2022.12.31 公開
DIAURA(ディオーラ)、『Sweetest depravity』ツアーのファイナル公演が新宿BLAZEで開催!ライブナンバーの音源化やライブの声出し解禁の発表も!

DIAURA(写真・株式会社フォーラム提供)  画像 1/5

2022年12月24日、ヴィジュアル系ロックバンド『DIAURA(ディオーラ)』が新宿BLAZEにて全国ツアー『Sweetest depravity』のファイナル公演を迎えた。
Dictatorial Aura(独裁的なオーラ)という意味の造語がバンド名の由来である彼らは『独裁』をテーマに掲げ、ライブを『独裁の庭』とし、ヴィジュアル系シーンを牽引し続けている。

東京は2days開催され、2日目は『The abyss』からライブがスタート。
「かかってこい東京!『Sweetest depravity』ツアーファイナル、気合い入れていくぞ愚民ども!」と、ボーカルyo-kaの煽りで開始早々からツアータイトル『Sweetest depravity(甘美な堕落)』が示すように心の闇、底知れぬ深淵へと落とされていく。(※愚民はDIAURAのファンの呼称)
DIAURA(ディオーラ)、『Sweetest depravity』ツアーのファイナル公演が新宿BLAZEで開催!ライブナンバーの音源化やライブの声出し解禁の発表も!DIAURA(写真・株式会社フォーラム提供)  画像 2/5

続く『胎動』では「ソコニ在ルベキ唯一の解答ハ」のyo-kaの言葉とともに会場が赤く染まり、熱量の高いアンサンブルと統率された愚民たちの一体感で熱気の渦に包まれる。
「朽ち落ちた」のフレーズが耳に残る『FAKE[s] 』や「堕落」が曲名に入っている『堕落と雨』など今ツアーらしい選曲でツアーの世界観が描き出され、『ENIGMA』で容赦なく畳みかける。
ツアーを経てダンサブルなナンバーへと成長し、ライブで楽曲の持つ魅力が存分に引き出された『天上へ至るイド』は、今後のライブでも欠かせない存在になるに違いない。

ヴィジュアル系の王道の要素を詰め込んだ『Gate of Labyrinth』、不穏なオルゴールのイントロが印象的な甘さと毒が共存する『Nameless』で疾走感溢れる演奏が繰り広げられる。
ドラムスティックのカウントで始まる『Invisible』では、狂気に満ちた表情や歌声と重厚感のあるサウンドが混ざり合い、ダークな世界観に引き込まれ堕ちていく感覚に陥る。

そんなダークな世界観に光が差し込むようなドラマティックでメロディアスな『カタストロフノート』は、シンプル且つストレートに紡ぎ出された言葉でダイレクトに歌詞が伝わってくる。
バンドの新境地とも言えるこの楽曲、そして12年の時を重ね、まだ新しい表情を魅せてくれるDIAURAに愚民たちも驚きと今後への期待を寄せながら魅了されていた。

鈴の音やウィンドチャイムで冬の街の煌びやかな情景が浮かぶ『ヒロイン』は、切ないながらもどこか優しく温もりも感じられる曲調と雪のようなライティングで楽曲のストーリーに没入していく。
佳衣にスポットライトが当たりギターの音が静かに響くと、冬の珠玉のバラード『結晶』で切なさや寂しさ儚さが一気に押し寄せ、冬の季節感が増すと同時に美しくも哀切な歌詞と歌声に胸が締め付けられる。
曲のラストにはクリスマスイヴの夜に相応しいボーカルのアレンジが加わり、感動的な余韻を残した。

DIAURA(ディオーラ)、『Sweetest depravity』ツアーのファイナル公演が新宿BLAZEで開催!ライブナンバーの音源化やライブの声出し解禁の発表も!DIAURA(写真・株式会社フォーラム提供)  画像 3/5

「『Sweetest depravity』ツアーファイナル楽しんでますか東京!そして、メリークリスマス!
今日は、この『Sweetest depravity』という俺たちが描き続けてきたツアー全ての幕を下ろす夜です。そんな今日がメリークリスマスだなんてとても素敵だと思いませんか、愚民ども!
世の中はクリスマスムード一色ですけど、DIAURAと愚民たちにとって、そんなもんどうだって良いじゃないですか!
この庭の中でお前たちがやるべきことは1つ。
思いっきり狂うことです、いいですか!?
思いっきり狂えってことです、いいですか!?
全員ついてこい!!!」
というyo-kaの煽りから、ヘビーなベースラインが轟く『倒錯症レジスタンス』そして『ブラックアウト』『After lament』と間髪入れず怒涛の勢いで演奏が続く。
本編最後に披露されたのは、『TRIGGER』だ。
「このツアーに何一つ残すんじゃないぞ!愚民どもー!!」の声で会場に熱狂が渦巻く中、本編は締め括られた。


アンコールの拍手に応え、4人全員がステージに登場。
「Holy Light Story」とyo-kaが曲名を告げ、演奏が始まる。
キラキラとしたDIAURAには珍しいサウンドで、アンコールの序盤を華やかに彩った。
「改めてアンコールサンキュー!そして、メリークリスマス!
この『Holy Light Story』という曲は、毎年この時期しか歌わない曲で。この曲を歌うと、DIAURAにやっとクリスマスが来たんだなと感じます。
この庭がとても眩く見えました。素敵でした。ありがとう。」

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アンコールが、いつものMCの始まりとは違うことに触れ「なんか、初めてのパターンですけど…。」と佳衣が戸惑いつつ、「アンコールありがとうございます。そして本日ツアー最終日を迎えたということで、ここに集まってくださったみなさん!そして、このツアーを一緒に作ってくださったみなさん!本当にありがとうございました!このツアーをまわってきてMCでは野暮だったので、『楽しいです』とは言わないようにしていたんですよ。
でもやっぱり一番シンプルな言葉を伝えたいんですけど…めっちゃ楽しいです!!本当に良いツアーだと思いました!ありがとうございました!!」と、ツアー中に本当は伝えたかった想いを言葉にした。

