2022年9月17日(土)〜19日(月・祝)の3日間、氣志團主催のフェス「氣志團万博2022 ～房総魂～」が千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた。今年は10周年・10回目のアニバーサリーイヤーを記念して3DAYSで開催。3年振りに有観客で実施された。

本記事では最終日となる19日(月・祝)の、当フェスのオーガナイザーとして締め括った氣志團のステージをレポートする。

氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 2/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 3/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 4/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 5/14
「行こうぜ、ピリオドの向こうへ」ステージ中央で氣志團の團長である綾小路 翔が告げると、オープニング早々から彼らの代表曲『One Night Carnival』でライブがスタート。

3日間のフェスのクライマックスということもあり、会場は大いに盛り上がるが『One Night Carnival』で一番盛り上がるはずのパートで一旦曲が止まり、ステージは静寂に包まれる。本来、ここは大観衆が一体となって大合唱となるシーンなのだが、このコロナ禍で歓声をあげるのはNGとなっているためだ。綾小路は一緒に歌えないことを詫びるも「どうしたらいいかわかんなくなっちまったら、俺たち先輩を頼れ。俺たちにはコール＆ハミングがある！」と口を閉じて大合唱になるはずだったパートを「ムムムム〜♪」とハミング。「これなら飛沫も飛ばねえ。曲を知らなくてもなんとなく歌える！」と会場を笑わせた。

氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 6/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 7/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：上山陽介）  画像 8/14

「みんなのおかげで最後の最後、大トリまで無事に来ています。生はやっぱり全然違うでしょ！俺はこの3年間しょげてました。いつもはご飯食って寝れば元気になるのに。みんなもきっと、毎日しんどいはずで。でもそれから逃れられるのって好きな人・モノ・コト・場所なんだよ。不思議だね。好きってすげえパワーだと思う。そんな中、せっかく集まったのにおまえらに歌わせてやれなくて本当にゴメン。でも来年は絶対、今まで通り楽しませてやるって約束する！」綾小路はこの日、この場所に集まった同志にそう宣言した。

「昨日もすげー雨が降ったけど、その後に虹が出たよ。雨が降んなきゃ虹は出ねえよな！」曲は『No Rain, No Rainbow』へ。西園寺 瞳の奏でるウクレレのイントロから始まる陽気なメッセージソングだ。ステージには曲に出てくる虹にちなんだ七色のはっぴを羽織ったダンサーが登場し、曲の世界観に彩を添える。

氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 9/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 10/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 11/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 12/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 13/14 氣志團＜氣志團万博2022 ～房総魂～＞（写真：青木カズロー）  画像 14/14

ステージのクライマックスでは、スペシャルゲストとして東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションのメンバーとコラボしての『房総魂』を披露。「この2年半、何にもできなくなってから作った曲です」と始まったものの、スカパラのパワフルなホーン隊に支えられ、厚みのある陽気なアレンジが会場を盛り上げた。

そしてラストに選ばれた曲はCHAGE and ASKAのヒット曲『YAH YAH YAH』。ステージには、この日出演したアーティストが続々と登場。曲のフレーズごとに氷川きよしに森山直太朗、そしてマキシマム ザ ホルモンのナヲが代わる代わるマイクをリレーして会場を沸かせる。そしてサビの部分では、純烈の4人とダチョウ俱楽部の2人が登場。『YAH YAH YAH』のフレーズに合わせてダチョウ倶楽部の定番ギャグ「ヤーーー！」のポーズをバッチリ決めた。なぜラストにこの曲なのか、疑問に感じた観客も多かったかもしれないが、サビでこのギャグが決まった途端に納得！会場中のオーディエンスも笑顔で「ヤーーー！」のポーズを決めての大団円となった。

（取材・テキスト：バッキー大坂）