滋賀県出身のアーティストで滋賀ふるさと観光大使である西川貴教が、滋賀県草津市で国内最大級の野外フェス「イナズマロック フェス 2022」(※以下「イナズマ」)を行い、2日間で6万人を動員した。イベントは2022年9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)の3日間で開催する予定だったが、台風14号の接近に伴い19日の公演を中止とし、18日、19日の2日間となった。
ももいろクローバーZ<イナズマロック フェス 2022>(※提供写真) 画像 2/6 ももいろクローバーZ<イナズマロック フェス 2022>(※提供写真) 画像 3/6 ももいろクローバーZ<イナズマロック フェス 2022>(※提供写真) 画像 4/6
1日目のトリを飾ったのは、イナズマの常連でもあるももいろクローバーZ。高城れにが体調不良により急遽欠席となったが、百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏の3人でそれを感じさせない完璧なフォーメーションでのステージを披露。「行くぜっ!怪盗少女」に始まり、「stay gold」「The Diamond Four」「Hanabi」「ツヨクツヨク」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」と、アップテンポからスローに聴かせる曲まで、全6曲でオーディエンスを湧かせた。
ももいろクローバーZ<イナズマロック フェス 2022>(※提供写真) 画像 5/6 ももいろクローバーZ<イナズマロック フェス 2022>(※提供写真) 画像 6/6
アンコール1曲目は「走れ! -ZZ ver.-」、その後西川が紫(高城れにのメンバーカラー)のTシャツを着て登場。「れにちゃんに用意してあったTシャツ、そのまま着られました。(高城の)魂が入ってます!」とメンバーの健闘を讃え、エールを送った。百田は「私たちイナズマロックス6回目の出演(※2014年、2015年、2016年、2017年は台風の影響で中止、2019年の6回、実質5回目)ということでありがとうございます。西川さんに呼んでいただき、久しぶりに会場で盛り上がることができてとてもうれしい」とした上で、「1日目のトリをつとめさせていただけてとても嬉しかったんですけど…(2019年に)初めてトリをお願いしてくださった時はお手紙で丁寧にお知らせくださったんですが、今回はネットで知るという…!」と西川に訴える一面もあり、両者の仲の良さを見せた。そして最後に百田が「最後、一緒に1曲どうですか」と呼びかけ、西川貴教 featuring ももいろクローバーZとして今年3月に配信リリースした映画『KAPPEI カッペイ』の主題歌、「鉄血†Gravity」を披露した。
最後はももクロ側から「また来年もよろしくお願いします」と逆オファー、西川はそれに「言いましたね!」と笑顔で答えた。
(文:フジタアヤコ)
【イナズマロック フェス】
西川は2008年に観光大使に就任、翌2009年に「音楽を通じて地元にお返しがしたい」として琵琶湖の環境保全と地域振興を目的にスタートさせた「イナズマロック フェス」。コロナ禍において2020年はオンライン開催、2021年は開催中止としたが、この度新型コロナウイルス感染症対策を徹底して、通算14回目3年ぶりの現地開催。また新たに、脱炭素の取り組みを強化した「カーボンオフセット」での実施となった。
会場は、遠くに比叡山、すぐそばに琵琶湖という、滋賀の壮大な風景を臨む琵琶湖畔の烏丸半島芝生広場。ライブが行われるメインステージ「雷神ステージ」を備える有料エリアの他に、誰でも無料で入場できるフリーエリアも充実しており、こちらにはメジャーアーティストやアイドルのライブが行われる「風神ステージ」、ご当地キャラクターやパフォーマーが出演する「龍神ステージ」、滋賀のご当地グルメが楽しめる飲食ブースや滋賀県観光PRコーナーに加え、子供連れも安心のキッズスペースも設置されている。
今年のメインステージ「雷神ステージ」には、T.M.Revolution、西川貴教をはじめ、ももいろクローバーZ、東京スカパラダイスオーケストラ、櫻坂46、アイドルマスター SideM、Vaundy など多彩な全16アーティストが出演した(※中止となった3日目には、西川のほかにLittle Glee Monster、OCTPATH、モーニング娘。'22、ClariS、Novelbright、布袋寅泰の出演が予定されていた)。またステージ転換の間は人気芸人14組が登場、2019年にフリーエリアの龍神ステージに出演してこのたび見事にメインステージに昇格した滋賀県東近江市出身のものまね芸人・JPをはじめ、M-1グランプリ2021ファイナリストのランジャタイなどが客席を盛り上げた。