ドラムの達也は、「新宿BLAZE!メリークリスマス!!
ついにツアーファイナル2日目ということで、ツアーを無事に完走することができました!ありがとうございました!!
珍しいトラブルがあった日もあってあたふたしたんですけど、こうしてメンバー全員と愚民たちと一緒にファイナルの楽しい時間を過ごせて幸せです!ありがとうございます!!最後の最後まで楽しみましょう!!」と、トラブルがありながらも楽しめたツアーだったことを語った。

ベースの翔也は、「ツアーありがとうございました!
結成して何回やっても、ファイナルを迎えると本当にありがとうしか言えないありがとうマンになっちゃうんですよ。それぐらい感謝がいっぱいで…。
アンコールの捉え方って人それぞれあると思うんですけど、本当に俺は今日、本編で全部出し尽くせたなという感覚があって、本当に良いツアーでした。
また良いツアーをやりましょう!ありがとうございました!!」と、愚民たちへ感謝の気持ちを述べた。

「佳衣ちゃん、いつものやつやってよ。」とyo-kaが舞台袖へ戻る。
「では、マスターを呼べ!」と佳衣。
愚民たちが拍手でyo-kaを呼ぶと、「アンコールありがとう!」と登場したyo-ka。
「めちゃめちゃ楽しかったです!本当にありがとうございました!!
このツアー中にDIAURAが世に出てから12年という日を迎えて、音楽の面白さを改めて俺たちに教えてくれました。
今日の本編最後の曲が『TRIGGER』になったことも、当初の計画ではありませんでした。
でも今のバンドが、DIAURAがそれを望んだ。
だからそうなったんだなって。
福岡で起きた同期トラブルも初めてのことで、でもバンドをしていればいろいろあるし。
ライブに正しい形はないと思うので、改めてこの4人で経験して今を楽しもうよって思えるようになれて良かったです。
愚民たちと、そしてこの4人と『Sweetest depravity』ツアーをまわれたことを本当に誇りに思います。ありがとうございました。」と、描いていた理想とは違う現実も楽しむ余裕が生まれたことを明かした。

DIAURA(ディオーラ)、『Sweetest depravity』ツアーのファイナル公演が新宿BLAZEで開催!ライブナンバーの音源化やライブの声出し解禁の発表も!DIAURA(写真・株式会社フォーラム提供)  画像 5/5

2023年4月5日に、DIAURA5枚目のミニアルバム『ANTISM』がリリース。
さらに、2023年4月22日からミニアルバム『ANTISM』を引っ提げたツアー『VARIANT[ISM]』が開催され、ワンマンでは同ツアーから声出しが解禁になることも発表された。
12年間活動をしてきた中で、ライブでしか聴けない楽曲が今回のミニアルバムで初めて音源化されるのだ。

この嬉しい発表に、会場中から大きな拍手が沸き起こる。

「『Sweetest depravity』ツアー、最後まで思いっきり狂いましょう!楽しもうぜ東京ー!!」と叫び、ミニアルバムに収録予定のライブナンバー『UNCONTROL BIAS』と『CRACK PAIN』で攻撃的に攻めていく。

「お前たちのマスターは誰だー!」とyo-kaの叫び声が響き渡り、ラストの楽曲『MASTER』へ。
熱の込もった激しい演奏と愚民たちの一体感を超越した振りに、メンバーと愚民たちの強い結びつきを感じる。
「愚民ども!死ぬ気でこい!!そんなもんじゃねーだろ!!」と、最後まで激情的なライブステージを繰り広げ、メンバーと愚民たちで作り上げたツアーは幕を閉じた。

2023年も攻める姿勢を提示したDIAURA
声出しが解禁になる次のツアーで、どのような新しい独裁の庭が描かれるのか心待ちにしたい。

(文・大久保瑛美/写真・株式会社フォーラム提供)


・セットリスト

1 The abyss
2 胎動
3 FAKE[s]
4 堕落と雨
5 ENIGMA
6 天上へ至るイド
7 Gate of Labyrinth
8 Nameless
9 Invisible
10 カタストロフノート
11 ヒロイン
12 結晶
13 倒錯症レジスタンス
14 ブラックアウト
15 After lament
16 TRIGGER

En
1 Holy Light Story
2 UNCONTROL BIAS
3 CRACK PAIN
4 MASTER


・2023年04月05日(水)DIAURA 5th MINI ALBUM『ANTISM』Release


・ONEMAN TOUR 2023『VARIANT[ISM]』

2023年04月22日(土)
HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3

2023年04月23日(日)
柏PALOOZA

2023年04月29日(土)
新横浜NEW SIDE BEACH!!

2023年05月04日(木・祝)
青森QUARTER

2023年05月06日(土)
札幌SPiCE

2023年05月07日(日)
札幌SPiCE

2023年05月13日(土)
郡山HIP SHOT JAPAN

2023年05月14日(日)
仙台MACANA

2023年05月20日(土)
福岡DRUM Be-1

2023年05月21日(日)
福岡DRUM Be-1

2023年05月27日(土)
HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2

2023年05月28日(日)
HEAVEN'S ROCK 熊谷VJ-1

2023年06月02日(金)
名古屋Electric Lady Land

2023年06月03日(土)
名古屋Electric Lady Land

2023年06月10日(土)
OSAKA MUSE

2023年06月11日(日)
OSAKA MUSE

2023年06月17日(土)
新宿BLAZE

2023年06月18日(日)
新宿BLAZE

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