4月15日、氣志團主催の奇跡の対戦型フェスイベント『THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017 ~氣志團万博vs VAMPARK FEST~』が幕張メッセにて開催された。トップバッターの氣志團に続き氣志團万博軍の2番手として登場したのは岡崎体育。
氣志團万博2016初日ではMOSSAI STAGEのトリを務めた岡崎体育がステージに登場すると、まずは豪快にラップを繰り出し「全員踊れ!」と叫び会場の熱を一気に上げ「楽しい!」と満足そうな表情を浮かべる。
続いて有名曲のあるあるを歌った『Explain』を披露。歌詞にもある通り、口パクである事を明かすと会場は大爆笑。しっかり笑いの要素も入れつつ岡崎体育のライブは展開されていく。
「2曲続けて口パクだったんですよ。アーティストとして良くないと思うので次の曲は、ちゃんと歌います!」と宣言すると会場からは拍手が。すると「『ちゃんと歌います』で拍手が起こるってハードル低すぎるだろ!」と返し、会場の笑いを誘う。
画像 2/3
そして『Voice Of Heart 2』をしっとりと歌い始めると、「中途半端な歌唱力披露しないでええねん!」「オマエ、ビジュアル凄いな!」など自虐的なナレーションが入る。それでも自分の世界に入り込み、ナレーションに「やめろ!」と言われながらも最高の決め顔で「皆、愛してるよ!」と呟くと大きな歓声が起こった。
日本語の歌詞を英語風に歌う『Natural Lips』では、モニターに日本語の歌詞が表示される中、見事にそれを英語風に歌うと会場からは笑いと歓声が起きる。圧巻のフレーズは何度も繰り返される「ブス?否、美人」。岡崎体育の世界に完全に引き込まれたオーディエンスは「ブス?否、美人」の大合唱。何とも不思議な空間がそこには生まれていた。
「バンドとかグループって羨ましいなと思うんですよね。今日も楽屋が広くて・・・バンドの皆さんが和気あいあいとしていて・・・そして羨ましい気持ちが憎しみに変わったんですよね。憎しみに変わった気持ちが曲を作る事に繋がりました。今ケータリングとか食べながらモニターを見ているバンドの皆さん、ちょっと手を止めてもらってもいいですか?聴いてください!」と呼びかけ『FRIENDS』が放たれた。
ほとんどの出演者がバンドであるフェスの会場へ響き渡る「バンドざまぁみろ!」のフレーズは圧巻であったが曲終わりには「叩かれるのが怖い・・・」と素に戻るシーンも見られた。
ラストナンバーは『Q-DUB』。日本昔ばなしでお馴染みの『にんげんっていいな』など穏やかな曲を歌ったかと思えば突然のヘッドバンギング。多くのバンドファンが集まる今回のフェス。流れが解れば初見のオーディエンスも存分にヘッドバンギングを繰り出し決め、狂乱の世界が生み出された。
「めっちゃ楽しかったですバイバイ!」と喜びの表情でステージを後にした岡崎体育。多くの人々の心にしっかりと爪痕を残すパフォーマンスを見せた岡崎体育へ会場から温かな拍手が贈られた。
(取材/文:山岸一之)
4月15日 THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017
岡崎体育 セットリスト
M1.Open
M2.Explain
M3.Voice Of Heart 2
M4.Natural Lips
M5.FRIENDS
M6.Q-DUB