2022年9月17日(土)〜19日(月・祝)の3日間、氣志團主催のフェス「氣志團万博2022 ~房総魂~」が千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた。今年は10周年・10回目のアニバーサリーイヤーを記念して3DAYSで開催。3年ぶりに有観客で実施されることとなった。本記事では2日目となる18日に出演した湘南乃風のステージをレポートする。
「みんなのバイブスが高すぎて太陽も出ちゃったみたいだぞ!」ステージに登場するなりHAN-KUNがシャウト。この日、台風が接近していたこともあり、直前まで豪雨となる場面もあった。しかし湘南乃風がステージに登場した途端、雨が止むどころか太陽さえ姿を覗かせるほど天候が回復したのだ。
湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:釘野孝弘) 画像 2/8 湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:釘野孝弘) 画像 3/8
「全員タオルをかかげろ!」。若旦那が会場をあおり、それに被せるようにHAN-KUNは「湘南乃風、めちゃめちゃしつこいです。本当に全員がタオル回すまでやめねえぞ」と追い討ちをかけて会場のボルテージを上げていく。
続く3曲目『黄金魂』では「やっとみんなに近づける時間が来たよ」と、メンバーが次々と花道へ。しかし盛り上がりに欠けると感じたHAN-KUNは「調子が良いときは何度でもやり直す。これが湘南乃風のやり方だ」と、すかさず曲を最初からリピート。彼らなりのやり方でオーディエンスのテンションを高めていった。
湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:釘野孝弘) 画像 4/8 湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:釘野孝弘) 画像 5/8
「悔しいこととか辛いことがいろいろある。でも音楽がある限りアゲろー!」若旦那の力強いメッセージにステージはますますヒートアップ。ライブ中盤には『曖歌』のアカペラも披露しつつ、透き通るようなピアノのイントロに載せて『純恋歌』へ。氣志團万博への愛情を込めた歌詞にアレンジしつつ、HAN-KUNがイントロパートを歌い上げるアレンジで、この曲に新たな魅力を付け加えて楽しませてくれた。
「こうして音楽を鳴らせることは幸せだけど、これを続けるためには俺たちが強くならなければならない。それを俺たちは『風乃時代』と呼ぶ」。若旦那のメッセージから『風乃時代』が始まると、黄昏時の会場には神聖な風が吹き抜けたように感じられた。
湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:釘野孝弘) 画像 6/8
ここからはクライマックス。RED RICEが「みんな今日ずぶ濡れになっちゃったんでしょ?濡れたまんまでイッちゃって!」とオーディエンスに投げかけ、それに続いて若旦那が「ぐちゃぐちゃになってイケんの?」と重ねて盛り上げる。こうしてラストナンバー『睡蓮花』が始まるもHAN-KUNが体を張ってダメ出し。6年前の氣志團万博、こんなんじゃなかったはずだよ!」と再び曲を頭からスタートする。
湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:中野修也) 画像 7/8 湘南乃風<氣志團万博2022 ~房総魂~>(写真:中野修也) 画像 8/8
黄昏時の会場一面にタオルが振り回される光景が広がると、ダメ出しをしたHAN-KUNの顔にも笑顔が浮かんだ。「聞こえてきたよ。みんなの心の声が」。こうしていよいよ曲が始まったかと思いきや、今度はSHOCK EYEが回すタオルにHAN-KUNがぶつかり再び曲をストップ。「言っただろ、レゲエは調子が良ければ何度もやるんだよ!」こうして2度のMCからの最高潮の『睡蓮花』がついにスタート。「一番ヤバいの誰だっけ!」のシャウトとともにメンバーが次々に花道へ歩み寄る。するとステージには氣志團から綾小路 翔と早乙女 光、RIP SLYMEからRYO-ZとILMARI、ももいろクローバーZからは百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏の3人がサプライズで登場。オーディエンスはもちろん、ステージ上のメンバーたちも一斉にタオルを振り回し、会場中がゴキゲンなお祭り騒ぎとなってステージは締めくくられた。
(取材・テキスト:バッキー大坂)