8月21日(日)、国営明石海峡公園芝生広場で開催されたMINMI主催の大型野外フェス『笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島』。本フェスはシンガーソングライターのMINMIが、デビューから20周年を迎える当日に開催されたもので、5年振りの淡路島での開催に向けては多額の予算が必要となることからクラウドファンディングを実施。多くのファンから目標金額を上回る3,400万円を集め、見事に目標を達成させ開催が実現した。

本記事では、イベントのヘッドライナーを飾ったMINMIのライブレポートをお届けする。

MINMI＜笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島＞(photo by REALY (RAW Climb))  画像 2/6

5年振りとなる聖地での大規模野外フェスを見事に実現させたMINMI。もちろん本フェスのラストを飾るのは彼女のステージだ。20人もの女性ダンサーがステージを埋め尽くすかのように現れての1曲目は『The Perfect Vision』。MINMIは2人のメインダンサーと共にショッキングピンクの衣装で登場。とにかくスタイリッシュなこの曲で、会場は早くも昇天するかのような熱気に包まれた。

続いては、MINMIの夏歌と言えばコレ！『サマータイム!!』を早くもドロップ。ステージにはサンバダンサーも登場し、芝生広場全体がカーニバル状態に。そのままの勢いで、本フェス「FREEDOM」のテーマ曲『JUMP UP』が展開され、会場中が一斉にタオルを振り回す。

「めちゃめちゃヤバいね、淡路島！歌えーって言うけど今日は心の中で歌ってね」。特別なフェスの空気感にゴキゲンなMINMIは『#ヤッチャイタイ』でオーディエンスの本音を開放する。もう羽目を外さない理由がない。会場中のオーディエンスは爆発寸前のテンションMAX。これぞ野外フェス！

MINMI＜笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島＞(photo by REALY (RAW Climb))  画像 3/6

一気に駆け抜けたステージは一旦暗転。「今夜はみんな集まってくれてありがとう」とフェスの情景を踏まえたフリースタイルで歌うMINMI。「この場所の凄さ。自然のエネルギー、このありのままの姿が素晴らしい。めっちゃ自由になれるから。みんな、この場所でのフェスを復活させてくれてありがとう」。5年振りにこの地で本フェスが開催できたことへの感謝を込めて『MOTHER EARTH 〜森里川海のうた〜』を弾き語りで披露した。

ここでSHINGO★西成のボイスメッセージが入り、今回参加したアーティストたちとMINMIとのフィーチャリング曲が一気に続く。MINMIも白と黒を基調としたファッションに着替えて改めて登場。まずはCHEHONを呼び込んで『GIFT』を披露した後は、8月17日から配信されiTunesレゲエジャンルで1位になった『Bam Bam』へ。ツインボーカルとなる775はもちろん、ダンサー4人を迎え入れて会場を盛り上げた。

フィーチャリング曲はまだまだ続く。三木道三の名曲『明日の風』のカバー、そして『結婚おめでとう』をBESと共にしっとりと歌い上げ、KIRAとの『ナデシコSOUL』では、再びダンサーを交えての熱いステージパフォーマンスを楽しませてくれた。

MINMI＜笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島＞(photo by REALY (RAW Climb))  画像 4/6

さらにこのタイミングで三木道三が登場し、昨年夏にMINMIと共にリリースした『花火』を披露。MINMIがライブ配信中、視聴者と作ったという本人にとってもファンにとっても思い入れの深い曲だ。コロナ禍で思うように有観客ライブができなかった昨年夏に生まれたこの曲が、ついに野外フェスという最高のステージで披露された。曲のラストではステージ真上に花火が上がり、ここに集まった全員の待ち焦がれていた瞬間が現実となった。

さらに本フェスに出演したメンバーが総出で『麻の中の蓬』を披露。MINMIをはじめ、三木道三、APOLLO、KIRA、KENTY GROSS、BES & NATURAL WEAPONとオリジナルメンバーが揃った上で生で聴けるのは滅多にないチャンスだ。これも、5年振りに蘇ったこのFREEDOMの聖地が起こした奇跡なのかもしれない。

「世の中がどんなに暗くても自分たちで灯りを点けられるっていうことを証明したい！これからも生きていくぞ。この灯りをつないでくれー！」。会場中のオーディエンスがスマホのライトを自身で照らした『Light it up』では、MINMIのメッセージを受けたオーディエンスとステージが一体となった。

MINMI＜笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島＞(photo by REALY (RAW Climb))  画像 5/6

「あっという間の時間やったけど、ほんまにありがとう！みんなが楽しそうにしているのが幸せで幸せで！」この日、デビュー20周年を迎えた感謝と共に、MINMIはイベントスタッフ、参加アーティスト、そして会場に集まったすべての人に熱い感謝を述べた。ステージのラストを飾った曲は『シャナナ☆』。この場にいる誰もが名残惜しい気持ちを抱えつつ、思いっきりタオルを振り回してクライマックスを全身全霊で味わった。そして最後にはMINMIの20周年を祝う花火が会場の空を盛大に埋め尽くし、奇跡のような野外フェスは締め括られた。

（取材・テキスト：バッキー大坂）

MINMI＜笑顔道 presents FREEDOM 青空 2022 淡路島＞(photo by REALY (RAW Climb))  画像 6/6

M1.The Perfect Vision
M2.サマータイム!!
M3.JUMP UP
M4.#ヤッチャイタイ
M5.Namaiki
M6.四季ノ唄
M7.MOTHER EARTH 〜森里川海のうた〜
M8.GIFT feat.CHEHON
M9.Bam Bam feat.775
M10.明日の風〜結婚おめでとう feat.BES
M11.ナデシコSOUL feat.KIRA
M12.花火 MINMI×三木道三
M13.麻の中の蓬
M14.Light it up
M15.シャナナ☆