2022年9月17日(土)〜19日(月・祝)の3日間、氣志團主催のフェス「氣志團万博2022 ～房総魂～」が千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた。今年は10周年・10回目のアニバーサリーイヤーを記念して3DAYSで開催。3年振りに有観客で実施された。

本記事では3日目となる19日(月・祝)に出演した氷川きよしのステージをレポートする。

氷川きよし＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 2/6 氷川きよし＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 3/6 氷川きよし＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 4/6

氣志團万博の仕掛け人である綾小路 翔が「最大の目玉」と豪語し、初参加となった氷川きよし。ブラックでコーディネートされた衣装で、上半身は肩から右腕にかけてシースルー、下半身はホットパンツのスリットから美脚がチラつくクールビューティーなスタイルで会場を沸かせた。

『雷鳴』『革命前夜』と新しい曲を次々と披露した氷川。MCでは「氷川きよし業をやってましたKiinaと申します」と自己紹介。「私は芸能生活23年、かつては演歌界のプリンスなどと呼ばれて、すごくうれしくて。みなさんに喜んでもらいたいと思って一生懸命歌ってたんですが、やっぱり20年経って自分の表現したいものを自分らしく歌いたいという思いで最近は詞を書いております。自分で詞を書いて、曲をTM NETWORKの木根尚登さんが書いてくださった曲をお送りしたいと思います。すべての全世界の人に、そしてマイノリティの方たちに贈ります！」こうして氷川の思いが詰まった『You are you』、ピアノにアカペラをのせて始まる『生まれてきたら愛すればいい』が、会場中に語りかけるかのように披露された。

氷川の新しい楽曲たちには、いずれも人々の背中を押し、自分自身を肯定していこうというメッセージが込められており、氷川自身もその思いと戦っていることが感じられる。そしてこれらの曲に込められた思いは聴く側にも大きな希望と勇気を与えてくれるものとなっている。

綾小路 翔と氷川きよし＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 5/6

珠玉のバラードを歌い終えると「翔さん？」と唐突に舞台袖に話しかける氷川。ここで本フェスの主催である氣志團の綾小路がステージに登場し、2人は初めて出会った時の思い出や本フェスに出演することが決まって親友に喜ばれたことなどを話しつつ『きよしのズンドコ節』を歌い上げた。

氷川きよし＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 6/6

そんな氷川のステージも残り2曲に。EDM（エレクトロニック・ダンス・ミュージック）好きが嵩じて作ったという新境地のクラブサウンドにのせた『キニシナイ』、そして氷川きよしの別の一面が垣間見られると好評の人気曲『限界突破×サバイバー』を続けて披露。最新鋭のEDMサウンドと直球のロックナンバーで、個性あふれるステージを締め括った。

（取材・テキスト：バッキー大坂）