“渡月橋”という地名を入れる力の入れようで、京都色が色濃く反映された一曲となった。
今まで以上に深い繋がりができた倉木と京都で、渡月橋が位置する嵐山中心に4月10日から大々的なコラボレーションが実現した。その内容は初の試みばかりで、世界に誇る京都の新発信としても大きな話題を呼びそうだ。
そのコラボレーションの象徴とも言えるのが、倉木の「京都 嵐山一日観光大使」就任だ。4月10日、京都きもの友禅がこの日のために特別に手配した深紅の着物姿で京都を訪れた倉木。手挿しの色彩が重厚感を感じさせる振袖は、地に箔加工を加えた後、立体感を生む絞り加工を施し更に豪華さを出すために刺繍加工を加え、およそ5か月の日数を経て職人の手作業による伝統技法で仕上げられたという特別な品物。
振袖を着て「背筋がピンとします。気持ちも引き締まるような清々しい気持ちになりますね」と語った倉木。国内外から観光客が押し寄せたこの日の嵐山で、一際目を引く特別な存在として、一日観光大使はスタートした。
まずは風情ある川沿いの道に貼られた十二単姿の倉木のポスターを眺めつつ、観光人力車えびす屋総本店に到着。倉木のラッピングが施された特別な人力車に乗ったお姫様のような彼女は、大勢の観光客からのシャッターを浴びつつ街を一周。
その後、商店街を散策し、街の至る所に点在する倉木の特別看板に丁寧にサインを入れていった。その後到着した嵐電嵐山駅では特別な展開が。
なんと駅のホームアナウンスが倉木自身の声で鳴り響いてくるのだ。これには観光客も驚き、駅はどよめきに包まれた。
そして嵐電が、倉木麻衣オリジナルヘッドマーク・中吊りジャックを施した特別な電車となって京都の街を走行。この特別な車両を前に、「このように風情のある嵐電さんとコラボレーションできたことはとても嬉しく、感慨深いです」と語った倉木。駅周辺の多くの観光客も、この特別車両に驚きを隠せず、シャッターを切っていた。
そして嵐山を一望できる法輪寺に足を伸ばした倉木。その美しい景色を前に、「京都の魅力を再発見しました。こうしてまた京都を訪れると学生の頃に戻ったようで私の初心、原点に返ったような気持ちになります。学生の頃は本当に忙しくてなかなか街を楽しむところまでいかなかったのが今でも残念ですが、それでも四季の彩りの美しさ、街の風情にはいつも心癒され、またワクワクした気持ちが膨らんでいました。王道の観光地だけではなく、隠れ家的に素敵な場所もたくさんあって、それを発見する喜び、またそこで出会う人との繋がりも本当に大きな魅力です。大好きな京都を題材に、これからもまた歌を作っていきたいです。」と語った倉木。
桜が美しく咲き誇る嵐山が最も美しい時期のひとつである今の時期に一日観光大使として任命されたということから、両者の繋がりの深さがうかがえた一日。京都の街を更に彩った艶やかな倉木の姿は、「渡月橋 〜君 想ふ〜」の感動と共にいつまでも語り継がれそうだ。