2023.03.27 公開
【ライブレポート】Nissy、地元北海道・札幌ドームで史上最大規模の6大ドームツアーを完走

『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』札幌ドーム公演の様子(撮影:田中聖太郎写真事務所)  画像 1/5

自身最大規模であり、ソロアーティスト史上2人目となる全国6大ドームツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』のツアーファイナル公演が、3月25日(土)にNissyの地元である北海道・札幌ドームにて開催された。

本ドームツアーは2022年10月の埼玉・ベルーナドームでの公演を皮切り、11月に名古屋・バンテリンドーム、12月には福岡・PayPayドーム、そして、2023年に入り2月に大阪・京セラドーム、セミファイナル公演を東京・東京ドームにて開催、本日3月25日に北海道・札幌ドームにてファイナル公演を開催し終幕を迎えた。
約5ヶ月にわたって開催された本ドームツアーは、総動員数約45万人と自身の最大動員規模についても大きく更新するツアーとなった。

本ドームツアーは今年5月にリリースしたアルバムを引っ提げてのツアーであり、今回のステージも演出、衣装、映像、ライヴの総合演出をNissyがトータルプロデュースしており、約4年ぶりであるNissy Entertainmentを存分に楽しめる空間となっている。

【ライブレポート】Nissy、地元北海道・札幌ドームで史上最大規模の6大ドームツアーを完走『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』札幌ドーム公演の様子(撮影:田中聖太郎写真事務所)  画像 2/5

ツアーファイナルである北海道・札幌ドーム公演は、Nissyのアーティスト活動における一歩であり新たな歴史が刻まれる日ということもあってか、チケット先行販売時より申込みが殺到し、その後の一般発売直後にソールドアウト。
6大ドームツアーにおいて全公演ソールドアウトという快挙は、Nissyの人気の高さや影響力の大きさを感じさせる。

迎えたツアーファイナル 北海道・札幌ドーム公演のオープニング、今回のツアーではお馴染みとなったAI「THREE」が軽妙なトークでオーディエンスの心を掻き立てる。

「高エネルギー反応が札幌ドームへ接近中」といったアラートが流れると満員の観客が持つペンライトが一気に赤色に染め上げられ、カウントダウンが開始。ボルテージが高まる中、その正体がNissyである事が告げられNissy Entertainmenntのファイナル札幌公演の舞台が幕明けとなった。

Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』は最新アルバム『HOCUS POCUS 3』の作品から紐解かれたストーリーがライブ全体を通して展開されていく。

中央ステージいっぱいに広がるLEDビジョンが開きいよいよNissyが登場、オープニングを飾るのは「Do Do」。
体の芯にまで響くBASS音に鼓動は高鳴り、満員の大歓声が一気に会場全体を包み込んだ。
続けて披露された「Trippin」ではNissyの「Ready?カモン!」を合図に高揚感をさらに引き上げる。
ムービングステージ上を息の合った激しいダンスパフォーマンスで繰り広げる中、ファイヤーボールやキャノン砲も重なり惜しむ事なくNissy Entertainmentが繰り広げられていく。
挑発的な視線を投げかける「The Ride」、『hello hello』の声が会場に響く「Never Stop」と休む間もなくパフォーマンスを展開していく。「Relax & Chill」では「やっと会えたね。」とNissyが言葉を届けると、会えない日々を越えてようやくこの日にたどり着けた喜びが、言葉以上に胸を打った。

楽曲にリンクするストーリー映像が展開されると眩い光が会場を照らし「君に触れた時から」が披露された。
優しくも繊細な歌声が響く中、センターステージ上に佇むNissyの背後には噴水に映し出された鯨が出現しMVの世界観へと引き込まれた。
切ない視線を投げかけながら「Don’t Stop The Rain」をダンサーと舞い踊り、続け様に展開された「Say Yes」では青い炎の特効演出と共に洗練されたダンスパフォーマンスで観客を魅了した。
ノスタルジックな一面を覗かせたかと思えば、スクリーンには「Nissy Entertainmentのオールナイトニッシー」と題してダンサーのkazuki(s**t kingz)とShow-hey(RADIO FISH)と共にラジオコーナーが展開される。軽妙なトークで笑いを誘うと、立て続けにチョコレートプラネットとのコントにも挑戦した学生服姿のNissyが自粛期間中に励まされたと話す「静かにしろ!」のネタを披露すると会場全体が笑顔で溢れた。それをきっかけに会場一体となって盛り上がる後半ブロックへと進んでいく。2022年を跨いで行われたため、虎の着ぐるみを着てウサギの耳をつけたNissyが現れ、現地ダンサーいっぱいを引き連れ壮大なラインダンスを魅せる「DANCE DANCE DANCE」、「The Eternal Live」ではダンサーと共にアクロバットなダンスで会場を魅了した。

