【ライブレポート】UNISON SQUARE GARDENが魅せる今しか出来ないライブ！クリープハイプと10年振りに実現した絆のステージ！

2017.06.14 公開

【ライブレポート】UNISON SQUARE GARDENが魅せる今しか出来ないライブ！クリープハイプと10年振りに実現した絆のステージ！

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Photo by Viola Kam [V'z Twinkle]

6月7日、UNISON SQUARE GARDENとクリープハイプの対バンライブ『fun time HOLIDAY 6』がZepp Tokyoで開催された。

クリープハイプがステージを終えた後、斎藤宏介（Vo.＆Gt.）、田淵智也（Ba.）、鈴木貴雄（Dr.）の3人がステージへ登場すると大歓声が響き渡り、『フライデイノベルス』からライブはスタート。『Silent Libre Mirage』『桜のあと（all quartets lead to the?）』と続けて披露。圧倒的なサウンドで会場を支配し、強烈なスタートダッシュをみせる。

「どうもUNISON SQUARE GARDENです。『fun time HOLIDAY 6』最後の最後まで楽しませてもらいます！」

斎藤からの挨拶が終わると激しく照明が入り乱れ『プロトラクト・カウントダウン』を披露。『instant EGOIST』では観客の興奮が会場を大きく揺らしていく。そして会場の熱がグッとあがった『オリオンをなぞる』。終盤の盛り上がりは圧巻、会場は歓喜の時を迎えた。

画像 2/5Photo by Viola Kam [V'z Twinkle]

激しい盛り上がりから一転、3人にスポットライトがあてられ『光のどけき春の日に』が歌われる。ここでは、しっとりと聴かせオーディエンスも静かにその1音1音に耳を傾け、緩急自在の構成に魅了されていく。

「ようやく念願だったクリープハイプを呼ぶにあたって、ちょっとでも僕らが良いライブをしなくてはいけないと思い、昨日大好きだったお酒を我慢して臨んだんですよ。Zeepについてクリープハイプに挨拶しようと思ってドアを開けたら尾崎さんのTシャツの胸元に「ビール！」って書いてあって・・・やられたね！（笑）」というエピソードを斎藤が話すと会場は大爆笑。和やかな空気が流れていく。

続いて「ここで色々喋ろうかなと思っていたんですけど、クリープハイプの凄いライブを見ていたら、良い音楽で返す事が大事だなと思ったので、このまま最後まで行きます。」

画像 3/5Photo by Viola Kam [V'z Twinkle]

斎藤の言葉通りここからの展開は凄まじかった。『デイライ協奏楽団』では明るくコミカルに切り込みながらも終盤のソロパートは圧巻。改めてその演奏力の高さを感じさせ、『フルカラープログラム』では田淵が時に軽快に時に豪快に躍動し、鈴木もスティックを振り回し会場をガンガン煽っていく。

そして投下された『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』。最高に振りきれた楽曲にオーディエンスは狂気乱舞。会場を大きく揺らしテンションが最高潮を迎えたと思った瞬間、更に一際大きな歓声があがった『天国と地獄』。爆音を響かせながら天井知らずに盛り上がり続ける圧巻の光景を見せてくれた。

「最後の曲です！」と怒濤の展開を締めくくったのは軽快なピアノ音から始まる『mix juiceのいうとおり』。喝采の拍手の中ステージを後にするUNISON SQUARE GARDEN。

画像 4/5Photo by Viola Kam [V'z Twinkle]

しかしまだ終われないと、アンコールを求める力強い手拍子はが沸き起こり、再びステージに姿を現すと「いっぱい歌ったので喋りましょうかね？」と、ここで斎藤が語りだす。

「クリープハイプと出会ったのは11年前です。11年前から僕らはクリープハイプがカッコ良いって言い続けていたから、この中で一番の古参ファンなんですよ。皆は新参で、にわかだからね（笑）」と、まずはクリープハイプ愛を語る。

「お互い、ずっとバンドの動向に注目していて。お互い自主企画をライブをやろうっていうタイミングはあったんだけど、僕らが呼ぶ時は、今じゃなければ意味が無いバンドを呼びたいっていうプライドがあって、お互いのライブを全うしただけで滅茶苦茶カッコ良いイベントになるタイミングをずっと待っていたんですよ。そしてついに声をかけて、10年振りに一緒に出来て本当に嬉しく思っています。あんなバンドは他にはいない。僕らもそういうバンドであり続けたいと思っています。またきっと交われる日が来ると思うので皆さんとは、その時にまたお会い出来ればと思います」と、今回クリープハイプとの対バンに至った経緯と想いが語られると温かな拍手が会場に響き渡った。

アンコールは『シュプレヒコール～世界が終わる前に～』『アトラクションがはじまる（they call it “NO.6”）』で締めくくられた。熱気と共に温かい歓声と拍手が響き渡る。それは、この対バンライブの完成度がどれだけ高かったという事を感じさせるものであった。

そして去り際に斎藤の口からニューシングルのリリースと秋からワンマンライブツアーが行われる事が発表されるという嬉しいサプライズもあり、期待と高揚感に満ちあふれる中『 fun time HOLIDAY 6』は幕を閉じた。

ニューシングル『10% roll, 10% romance』は8月9日(水)にリリース。そして、UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018「One roll, One romance」は10月8日(日)、9日(月・祝)高知X-pt.からスタートになる。今後のUNISON SQUARE GARDENの活動に期待が高まるステージとなった。

（取材/文：山岸一之）