2017.05.07 公開

(Photo by 半田安政)

5月6日、さいたまスーパーアリーナにて、メジャーデビュー20周年を迎えたスガシカオが『SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! 〜20年に一度のミラクルフェス〜』を開催し、RADIO FISHが出演した。



ネイビーのジャケット、ネイビー×グリーンのチェックのパンツ姿が、可愛さとかっこよさを併せ持つプレッピーな印象の藤森慎吾。会場に刻まれるビートとともに、この男のラップからパフォーマンスが始まった。オープニング曲は『黄金時代』だ。藤森と、踊り担当の4人組・SKILL-MASTERの後ろから、金の扇で顔を隠した中田敦彦がステージの奥から前に歩み寄ってきた。中田は、サビのキメ台詞「WORLD IS MINE」とともに、黒いスーツに身を包み、丸い形の真っ黒なサングラスをかけて現れた。バブル期のディスコダンスと歌舞伎を組み合わせたような不思議な扇の動き。会場はその様子に釘付けだ。

 

カラフルなライティングに切り替わり、2曲目『ULTRA TIGER』が始まる。藤森の拳を突き上げる振り付けは、会場に伝染し一体となった。

RADIO FISHの楽曲といえば、中田をリスペクトするような歌詞が印象的だが、ライブでは、歌詞をダンスにしたパフォーマンスが見所といえるだろう。中田を中心としてメンバーが丸く囲み”御神体”を祀るようなダンスをしたり、「一刀両断」というフレーズでメンバー全員が手でチョップをするような仕草があったり、振り付けと歌詩が心地よくリンクしていた。

 

藤森は「すごい景色です。これだけのお客さんの前でやらせていただくなんて!」、続けて中田は「さいたまスーパーアリーナの本気見たね。」と興奮気味に、少し早口に会場へ言葉を届けた。

メンバーの紹介をする中田は、踊りを担当するメンバーをSKILL-MASTER、歌う人・藤森のことをSHAMAN、と説明し、自身のことを”御神体”と説明。「変わったフォーメーションですよね。歌ってる人よりも前にいる人がいる。」とし、「プロデュースしてる人が一番前に出ている状態なので、AKB48のセンターを秋元康さんがやってるということ。」と例え、会場を笑わせた。すかさず「途中からお客さん見えなかった」と藤森がツッコミを入れ、芸人としてのトークも冴えわたった。

話題は”なぜスガフェスRADIO FISHが呼ばれたのか”ということに。

スガシカオ主催フェスでRADIO FISHが『PERFECT HUMAN』他4曲、全力パフォーマンス!中田敦彦「高校時代からスガさんの大ファン」  画像 2/2

(Photo by 半田安政)

 

中田は「高校時代からスガさんの大ファン」だという。そして、一緒に仕事をしたり、自宅に遊びに行ったりする仲になったという。最後にスガに会ったのは4年前。そして今日、スガフェスにて再会を果たした。「まさか、4年ぶりに会うのがさいたまスーパーアリーナ。」と嬉しそうな表情で語った。中田と藤森は、4年前を仕事がうまくいっていない時期だったと振り返り、スガに相談していたこともあるという。「その時に”あと一歩だけ前に進もう”と言ってくれました。」と、Progressの歌詞を引用したトークを展開し、会場を盛り上げた。



「もっともっと盛り上がっていきましょー!ミュージックスタァートォ!」藤森のチャラい掛け声で始まったのは、2017年初めてのシングルであり、サビの振り付けが印象的な『進化論』。ジャンプの着地と同時に、両手を大きく翼のようにはためかリズムをとり、かと思えば、ズボンのポケットに手を突っ込み、身体を揺らしながら細かいステップを踏むというものだ。ワックスで固めた髪を、こめかみから後ろにかきあげる振り付けはなんともセクシーだ。

 

赤いライトとグリーンのレーザービームで怪しげな雰囲気が醸し出され『PERFECT HUMAN』のイントロが鳴り響く。中田の決めゼリフ「I’m a perfect human」では、サングラス越しにニヤリとニヒルな笑みを浮かべた。御神体・中田を2人が組体操のように持ち上げ、フィニッシュが決まり、後ろからの強いライトで6人のシルエットがステージに浮かび上がった。PERFECTなパフォーマンスで会場を沸かせた。

(取材/文:村松美紀)

 

『SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! 〜20年に一度のミラクルフェス〜』

RADIO FISH セットリスト:

M1:黄金時代

M2:ULTRA TIGER

M3:進化論

M4:PERFECT HUMAN

 

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