2023.01.15 公開
【ライブレポート】KREVA「やっと会えたなぁ」、COUNTDOWN JAPAN 22/23(カウントダウン・ジャパン)で仲間たちとの再会を喜び

KREVA(写真提供:COUNTDOWN JAPAN 22/23)  画像 1/10

2022年12月28日(水)・29日(木)・30日(金)・31日(土) の4日間、千葉・幕張メッセ国際展示場にて「COUNTDOWN JAPAN 22/23」が開催された。初日となった28日(水)のGALAXY STAGEに、ラッパーのKREVAが出演した。

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舞台の上に立ったKREVAは、こう叫んでいた。「やっと会えたなぁ」と。彼が、この舞台に立つのは3年ぶりだ。世の中を騒がす騒動によって、なかなか思うように仲間たちとコミュニケーションを取れなかった日々が、彼の前にもあった。だからこそKREVAは、何度も「やっと会えたなぁ」と言葉にしていた。
冒頭を飾った『Finally』を通して彼は、今、こうやってここに立って言葉を放てることを謳歌していた。同時に、「終わらせない!!」と力強く声を上げながら、また一緒に仲間たちとここから歩みだす思いを、互いに顔を見合せることで分かち合っていた。

荒ぶる音が轟きだす。「今日からはこれが基準」と、KREVAは胸の内から沸き立つ感情を、強い口調でライムしながら思いきり吐きだしていた。雄大な曲調も印象深い『基準 ~2019 Ver.~』に乗せ、みずからの生き様を強い言葉で突きつける。KREVAの提示した基準という道標を信じて進めば、きっと今とは違った未来が開けそうだ。

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KREVAは言っていた、「掲げたその手が声だ」と。ここからは、観客たちと楽しくアガるパーティーチューンを彼は届けてゆく。心地好いリズムに乗せ、熱を持った言葉を次々と刺すKREVA。『パーティーはIZUKO?』のビートが華やかさを増すのに合わせ、KREVAの声にも力が漲る。そのパワーに、観客たちも気持ちを預けていた。KREVAの叫ぶ「パーティーはIZUKO?」の声に、フロア中の人たちが心の中で「ここだ!」と叫びながら手を高く振り上げる。何度も続く、KREVAと観客たちによる、言葉と手のアクションによるコール&レスポンス。熱を持ってアガり続ける演奏に刺激を受けた観客たちは、いつしか頭上高く掲げた両手を大きく揺さぶり、KREVAの投げかける「パーティーはIZUKO?」の言葉へ、「ここだ!!」と叫び続けていた。そう、確かにパーティーはここに生まれていた。

メロディアスでソウルフルな演奏に乗せ、KREVAは人生を謳歌するように『人生』を届けてきた。無邪気で無防備で無茶苦茶だった若かりし頃の自分を振り返りながら、「やれることたけやって生きていて」と言葉を投げかけ、幾つになっても自分らしく生きようぜと思いを伝えていた。どんな状況下へ置かれようとも、自分の心は何も揺るがない。いや、たとえ時代に抗えない面があろうとも、その中で自分らしく生きる術を見つけ、自分らしさを謳歌していこうじゃないかと、KREVAはパーティーへ誘いながら、そうメッセージしていた。いや、そんな風に感じていた。終盤に生まれた「Ah!Ah!Ah!」のやりとりが胸に熱かった。

続く『ひとりじゃないのよ feat SONOMI』では、女性シンガーのSONOMIとコラボ。母性を抱かせる彼女の温かい歌声に包まれる、その感覚が心地好い。この曲では、1番をSONOMIが歌をリードし、KREVAが声を掛け合えば、2番では、KREVAがエモいラップを軸に据える形で届けていた。とてもハートフルでエモーショナルな空気が満ちてゆく場内。フロアにいた人たちも大きく手を振りながら、2人の心地好い歌とラップのやりとりに思いを預けていた。

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「俺らの100%をここにぶつけましょう」の言葉を合図に歌ったのが、跳ねたファンキーな演奏も心地好いスタイリッシュでアーパンソウルな『C'mon, Let's go ~2019 Ver.~』。次第に熱を持ったグルーヴがフロア中に広がりだす。肌心地の良いお洒落なビートの上に、意外と泥臭いラップを乗せてゆくのがイカすじゃない。ハートフルでエモーショナルな熱が、この空間を包み込む。フロアにいる人たちも身体を揺らし、手を上げてと、気持ちを揺らすグルーブへ自由に身を預けていた。

最後にKREVAは『音色 ~2019 Ver.~』を歌い、この場にいる人たちの気持ちをエモい楽曲を通してグッと抱きしめた。甘くメロウな歌や演奏に身を任せ、このまま大きく手を揺さぶり、心地好く身体を揺らしていたい。愛しい人への思いに似せる形で、KREVAは大好きな音楽への愛を伝えてきた。彼のラップを通して響いた愛らしい思いは、まるで彼からの告白のようにも感じていた。温かい気持ちでギュッとKREVAに抱きしめられていた。そんな気分を覚えながら、KREVAの姿を見つめていた。


(文:長澤智典)


COUNTDOWN JAPAN 22/23
今回のCOUNTDOWN JAPANは例年よりも動員数を減らし、EARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGEの3ステージで開催。また、3年ぶりにカウントダウンアクトが復活し、年越しを行う。ライブエリアは感染症対策を取った上でスタンディングとし、ステージ前方のエリアはアクトごとの事前抽選制となる。

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