(©VIVA LA ROCK 2017 All Rights Reserved)
5月4日、さいたまスーパーアリーナでVIVA LA ROCK 2017が開催された。VIVA! STAGEに登場したのは昨日武道館2days公演を終えたばかりのSKY-HI。前日の熱量がまだ残る興奮のステージをレポートする。
白いスーツを着て登場したSKY-HIは一曲目に”Seaside Bound”を披露。会場のFLYERS(SKY-HIファンの呼称)は手を挙げSKI-HIの会場入りを迎える。
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「ど頭から飛ばしてくぞVIVA LA ROCK!!」
シンガロング、ハンズクラップ、高速ラップ、一曲の中に様々なジャンルのライブ要素がちりばめられた『Seaside Bound』の後、今度はギターを手にし、二曲目の『Double Down』へ。SUPER FLYERS(SKY-HIのバックバンド)がゴージャスなサウンドでフリーキーな楽曲に厚みを加える。
「初めましての人は初めまして、いつもありがとうの人はいつもありがとう!SKY-HIです。どうぞよろしく!もうSKY-HIとしてラップ初めて10年ですけども、なかなか偏見で見られまして、アイドル崩れでしょ?みたいな。そう言われてきた俺の状況を去年一気に変えてくれたのがMUSICA、鹿野さん。心からありがとうとリスペクト!めっちゃ感謝してるからこそ5月2日3日武道館2days終わった後、休まずここに来たぜ!とことんラップするよ!」
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MCを挟んで披露されたのはテレビ朝日の人気番組フリースタイルダンジョンの楽曲メドレー!
この曲を聴きたくて今日SKY-HIを観に来たオーディエンスは少なくないだろう。オーディエンスのテンションはさらにグッと高まる。ヒップホップという文化をロックフェスのステージに解放する役目を担うアーティストとしてSKY-HIほどの適任者はいない。
「今日のために作ったようなもんだぜ、この曲は!」
続いて披露されたのは新曲『Silly Game』。サックスとトランペットの気持ちいいリズムに、聴く人も思い思いのやり方でリズムを刻み踊り出す。
『How Much??』では旗を持ったダンサーが登場し前方のFLYERSのボルテージは急上昇。強烈なドラムビートとホーン隊のサウンドの上に「How much??」の掛け声が重なる。
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「もうひと盛り上がり最後にもらってもいいかい?さあ、エスコートするぜVIVA LA ROCK。」
ハンズクラップとともに『Limo』がスタート。SKY-HIもダンスに加わりラップとダンスの二刀流でビートを刻む。途切れず曲はポップなサウンドと重低音が交互に折り重なる『Countdown』へ展開すると、ライブはもうクライマックスだ。
SKY-HIとして、観る人達に何を届けられるか?どうすれば満足してもらえるか?ジャンルに固執せずクオリティの高い音楽を追求することでたどり着いた解が今のSKI-HIのパフォーマンスだといえるのかもしれない。
AAAというグループであり、たたき上げのラッパーでもあるSKY-HIという人間が苦悩の末に生み出した音楽は、ロックフェスの会場でも観客の心をつかみ、ポップミュージックの窓をまたこじ開けた。
(取材/文:樋熊涼)
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5月4日 VIVA LA ROCK 2017 VIVA! STAGE
SKY-HI セットリスト:
M1. Seaside Bound
M2. Double Down
M3. Rapメドレー
Turn Up
Welcome To The Dungeon
Enter The Dungeon
Tylant Island
M4. Silly Game
M5. How Much??
M6. メドレー
Limo
Countdown
M7. スマイルドロップ