【ライブレポート】Nissy、地元北海道・札幌ドームで史上最大規模の6大ドームツアーを完走『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』札幌ドーム公演の様子(撮影:田中聖太郎写真事務所)  画像 3/5
激しいナンバーで繋がれていく中、MCブロックではNissyが「ただいまー!!」と地元札幌でのドーム公演に思いを寄せた。満員の観客から送られる拍手に思わず涙をぐっと堪えるNissyの表情が、エンターテイメントが制限された逢えない時間が生んだ葛藤や寂しさの答え合わせが出来た瞬間のようであった。
MCでは「みなさんの人生の中で、1度しかない今日この日この時間の中で、僕のエンターテイメントを選んでくれて本当にありがとうございます。」と話し、普通が普通ではなくなってしまった日々を振り返り、噛み締めるように何度も頭を下げて感謝を伝えた。


「僕にできること」では丁寧に紡がれた言葉たちが力強くも優しく届けられ、Nissyから「またこの環境でいつ会えるかわからないけど、この景色を見てください。そしてこの時間、ここでしか聞けない声を共有してください」と伝えると会場全体が一体となり同じ時を共有した。
本編もいよいよ最後のセクションに差し掛かると披露されたのは「Get You Back」。LEDが装飾された衣装を纏った現地ダンサーを引き連れて圧倒的なパフォーマンスと演出で再びNissy Entertainmentへ引き込むと、「The Days」、「トリコ」と披露され会場一体となって踊り、そして遊び尽くした。
本編ラストを飾ったのは「NA」。歌詞にも含まれたパワーと銀テープや花火に噴水と特効演出をふんだんに取り入れたナンバーで締め括った。

【ライブレポート】Nissy、地元北海道・札幌ドームで史上最大規模の6大ドームツアーを完走『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』札幌ドーム公演の様子(撮影:田中聖太郎写真事務所)  画像 4/5

アンコールでは〈Nissy Entertainment 2nd LIVE〉以来となるファン待望の気球に乗ったNissyが「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」にのせて登場した。スタンド最後部の観客にも「やっと近くに来れたね!」と言葉を投げかけながら「ハプニング」「Girl I Need」を披露し再びメインステージに舞い戻った。
アンコールのMCでは改めて感謝の言葉を投げつつ、2023年の8月6日にソロ活動10周年を迎えるNissyから「10th Anniversary LIVE VIEWING TOUR 2023-Nissy Meets You-」の開催がサプライズ発表された。
「ホールツアー規模で全国20都市以上、みなさんにありがとうを一人一人伝えに行きます!」と伝えるとファンからは大歓声が湧き上がると「みなさんと近い距離で接するのは、Nissyとしてはこの10年間で一度もなかったことだから、本当に初めてのことです。楽しみだね。」と感慨深く話すNissy

【ライブレポート】Nissy、地元北海道・札幌ドームで史上最大規模の6大ドームツアーを完走『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』札幌ドーム公演の様子(撮影:田中聖太郎写真事務所)  画像 5/5

最後に「今日、2023年3月25日という日は僕らにとって1日しかありません。こうしてエンタテインメントを共有できたこと本当に感謝しております。」と改めて感謝を述べ、本公演は幕を閉じた。

本ドームツアーは、ツアーの中で音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインが徐々に緩和されていき、ツアーを開始した10月時点ではマスク着用の上、声出し禁止での観覧であったが、昨年末の福岡公演より声出しに関しての緩和措置が施され、2023年2月の大阪公演よりマスク着用の上であれば100%の声出しが可能となった。

ツアーファイナルを終え『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』を振り返ると、本ツアーはこの世情だからこそ実現できたツアーであり、Nissyとファンの繋がりをお互いがこれまで以上に感じ合い、繋がりを築く時間だったと考えることができる。
音楽コンサートにおけるガイドラインの緩和もあって、今はファンと声を共有し、思う存分エンタテインメントを楽しむことができる環境に戻ったことに、今後の音楽、エンタテインメントに期待したい。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします
【あなたにオススメ記事】

関連記事