Viola Kam (V'z Twinkle Photography)
3月23日(木)Zepp Sapporoからスタートした、全6ヵ所・9公演の“キュウソネコカミ 試練のTAIMAN TOUR 2017”。札幌:SPECIAL OTHERS、仙台:氣志團、福岡:ストレイテナー、名古屋:UNISON SQUARE GARDEN、SiM、とゲスト・バンドを招いて対決していく企画。
以下、その6回戦にあたる、東京・Zepp DiverCity 2DAYS 1日目のレポをお届けする。4月18日(火)、迎え撃つのはMAN WITH A MISSION。
まずヨコタ シンノスケによる前説ナレーションで、MAN WITH A MISSIONとキュウソの関係を説明。
2014年のメジャーデビューシングル「ビビった」のMVで、面識もないのにマンウィズのオマージュをやり、のちに会った時に即土下座して許してもらった、という話から、「オオカミの先輩、ネズミの後輩、噛まれっぱなしの僕らが一矢報いるチャンス!」と、スタートを告げる。
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そしてMAN WITH A MISSION登場。「FLY AGAIN」でスタート、「Raise your flag」「Seven Deadly Sins」等を惜しげもなく連打していく、のちのMCでキュウソが「セットリスト見て、こいつらネズミ狩りしに来たなと思った」と言ったのもうなずける、鉄壁の選曲。
新しいシングルの「Hey Now」「Dead End in Tokyo」にも、イントロが鳴った瞬間にオーディエンスから大歓声が上がり、すでにライブ・アンセムと化していることがわかる。
最初のMCでジャン・ケン・ジョニー、「アラタメマシテキュウソネコカミデス、ヨロシクオネガイシマス!」とあいさつ。「タイマントイウカラニハ、フルボッコニシテヤル。タダ、キュウソトオレタチノタイマンジャナイ、オマエタチ一人一人トオレタチノタイマンダカラナ!」とオーディエンスをあおる。
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5曲目にプレイしたおなじみNIRVANAのカバー「Smells Like Teen Spirit」の前には、「26年前ノ昨日、初メテ世ノ中ニデタ曲ダソウデス」と紹介。「アト、4月17日ハ、セイヤ君ノ誕生日。30ダッテ」と、お祝いの言葉も口にした。
後半は「Dead End in Tokyo」「Emotion」で大シンガロングを巻き起こし、最後は「database」でしめくくる。オーディエンスの反応、終始「これキュウソのお客いる?」と疑いたくなる状態のままだった。
画像 6/18Daisuke Sakai(FYD Inc.)
画像 7/18Daisuke Sakai(FYD Inc.)
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続くキュウソネコカミは、『仁義なき戦い』のテーマをSEに登場、「ウィーワーインディーズバンド!!」でスタート。
「サギグラファー」「邪邪邪 VS ジャスティス」や「わかってんだよ」といった直近の曲を、ここの数年のステージで磨き上げてきたライブ・アンセムの間に配置するセットリスト。
最初のMCでヤマサキ セイヤ、「私事ですが、30歳という節目を迎えて初のライブです」「30年後にはライブハウスをジジイババアで埋め尽くしましょう!」と、オーディエンスに永遠の支持を求めてから、新曲「NO MORE 劣化実写化」を披露。タイトルそのままの歌詞にフロア大ウケ。曲の途中でちょっとした演出もあり。
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続く「Scary song」では、曲途中でステージの幕が閉まり、しばしのブレイクののち開いたら衝立。その後ろから現れたのは、かつて電気グルーヴのヨーロッパ公演でピエール瀧が着ていたケンタウロスの衣装をダンボールバージョンにしたようなものを身にまとったセイヤ。
「マンウィズとは逆!顔が人間、身体が獣!」と歌い始めるが、そこでトーキョー・タナカがハリセンを手に乱入。
バラエティ感に欠ける本気のフルスイングでセイヤをめった打ち、ソゴウを除く他の3人もひととおりひっぱたいてからステージを去る。
セイヤ&ヨコタ、「トーキョー・タナカさん、おかしい!」「あれ本気のやつやん!狂ってるやつやん!」「ああいうハリセンて俺らが用意するもんやろ? 自分で持ってきたもん!」などと、ひとしきり怯える。
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後半の「DQNなりたい、40代で死にたい」では、セイヤ、恒例の「何かに乗ってオーディエンスの海の中央に立つ」時間。今日乗ったのはビールケース。
ただ、恒例ではなかったのは、ビールケースに腹ばいになり、バンドと一丸となって歌い始めたのが、マンウィズの「FLY AGAIN」だったこと。
当然ながらフロアの熱気、最高潮に達する。ただし最後は一転、キュウソのシングルの中でもっとも内省的かつストレートに心情を吐露した「わかってんだよ」を本編ラストに持ってきて、シリアスにしめくくった。
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アンコールは、セイヤの「30歳になったけど、自分の幼稚さにびっくりしてる」という話に続いて「面識ないのにPVでいじったあの曲です!」と「ビビった」をプレイ、終了。
最後にマンウィズを呼び込んでフロアをバックに記念撮影、はてしなく濃厚な時間が終了した。なお、去り際にセイヤ、またトーキョー・タナカにハリセンで襲われていた。
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Viola Kam (V'z Twinkle Photography)