2022年に結成10周年を迎えた韓国5人組ガールズグループのEXIDが、9月2日(金)東京Zepp DiverCityを皮切りに、全国4都市を巡る来日ツアー『EXID 2022 JAPAN -FINAL- LIVE TOUR』を開催。ここでは、Zepp DiverCityで行われた初日昼公演の模様をお伝えする。
今回のツアーは、2020年2月に予定されていた『EXID 2020 Japan Live Tour~Bad Girl For You~』の振替公演。コロナ禍を経ての約2年半ぶりの来日公演であり、ライブタイトルが示すようにEXIDとしてのパフォーマンスを観られるのは今回のツアーが最後になる可能性が高いだけあって、貴重なステージだ。
ジョンファ、ハニ、ヘリン、エリー、ソルジと順繰り紹介されていくオープニングムービーに続き、5人がステージに登場。1曲目は、「ME&YOU」だ。美脚が映えるヘソ出しの白衣装を凜と着こなした5人の、個の色が絶妙に重なる歌、バチっとそろったダンス。“完璧女神”という言葉が頭に浮かぶ。
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5人が歌いながら両手でハートマークを作った「I LOVE YOU」。セクシーが限界突破した「DDD」。まだステージに声援を送ることはできないけれど、曲が終わるたびに響く大拍手が、オーディエンスの感動と興奮を如実に物語っている。
エリー「お久しぶりー! 元気でしたか? 会いたかったよね?」
ヘリン「私たちも会いたかった!」
ソルジ「こんにちは! 今日はまだ自由に声が出せないんですよね?」
ヘリン「でも、みんなの目がブリブリしてるから、大丈夫ですね(笑)」
エリー「今日は全力で最後までかっこいい姿をお見せしますので、みなさんも一緒に楽しんでください!」
ハニとジョンファがヘッドセットマイクを外すためにいったんステージからはけている間、オーディエンスに呼びかけたエリーとヘリン、ソルジ。ますます期待がふくらんでいく。5人が横1列に並び、スタンドマイクで歌ったのは「B.L.E.S.S.E.D」「LADY(Urban Mix)」「No Way」。歌いながらアイコンタクトをしたり、微笑み合ったり、そんな5人の姿を生で観られる時間、空間は幸せに満ちている。
幕間映像をはさみ、ソロ&ユニットコーナーへ。「今日、どんな曲をお聴かせするか本当に悩みました。まだ発表していない新曲を、お聴かせします」と前置きして、「On the low」を特別に披露してくれたメインラッパーのエリー。カラフルなニットトップスの着こなしも素敵、シティポップ「Favorite」をスウィートな歌声で彩ったメインダンサー&サブヴォーカル&リードラッパーのジョンファ。モノトーンのシフォン素材トップスをまとい、さすがの歌力で米津玄師の「Lemon」をカバーしたリードヴォーカルのヘリン。ユニット・Dasoniとして発表した「Goodbye」で、向き合ったり、隣り合ったり、手を取り合ったりしながら美声をかけ合った、リーダーでありメインヴォーカルのソルジとリードヴォーカル&リードダンサーのハニ。この5人が集まればどうしたって輝きを放つグループになる、ということをあらためて思う。
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5人が再びそろったのは「TROUBLE」。「Bad Girl For You」にしても然り、デニムのショートパンツに色違いのシャツを羽織った彼女たちのパフォーマンスは、あまりにも艶っぽい。
エリー「声は出せなくても、みなさんの目の光で盛り上がりを感じてますよ!」
ハニ「私たち、3年ぶりに日本に来ました。こうしてステージに上がるのも久しぶりなんです」
ジョンファ「みなさん、とっても運がいいですよ?(笑) 久々にステージをお見せするので、これまで披露していなかった曲を準備しました」
ヘリン「みなさん、Dasoniわかる?」
ハニ「Dasoniは私とソルジが9年前に組んだユニットなんですが、今回初めてステージで「Goodbye」を歌いました」
ヘリン「すごいね、9年だと赤ちゃんが小学3年生になる?」
ジョンファ「そうですね(笑)。稽古場で久々に歌ったとき、私たちも年を重ねたんだな、と思いました」
ソルジ「マンネ(末っ子)がそんなこと言ってどうするの!(笑)」
ジョンファ「でも、こうやって久しぶりにみなさんに私たちの姿をお見せすることができて、心にぐっとくるものがあります」
ハニ「本当に。たくさんの方がいらっしゃってびっくりしましたし、嬉しいです。ありがとうございます」
和やかなトークに、相変わらずの5人の仲のよさと、ファンへの愛と感謝がにじむ。
その後も、「久しぶりだから、私、超楽しい!」とはしゃぐヘリンがなにかと日本語でオーディエンスに語りかけたり、順番にかわいいポーズをしていったり。気取らず愛らしい素顔を垣間見ることができるのも、ライブの醍醐味だ。
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本編ラストのブロックは、圧巻だった。エリーのラップ、ジョンファのダンスの見せ場にも高まった「L.I.E」。ソルジのハイトーンにしびれた「Ah Yeah」。腰を前後に振る“骨盤ダンス”で魅せた「UP&DOWN」。美しくて力強いEXIDは、最強にかっこいい。「HOT PINK」で始まったアンコールでは、メンバーから嬉しい言葉を聞くこともできた。
エリー「みなさんにお見せしたいものがたくさんあったので、一生懸命準備しましたが楽しかったですか?」
ソルジ「(観客の大きな拍手に)素晴らしい! 久しぶりの日本ツアー初めての公演で、みなさんと私たちはとても意味のある関係になれましたね」
ハニ「そして、私たちは10周年を迎えました」
ヘリン「10歳おめでとう、おめでとう」
ジョンファ「10周年を記念するなにかしらの大きなこと、みなさん期待していてください」
そう告げて、メンバー全員が作詞に参加した「WE ARE..」へ。<いつも一緒にいる><愛してるよ いつも憶えてる><あなたとわたし わたしたち><わたしたちに終わりはない>。フロアの奥のほうまで見渡しながら真心込めて届けてくれたその歌声と想いは、とても温かかった。
ラストナンバーは、「Memories」。先のことは、わからないけれど。メンバーとファン、お互いが<遠く離れて会えない間も 君のことを想うと 力が湧いてくる>存在であるということ、それはいつまでも変わらない。“Exceed In Dreaming=夢を超える”に由来するグループ名を背負い、10年という月日を歩んできたEXIDは、歌、ダンス、ヴィジュアルと非の打ち所のないグループ。「10周年を記念するなにかしらの大きなこと」はもちろん、再び日本のステージに立つことを心から願っている。