5月6日、さいたまスーパーアリーナにて、メジャーデビュー20周年を迎えたスガシカオが『SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~』を開催し、スガシカオ、flumpool 山村隆太、高橋優の3人によるスガフェス限定コラボユニット『スガンプーユ』が出演した。
山村、高橋が登場しおもむろに服を脱ぎ始めると、着ていたのは、スガンプーユTシャツ。ゆるい絵柄と文字に、3人のほのぼの感が表現されている。スガも、お揃いのTシャツに着替え、改めてスガンプーユとして挨拶した。
「3人でアコースティックユニットをこのためだけに結成したんです。MVP狙いです。」とスガが意気込むが、「あんなライブ(直前のSKY-HIライブ)見せられた後に言いますか?客席で見てたんですよ。これ以上見たら緊張しちゃうからって、見るのやめて楽屋でギリギリまで練習してましたもん!」と慌てながら話す山村と高橋。
「俺らはね、押すんじゃなく引く(笑)。引きの美学を見せてやろうじゃないですか!」とスガがますますやる気をみせながら、披露した1曲目は『夜空ノムコウ』。3人の音が見事に重なり、静けさの中に染み込んでくる声が、スガンプーユワールドへと導いていく。
「Tシャツ買ってくれた人いてよかったですねー!1枚39800円するんですよ!39800円ってすごいよね。ただ、CD持ってきてくれたら、90%オフの1000円!(笑)」との声に会場からは笑いが溢れる。
「高橋優の曲やってもいい?」と歌い始めたのは『福笑い』。高橋の力強い声と、歌いながら笑い合う3人の姿に会場が盛り上がる。
山村が「楽しい!みなさん楽しそうだけど、一番楽しんでるのはスガさん。(笑)」と笑う。スガも「いい歌詞だよね〜。練習してる時1人で歌うじゃない。すこし泣いちゃった。」と答え、それを聞いた高橋が「その話聞いて、泣いちゃう。」と言いつつも、「あ、でも次の曲難しいから大丈夫。冷静さを保たないと。flumpoolの歌だから。」と始まった3曲目『星に願いを』。山村の繊細な声が響き渡り、サビの時の3人のハモリには思わず会場中が息をのんだ。
曲が終わると、山村が「緊張したー!スガさんと一緒に立ってるなんて夢のよう。」と語る。高橋は「スガさんて、ステージの上で変わられるんですね。裏で「難しいよー!」ってすごい騒いでたのに、ステージに上がったら(両手を広げ見上げるポーズ)こうだもん(笑)!」と舞台裏秘話を披露すと、スガが「あの、広げてる時はね、弾いてないから。(笑)」と会場が笑いに包まれた。
ラストの曲を選ぶにあたって悩んだという3人。「ここを押さえておけばっていうパイセン(先輩)を選んだんだよね?」とスガに言われ、「ここを押さえておけばなんて、Twitterにかかれるよー!」と高橋が慌てる姿もありながら披露したのは福山雅治の『家族になろうよ』。ギターのリフが流れると、会場からは、「おぉー!」と感嘆の声が上がった。
曲が終わり、舞台袖で話し始めた3人。今日の出来を60点と答えたスガに、「そんなー、もっと上を言ってくれないと言いづらいっすよ!」と山村。「先輩として引っ張ていかないとって思ったけど、足を引っ張った!」とスガが告白し、会場中が爆笑になりながら、スガンプーユらしいゆるやかな空気でステージが終了した。
(取材/文:大類綾)
5月6日 SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~
スガンプーユ セットリスト
M1.夜空ノムコウ
M2.福笑い
M3.星に願いを
M4.家族になろうよ